次女「まうに」が生まれました。& 長女「はびる」と二人で過ごす。
投稿者:
miyadai
投稿日時:2009-08-15 - 00:37:47
カテゴリー:
宮台の近況 -
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昨日8月13日(木曜日)の午前11時に、次女「まうに」が、3614グラムで誕生しました。個別にお知らせしなければならない方が多勢いらっしゃいますが、こちらに余裕がないのでここに記す失礼をお許しください。
「まうに」は、アイヌの古語で「ハマナスの花」です。長女「はびる」が、与那国の古語で「蝶々」であることにちなんで、今度は北方の言葉からとりました。
前回は陣痛から14時間で、二回目は半分になると言われていながら今回は10時間。長女を含めての立ち合いなので、左手では、長女を抱きながら、右手では、痛みで暴れる妻と格闘するという、けっこう壮絶な体験をしまし、おかげで体重が1キロ減りました。
実は13日午前10時までの予定で、学生たちと2泊3日の箱根合宿をしていたのですが、虫の知らせで13日の午前0時に箱根を出て自宅に到着した瞬間に陣痛が始まり、ただちに病院に搬送したのでした。
従って、僕のほうは徹夜続きでめちゃくちゃな状態。妻のほうも、赤ちゃんが大きすぎたせいで、出血と産後子宮収縮の痛みが激しく、かなりたいへんでした。
ところが、2〜3時間すると、妻は少なくとも見かけ上は完全に立ち直りました。ハタで見ていても、これはとても不思議な現象だと言わざるを得ません。
僕のほうは、昨晩はじめて、長女と二人きりで過ごしました。風呂に入れ、ご飯を食べさせ、服を脱がせて洗濯し、『ナウシカ』をもう一度(というか何回目かを)見せ、あやしながら一緒に23時に就寝し、4時前に起床して仕事をし始めたと思ったら、6時に「おはよう」と大声をあげて起床した娘に服を着せ、ご飯を作り、皿洗いしたあと、車に乗せて病院へ…クタクタです(実は僕もやらなければならない仕事が山積みなのです…)。
ここから話がずれますが、長女といるといろいろ勉強になります。『トトロ』は子供向けなので好きじゃないと言うので(本人は3歳1ヶ月のクセに!)、『ポニョ』を見せ、『ホルス』を見せ、『ラピュタ』を見せ…と難解な作品へと向かい、5作目が『ナウシカ』になったわけです。
なかなか難解な話なので、5分間見せては中味を説明し、また5分間見せては、…とやっていたら、数回目に「最後まで全部見る!」と言い出し、全部見てしまいました。この調子だど長女に見せる作品があっと言う間になくなってしまいそうです。
僕が勉強になった質問があります。
「巨神兵は、どうして悪いことをしたの?(火の七日間のことを尋ねている)」
「巨神兵は、本当に悪い人たちなの?」
「世の中には、どうして悪い人がいるの?」
最後の質問はスコラのセオデシー(弁神論)に遡る難問ですので、僕にも簡単には答えられません。うーんと、うなってしまいました。ただ、幼児にとって、善よりも悪のほうが、説明を要する事態なのかもしれないと思い、考えさせられました。
長女によれば、だんとつに好きなのが『ナウシカ』と『ラピュタ』、少し落ちて『ホルス』で、残りの『トトロ』と『ポニョ』の二つはずっと落ちるそうです。『ナウシカ』と『ラピュタ』は難解だから説明しながら見せたのですが、そちらのほうがずっと面白いというのも、難解さが子供にとって持つ肯定的な意味について考えさせられてしまいます。
そんなこんなで、僕に劣らず子供と一緒に過ごす時間がとても長い東浩記くんと「子育て本」を作ることになりました。幼児の子育ては本当に通念が破壊される体験の連続ですので、その体験から学んだことを記していきたいと思います。
ちなみに、僕が手を握っていると自力で僕の肩の上によじ登って立ち上がるほど身軽な「はびる」は、将来自分がナウシカのメーヴェに乗れるものだと確信しています。恐い遊びをするようにならなければいいのですが…。
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