山城さん密葬…生前自分の墓を用意していた

　映画俳優からスタートし、バラエティー番組の司会でも活躍した俳優、山城新伍（やましろ・しんご、本名＝渡辺安治＝わたなべ・やすじ）さんが１２日午後３時１６分、誤嚥（ごえん）性肺炎のため、東京・町田市の特別養護老人ホームで亡くなったことが１４日、分かった。７０歳だった。

　葬儀・告別式は密葬の形を取り、この日午前８時から、老人ホームにほど近い横浜市内の斎場で行われた。参列者は鎮雄さんら近親者、事務所関係者ら少人数。

　遺骨は鎮雄さんの手で京都市内の実家へ。鎮雄さんの家族によると、山城さんの母親（９６）は気丈に振る舞い、「覚悟はできていたと思います。病院の婦長まで務めた母ですから、しっかりしています」という。

　また、山城さんは生前、金閣寺など京都市内に墓を２つ用意、遺影用の写真も鎮雄さんに託していた。改めて親族のみによる密葬を京都市内で執り行うが、日取りは未定。ただ、芸能関係者や一般ファンを対象とした「お別れ会」などを行う予定はなく、所属事務所オフィス・タッチの長田栄二社長によると、山城さんの遺言という。