2009年08月14日

「ゴルフがオリンピック競技へ」を喜ぶ

 

【ベルリン=共同】国際オリンピック委員会(IOC)は13日、ベルリンで開いた理事会で、2016年夏季五輪に追加する最終候補をゴルフとラグビー(7人制)に絞った。10月に開催する総会(コペンハーゲン)で正式に決定する。 
 

http://www.tokyo-np.co.jp/article/sports/news/CK2009081402000052.html

 

野球やソフトボールが競技に復帰できなかったことは残念ですが、一人のゴルファーとして、ゴルフが公式種目となることに対しては喜ばしいことと思います。

 

この記事にはこのようにも書かれています。

 

<引用開始>

「日本や世界のゴルフ関係者にとって大変な朗報」。1904年セントルイス五輪以来の正式競技復帰へ大きく前進し、日本ゴルフ協会の安西孝之会長は喜びのコメントを発表した。 同協会によると、1904年大会を最後に五輪から除外されたのは、当時、ゴルフ界に階級や人種による差別があったためとされる。現在は競技人口が世界で約6千万人に上り、幅広い層が楽しむスポーツに発展した。また安西会長は「エチケット、マナー、フェアプレーを基本とするゴルフの理念はオリンピック精神そのもので、その点が評価されたと考える」と指摘。タイガー・ウッズ(米国)らトップ選手が五輪での実施を強く要望したのも好印象を与えたようだ。 同協会の岩上安孝専務理事は「五輪は賞金がないが、選手のプライドをかけた大会になる。正式に採用してほしい」と語った。

<引用終了>

 

「エチケット、マナー、フェアプレーを基本とするゴルフの理念」は、日本社会の「勝てば官軍、負ければ賊軍」「弱肉強食」の思想とは正反対のものです。ゴルフというスポーツは、プレーヤー個人の尊厳を尊重するばかりでなく、たとえ勝者を決定する競技であっても、プレーヤー相互の協力関係の上に成り立つのです。 


つまり、ゴルフの理念、精神はプレーヤー相互間の「思いやりの心」「分かち合いの心」が必須のまさに「友愛」の理念、精神なのです。 


私は、プレーはともかく、小中学校の道徳教育にゴルフを取り入れ、ゴルフのルールやマナー、そしてフェアプレーの精神を教えることが必要であると考えています。先生たちもゴルフを学ぶことで人類が共有すべき「友愛」の理念、精神を理解できると共に、人類共通の共生哲学を修得することが可能となります。

野球は「熱い感動」を与えてくれますが、ゴルフは「すがすがしい感動」を与えてくれるスポーツです。
たとえテレビ観戦であっても、プレーヤーのしぐさや観衆のふるまいの中に「紳士、淑女のスポーツ」の意味を見いだすことができるようになるに違いありません。

これからの日本社会は、「相手をやっつける」社会から「両者が勝利する」WIN―WIN社会に変化していきます。 ゴルフの精神、「友愛」の精神を理解しない個人や集団に成功はない、私はそう断言いたします。 

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ホスピタリティとゴルフの精神