2007年02月12日

あるある捏造と花王の疑惑

あるある捏造事件に関して、
「単独スポンサー花王の「関与」を徹底検証という記事が週刊朝日2/16号に掲載されている。

どうやら花王も同罪ということらしい。記事によれば、「あるある」のテーマで「納豆ダイエット」「納豆で若返り」に出演コメントしていた昭和女子大・中津川研一教授は過去にも「あるある」に8回も出演している。
実は、中津川教授は花王の製品開発にかかわる研究論文を発表し、論文名は花王のHPにも掲載されている。
http://www.kao.co.jp/
花王と「あるある」は密接につながっていた。

そして、それはそれだけに留まらなかった。
「あるある」の放送テーマと、その際流れるCMの関係が絶妙で、番組を見た愚かな視聴者の花王製品に対する購買意欲を増進させるものとなっていたのだ。

例1)老けない肌の新常識(06年6月放送)では、日焼け止めの「UVカットミルク」、シミを消す美容液「メモリーホワイト」、化粧水「HADA・KA」の美肌商品のCMが3連発。

例2)あなたは大丈夫?こんな人は髪が抜ける!(06年8月放送)では、毛穴に詰まったアブラを落とす薬用シャンプー「サクセス」。

例3)メタボリックシンドロームの恐怖(06年8月放送)では、堺正章が「確実に死に近づきます」と恐怖を煽り、その後、「内臓脂肪は簡単に落とせます」と謳ったところで、「エコナクッキングオイル」のCM。画面いっぱいに「花王は『メタボリックシンドローム撲滅委員会』に協賛しています」の文字。

当然ながら、番組の内容は電通によって事前に報告されており、選ばれるCMは花王が自社の判断で選定している。

番組に頻繁に登場する一部の学者は、花王の「ヘルシア緑茶」や「健康エコナ」の「トクホ」取得の臨床試験に協力した医師は、「あるある」への出演回数がトップ(06.1.8〜07.1.7)の茨城キリスト教大の板倉弘重教授なのである。
記事では一般論と前置きして、日本薬剤師会の元幹部の証言を載せている。
研究者が健康食品についてメーカーと共同で研究すれば、ポジティブなデータが出てくることが多い。研究費を出している以上、ネガティブなデーターは出しにくいですから。

学者は「花王の雇われマダム」と記事は結論付け、花王の責任を追求している。

実は、過去にも花王の提供する番組が放送中止となった事件があった。先月手に入れた「放送中止事件50年」花伝社に記載されている。

77年5月7日、神戸の地方局サンテレビが放送した『花王科学映画シリーズ』(30分 13回放送予定)

界面活性など合成洗剤の作用を解説した花王石鹸企画の広報映画に千葉テレビ製作のフィルムをつけ加え、花王石鹸研究所の職員がインタビューに答えるという内容のもので、合成洗剤の毒性や汚染問題には一切触れてはいなかった。
日本婦人会議などが、サンテレビに抗議、「CMならまだしも、科学映画という形で、大メーカー側の安全性のみを強調する番組を放送することは、公共の電波を預かる放送局としてやるべきことではない」と強く中止を申し入れた。サンテレビは5/7放送予定分からの放送を中止した、というもの。

「あるある」捏造の芽は、30年も前からあったわけさ……。左翼が強かった時代の神話のような話しだワナ。

関西テレビ『発掘あるある大辞典U』の捏造が発覚した。私は常々思っているのだが、そもそもテレビっておもしろ半分、半信半疑で観るものじゃないか
今のテレビ番組は情報、ドラマ、バラエティーなどの区別がない。
政治家が報道番組だけでなくワイドショーに出て、場合によっちゃ、お笑い番組やドラマにも出るような時代だ。
タレントが政治家になり、政治家がタレントになり、ミソもクソもいっしょ、そんな中、視聴者は真実と虚構の見分けがつかなくなってしまっている
『あるある』なんて、情報バラエティー≠ネんて言ったって、堺正章志村けんだよ。志村がどんなにまじめな顔をしたって、バラエティーはバラエティー。納豆でダイエットができるなんて真っ赤な嘘ってすぐわかる。笑って観て「本当だったらいいな」ぐらいの感覚がなんでないんだ。
スーパーから納豆が消えるほど、一辺倒になる日本人の感覚のほうがわからない。
反省すべきは、こんな茶番に騙される日本人だ
。納豆と関西テレビはこれっぽちも悪くない。(高須基仁「週刊実話」2/22号)

本当に極端に流れるな日本人って。
http://anarchist.seesaa.net/article/33482905.html
最近、井上順と地方巡業している堺正章なんか、「あるある」のギャラ、1回が500万円(日刊ゲンダイ)だぜ。
いつも、この国の国民は、「騙された」「裏切られた」と言い逃れしているが、「騙されること」の責任はないのだろうか?
http://anarchist.seesaa.net/article/33482786.html
そのことが検証されない限り、この国の国民は騙され続けるんだよ。
posted by 死ぬのはやつらだ at 04:05| Comment(1) | TrackBack(0) | この国のスバラシイ国民と社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「あるある」に関しては↓このサイトが面白かったですよ。

関西テレビの歯切れが悪いもうひとつの理由
http://www.geocities.co.jp/SweetHome/8404/sono28.htm
Posted by こんにちは at 2007年02月12日 15:10
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