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山城新伍さん 老人ホームで孤独な最期

 東京都町田市の特別養護老人ホームで死去していたことが明らかになった山城新伍さん
 東京都町田市の特別養護老人ホームで死去していたことが明らかになった山城新伍さん

 俳優で司会業もこなした山城新伍(本名・渡辺安治)さんが12日午後3時16分、誤嚥(ごえん)性肺炎のため東京都町田市の特別養護老人ホームで死去していたことが、14日分かった。70歳だった。臨終をみとった親族は弟のみ。女優で元妻の花園ひろみ(68)や長女・南夕花(42)とは絶縁状態で、孤独な最期となった。

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 山城さんの遺体は14日朝に東京・大多摩霊園で荼毘(だび)に付され、同夕、弟・渡邉鎮雄さん(69)とともに京都市内の実家に帰宅の途についた。

 鎮雄さんによると、山城さんの容体が悪化したのが今月10日。12日午前に駆けつけた際、酸素マスクを装着し、胸をゴロゴロさせていたという。最期は苦しむ様子もなく、安らかに、眠るように息を引き取った。13日朝には、遺体が安置されていた霊安室に、山城さんと同年生まれで、「兄弟」と呼び合う盟友・梅宮辰夫(71)と俳優・曽根晴美(71)が駆けつけ、山城さんと無言の対面を果たした。

 山城さんは糖尿病に加え、認知症と高血圧を患っていたという。

 07年7月ごろより、都内を徘徊することが多くなり、昨年3月31日に東京・町田市内の老人ホームに入所。その際に町田市役所が元妻で女優の花園ひろみと一人娘で女優の南夕花に連絡したが、花園は「静かに暮らしていたのに」と連絡にさえ激怒。山城さんサイドの家族に、電話で怒鳴り散らしたという。

 その後、山城のマネジャーが花園らに連絡を取ったが、ついには音信不通になってしまったという。鎮雄さんは「優しさがないなとは思う。わたしから連絡を取ることもない」と肩を落とした。

 生前、山城さんは「引退した者やから何もしなくていい。このままひっそりとしてほしい。人と接したくない」と老人ホームを終(つい)の棲家に考えていたというが、「娘には会いたいなあ」とよくこぼしていたが、その願いはかなわなかった。

 なお密葬は近親者のみで18日に京都で行われ、四十九日法要後、大親友の梅宮辰夫が発起人となり都内で「お別れ会」を開く予定。骨は京都市内に、自身が建てた2カ所のお墓に分骨される。






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