子供たちへの虐待などに対して学校と児童相談所が連携して対応できるよう、県青少年家庭課は夏休み明けにも、学校から児童相談所へ情報を伝える通告票を導入することが分かった。
出雲市で父親を殺害したとして補導された市立中学2年生(13)は、昨年11月にスクールカウンセラーに「父親から成績のことで厳しくしかられ、たくさんたたかれている」と相談していたが、児童相談所への連絡はなかった。
通告票は子供の状況や情報源、担当する教員などが記入できるよう作成中。現在、学校から児童相談所への通告は電話が多いといい、票の導入で情報共有を図る。県内の保育所・幼稚園や小中学校、高校、特別支援学校に配布する方針。
宮廻陽吉・同課調整監は「(出雲の)事件とは関係なく、以前から導入を検討していた」としながら、「児相と学校の距離が縮まり、教員の意識も高まる」と話している。【御園生枝里】
毎日新聞 2009年7月16日 地方版