
過去に何度か書きましたが、私は若い頃に会社を辞めたことがございまして
その傷心の後ろ向きな日々の中、それでも前向きなことを思い立ちました。
せっかく時間があるのだから、今しか出来ないことをやってみようと。
ここで沢木耕太郎のように海外放浪の旅にでも出れば、その後の人生も変わったと
今更ながら思うのですが、その頃の私には金も無かったし、言葉も喋れないのに海外へ
行く勇気も無かったので、思いついたのはスケールもどぉ〜んと小さく
『東京から大阪まで歩いて行く』
ことでした。
日頃身体を鍛えてないというのに無謀なことだと今では思いますが、
当時は気合さえあれば出来ないものなど何も無い!と思い込んでおりました。
背中に大きなリュックをしょって、お昼12時ジャストに東京駅をスタート、
品川に着いたのが2時頃で、それぐらいまでは調子も良く、このペースなら5日ぐらいで大阪に
着くんじゃねえかと思ってはいたものの、そんな考えは甘チャンもいいところ。
その日は川崎の一つ先の鶴見まで歩いて、足が痛くて痛くてどうにもならず、
結局電車に乗って家に帰りました(情けない)。
これでメゲては今後の人生に影響してしまう、と翌日重いリュックからナップサックへ
切り替え、昼間のうちだと汗をかくからと再び鶴見に降り立ったのは夜の7時。
横浜に着いたのが12時ぐらいでしたかねえ・・・
戸塚〜大船と休み休み深夜の国道1号を歩き、大して重くもないナップサックでも
肩に食い込むように痛く、それこそ足は痛いのなんのってたまったものではありません。
オレも随分甘い考えをしてたよナァ〜と反省をしつつ、朝の7時に海岸へ辿りつきました。
砂浜へ寝転んでスニーカーを脱ぐと、マメがいくつも潰れて足の裏は血だらけです。
二時間ぐらい休んで、家へ帰るために駅まで歩き始めたのですが、もう足が痛くて痛くて
ガードレールに何度ももたれながら1時間ぐらいかかったでしょうか。
平日の昼間にいい若いモンがガードレールに持たれながら地べたに寝転んでいる。
周りの人たちは一体私のことをどう見てたんでしょう?(笑)
昨日の午後はずっと雨が降っていましたが、それでも駅から海岸まで20分ぐらいでした。
海のある駅南口は昔の記憶どおり何もありませんでした。
ただ「サザン通り」なんて商魂たくましい名前はついて無かったと思うけどな。

私が昨日まで住みたいと妄想していた街「茅ヶ崎」。
・大きなスーパーがあって・・・駅前にヨーカドー・SATY・成城石井
・大きな公園は無いけど海がすぐそばにあって、
・若者も多く、街に活気・・・はあんま感じられなかった。
不良系も目立ち、昼間から族車が走っている(笑)
・街に映画館がある・・・これは合格です。
うーん・・・私の頭が勝手に作り上げていたイメージとはだいぶ違っていたような。
8月に会社が品川に移転するんですけど(いつの日か深津絵里に会えるかも♪)
東海道線で1時間だから充分に通勤圏内だな、と思っていたんですけどね。
けれども、私鉄乗り継ぎの1時間とJR直線の1時間じゃ全然違う。
随分と遠い街まで来てしまったなぁ〜、と正直感じました。
駅前にはそれこそファーストフード系は和洋なんでもあって、一人暮らしには便利かも
しれないんですけど、寝過ごしたら伊東まで行ってしまうんだよなあ・・・
そんなことでスイマセン茅ヶ崎はパスです。
住んでいる方いたらごめんなさい。
決して悪い街じゃないんですよ。家族で暮らすにはきっと良い街なんだと思います。
今朝は2年前に半年だけ住んでたことのある川崎に行ってきました。
その頃は何も無かった工場跡地に立派なマンションが建設中でした。
なーんて前の会社に行く途中にあったから知ってましたけどね。


駅からわずか徒歩3分。
前にも感じてたけど川崎には何でもあるし、物価も安いし(Yシャツクリーニングが
99えんですよ!)、立派な映画館が二つもあるし、
緑が少ないことを除けば暮らすには最高の街なんですけどね。
私だってローンを背負えば、来年秋にはこのタワー型のマンションに住めるのです。
ただ、どうしても踏ん切りがつかない。
本来、家を買うということは明るく喜ばしく前向きなことであるのに、
・広い家は必要無いから単身者向けの部屋を買う。
↓
・金も無くなってローンも背負って永遠の一人暮らしがその時点で決定する。
と、どうしても暗い方暗い方へと考えてしまうのです。
「なあにアセる必要は無いさ。自分が納得するまでゆっくり考えればいい」と
頭の中で天使が囁きかけてもくれるのですが、
「もうアセるには遅すぎるんだよ!どうせ一人なんだし時間がもったいないから
いつまでもウジウジしてねえで早く決めちまえよ!!」と
角を生やした天使が格闘しております。
そーさねぇ・・・
中央線沿線を歩いてみてから決めるとしますかね。
タイムリミットは今年の夏までだな。