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森田さーん、sos!時間がありません、どうか教えて下さい。 実は、小学5年生の長女の夏休みの自由研究のことで教えていただきたいことがございます。テーマは、「小笠原には梅雨があるのかどうか?」というものです。
結論から申し上げますと、沖縄の宮古島、沖縄本島、南大東島の3島と父島の気温変化を4月〜8月末まで比べてみて、「梅雨とは言わなくても、小笠原にも梅雨のような現象はある」と、まとめたようです。
しかし気象台にたずねたところ、「梅雨はない」ということは分かったのですが、梅雨に似た現象、つまり雨が降り続いたり、どんより曇っていたりということが、あるのかどうかは分かりませんでした。森田さん、お忙しいところすみませんが、「小笠原に梅雨がなくても『梅雨に似た現象』があるのかどうか」教えてやって下さい。お願い申し上げます。
(中前 久弥さん・和歌山県・99.08.30)
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さっそく質問にお答えします。
梅雨というのは、インド洋のベンガル湾から吹き込む湿った南西モンスーンという風が引き起こします。この南西モンスーンは、5月ごろになると南シナ海から南西諸島に向かって吹いてきて沖縄に梅雨をもたらしますが、ずっと東にある小笠原諸島には届きません。
さらに季節が進むと、太平洋高気圧が強まって梅雨前線は東の方にも伸びてきますが、同時に北の方に上がってしまうので、やはり小笠原諸島には前線がかかりません。逆に太平洋高気圧の圏内にはいってしまいます。
だから、小笠原諸島には梅雨がありません。
しかし、一時的に太平洋高気圧の勢力が弱まったときなど梅雨前線の残骸が南下して小笠原諸島にひっかかることがあります。こういうときはくもりや雨になりますが、本土の梅雨のように何日も曇天が続くということはありません。
やや難しい話ですが、分かってもらえましたでしょうか?
自由研究も、これでまとめられるでしょうか。では、がんばって下さい。最後までファイト!
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