1999年08月11日

第533話「卒業、そして、想いの行方XLVII」

テーマ:卒業、そして、想いの行方
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「美沙さんのことなんだが…
お前に隠してたことがあるんだ…」



「は?」



隠してた…?


なんのことだかよく分からず、
ただ、相槌をうつように、



「なにを?」



と聞くと、



「実は…
美沙さんのことなんだが…」



「うん…」



「美沙さんが…



病気だったこと、私たち…
私も母さんも前から知ってたんだ…」



「え……」



たった一文字の短い反応を、

オヤジは…



「いやすまん…
決して隠すつもりはなかったんだ」



いつになく焦った口調でかぶせてきたあと、



「いつお前に言おうか、ずっと迷ってた。
お前に知らせるべきか否か、
ずっと迷ってた…」








どういう…こと…?!







意味が分からなくて、
歩いていた足を止めたところ、

俺の真後ろを歩いていたOLさんが、
危うくぶつかりそうになったらしく、

「もう…」とでも言いたげな顔で
俺を睨みながら避けていかれました…(汗)





Σ(´Д`;) う…(汗)



萎縮したオッサンは、人と当たらないように、
道端に移動したあと、

ふたたびオヤジに向って、




「美沙の病気を知ってたって…

どういうことだよ?」



気を取り直して、
事の核心に迫ると、




「ん…
だから…」



いつになくハッキリしないオヤジに
ちょっと苛立ちながら、



「なんだよ?」



これまたいつになく、強気になったところ…



「だからな…
美沙さんが、もう余命幾ばくもないことを
ご家族の方から伺ってたんだが…

どうしてもお前に言えなかった…
ホントに悪かったと思ってる…

こんなことになるなら、
もっと早く言うべきだった…」







え………




















「な、なんで…?!

なんでオヤジが美沙の病気のこと、
知ってたんだよ!?

ってか、いったい誰から聞いたんだよ?!

まさか…
俺が美沙と別れたあとも、
ちょこちょこ連絡とりあってたのか?」



自分でも、怒るポイントが
ずれまくってることは分かってた。

分かってたけど、動揺しまくってるせいか、
うまいこと反論をまとめることが出来なくて、

感情にまかせて突っかかることしか出来なくてさ…



オヤジはそんな俺の気持ちを見透かしたように、
興奮することなく、冷静に、



「お前が美沙さんと離婚してからは…
私も母さんも誰も連絡はとってない。

いくら親だからって、お前に無断で、
そんな勝手なことするわけないだろ?」



「だったらっ!!
だったらなんで?!」




「そんなに興奮するな。
ちょっと落ち着いて聞け。
お前もいい歳した大人だろ?」



そう言われて…

ふと周りを見ると、
思わず声を荒げてしまった自分を
通りすがりの人たちにチラ見されていたことに気付くわけで…




うう…(汗)



普段は、静香とか優香のせいで、
周囲の人たちに好奇の目で見られてる~(汗)
恥ずかしい目にあった~っ!!

って文句言ってるくせに、
その俺が、まったく同じことやってどうすんだよ…(大汗)







頭を冷やして、



「ご、ごめん…」



とりあえず謝罪デス…



「そうだよね…
離婚した相手に、当事者抜きで
勝手に連絡しあうわけないよね…」


ここは素直に自分の非を認めたあと、



「じゃあ、どうやって美沙の病気のこと知ったの?」



必死に冷静さを努めながら聞くと、



「ちょっと前にな…
美沙さんの妹さんっていう人から連絡があってな…
えっと名前、なっていったっけ…」



「渚ちゃん?!」



「あーそうだ、渚さんだ。
渚さんから連絡があってな…
お姉さんの荷物が紛れ込んでいませんか?って
連絡があったんだ…」



「え……」



「いや、本当はお前に連絡をとろうか迷ったらしいんだが、
なんか、かけずらくてうちにかけてきたって言うんだ」



それを聞いて瞬間…









胸が痛かった…






かけずらくて…

って言うのは、おそらく俺と渚ちゃんとの
『あの決定的なやりとり』があったからで…


もう2度と俺には関わらない。

姉にも関わらないでください。


あの言葉をよこした彼女は、
自分から俺に連絡なんか出来なかったんだと思う…







それを聞いて、



「そっか…」



そう頷くしかなかった…















「妹さんが言うには…
お姉さんが…、
美沙さんが大事にしている写真が見つからなくて、
申し訳ないけど、もしかしたらお前の家にまだあるかもしれないから、
もしあったら送ってくれるように伝えてくれませんか?
とお願いされてな…」



「写真…?」



美沙の写真は…

俺と一緒に写っているものなんて
今さら美沙が欲しがるわけないし…

美沙の子供時代の写真とか、学生時代の写真とか、
本来美沙だけの所有物の写真が入ったアルバムは
全部彼女の実家に送ったはずで、

そんなものまだ残ってるはずないんだけどなぁ…



まぁ、美沙のアルバムって、
大きいやつにまとめられていたわけじゃなくて、
小さなミニアルバムみたいなものもいくつかあったから、

もしかしたら見逃してしまってて、
俺の荷物の中に紛れ込んでしまった可能性も
無きにしもあらず…なんだけどね(汗)




ってかさ、オヤジさ…

それを俺に探してほしいって、
聞いてきてもいないよね?

まったくもって初耳なんですけど…(汗)






「どっちにしたって、
もう1年以上も経ってんだよ?
いまさら欲しいって言われてもなぁ…」



せっかく整理して押入れの奥底にしまった
ダンボールの中をひっくり返して、
部屋をてんやわんやにするのは、
ちょっと抵抗あるんですけど…(汗)





するとオヤジは…



「うん、正直、俺もそう思った…
というか、それがもしまだあったとしても、
なにを今になって欲しがるんだろうって不思議に思ってな…」



そう言ったあと、電話の向こうで、
軽くごほっ、ごほっと咳き込んだあと、



「お前たち2人が離婚してもう1年半以上だろ?
そんなに必要なものだったら、
もっと前に言ってくるべきじゃないかって思ってな。

だから、言ったんだ。
一応探してみるけど、
あまり過度な期待はしないでくれって。

あと…」



「あと…?」



「なんで今さら必要なんですか?
って聞いてみた…」



「………」



「そしたらな、言われたんだ…」



「え…」



「お姉さん…

美沙さん、もうあと少しの命しかなくて…

それで、病院のベッドの上で、

こう言ったそうなんだ…











中学のときの写真が見たいなぁって…」




「………」




「美沙さんにとって…
一番楽しかったのは、中学のときで、
中学卒業記念に、友達とディズニーランドに行った
記念の写真をもう一度見たいって…

渚さん…
一生懸命探したそうなんだけど、
見つからなかったそうだ…

それで…」



「電話して…きたんだ…」



「ああ…
もしかしたら、お前がまだ持ってるんじゃないかって、
わらにもすがる想いで電話してきたそうだ…」







美沙の姿が…



入院して、弱りきった身体でありながらも、



「中学のときに戻りたいなぁ」



無理矢理でも笑顔をつくって
周囲を安心させようとしている美沙の姿が目に浮かんできて…



気付いたときには、

携帯の画面は、涙の雫でゆがんでいました…



【問題】
「でも、それにしても、なんで俺に、
美沙のこと、美沙の病気のこと教えてくれなかったんだよ!?」
するとオヤジは…

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コメント

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1 ■先生…

なんだか読んで、泣きそうになっちゃいました。。。

あまり自分を責めないでくださいね。
また続きを読むの期待してますが、無理をしない程度にがんばってください(^O^)

2 ■無題

美沙さんの病気って何だったのか気になります・・・・・

3 ■疑問だった事

前に渚ちゃんからメールが来た時、美沙さんの携帯から送ったと言っていたと思います。折り返しヒカルさんからメールが来た時、美沙さんが見ちゃったらどうするの?とは思ったけど、もしかして美沙さんは、電話を使えない状況なのかな?と思ってました。人の死とは、突然に訪れるものです。

4 ■あれ

一番だ。

続きが気になりますね(ノ_・。)

5 ■なんてこったい_| ̄|○

なんでこんなふうになったのか。

人の縁って不思議ですね。
ただなるべくしてこうなった今の現在。
せんせぇはどうありたかったのかなぁ。
し~ちゃんと知り合ったこと、美沙さんとのこと。
美沙さんが亡くなってから知った事実。
美沙さんの気持ち。
どうすべきだったんだろうね。
答えなんかないと思うけど。

6 ■早く早く。。。

24時間だから、毎日覗いてますよ~。
普段なら1週間でも2週間空いても、気にならないんだけどね。

当分24時間編続きそうです。
期待してますよ!

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