★ 2009/08/13 ★ カムラ・コーポレーションの職場では、今日も和気藹々とお仕事に励んでいます。 ティリスちゃんは頑張っていますが、もうひとつ、お仕事ができません。 マカロン・ラディッツは遊び人なので、頑張っていないし、お仕事ができません。今日も遅刻してきて、椅子をくるくる回して遊んでいます。会社に何しに来ているのでしょう。 そんなカムラ・コーポレーションの期待の星はレオンくんです。他人の話を聞かないへんな人なのに、やたら仕事が出来ます。みんなの倍くらいこなします。なのに、間違うことは半分以下なのです。どうやっているのでしょうか。 今日も他人の話きーてません。仕事をしては成績表を眺めてによによしています。あやしいです。 それでも、そんなレオン君は職場で「神」と呼ばれ崇められています。 ティリスちゃんがノルマをこなせなくて、泣きながら残業していたりすると、によによしながら手伝ってくれたりするので、あっという間に終わったりするので、彼がなぜ神と呼ばれるか、わからないではありません。へんな人ですが、優しい人です。 でも、「ありがとう」と言ってもによによしているだけで、まともに挨拶も返しません。ふっ、とか、かっこつけて去っていきます。超へんです。 そして、ティリスちゃんは知っています。彼は、職場に張り出されているのとは別の成績表を作っていて、他人を手伝うと自分の欄に違う色で成果を足して、ますます、によによするのです。 「何してるの?」と聞くと、マイ成績表を指し示して、ますます、によによしています。 ティリスちゃんは、レオンくんは成績がいいのが嬉しいんだなぁと思いました。 そんな職場に、二人目の神が配属されました。青天の霹靂でした。 配属から三日後には追いつかれ、ムムっと、レオン君は頑張っていましたが、二週間後には抜かれてしまいました。 レオン君は見るからにガッカリしました。 ティリスちゃんは最近、成績表を悲しそうに見るレオン君がちょっぴり可哀相です。 でも、そんなに悲しそうにしなくてもいいのに。レオン君が出来ることに変わりはありません。 ついでに、レオン君が抜かれているのは、レオン君が他人を手伝った成績を足さないからであって、本当のレオン君の出来高は、もう一人の神にそうそう劣るものではありません。 レオン君があからさまに成績表を気にしていて、ガッカリしているので、誰からともなく、手伝ってくれた分はレオン君の成績に足したらどうかと言ってみたり、手伝ってもらうのを遠慮しようとしたのですが、レオン君は変わらず、ティリスちゃんが泣きながら残業していると、手伝ってくれるのでした。そして、やっぱりマイ成績表にしか、足さないのでした。 やがて、給与がベースアップする日が来ました。 みんな、楽しみでワクワクしています。 給与明細を見て、ティリスちゃんも「おお!」と喜びました。月給が5000円増えています。しめしめ。 レオン君も給与明細を見て、久々に、嬉しそうにによによしていました。きっと、たくさん増えたのでしょう。 しかし、神なレオン君の給与はいくらなのかと、興味津々、明細を見せてもらったティリスちゃんはびっくりしました。 レオン君はみんなを手伝って残業するので、総額は多いのですが、基本給は変わりません。 「あれ、神なのにオレとおんなじ?」 「当然だろう? 同じ部署で同じ仕事をしているのだぞ。それに何を言っている、おまえより多いぞ。ふはは」 総額を指し示して、レオン君はによによしています。レオン君が嬉しそうなので、ティリスちゃんもほっとして、嬉しくなりました。 そんなティリスちゃんの耳に、もう一人の神がマネージャーに抗議する声が聞こえてきました。 何故、他の人と同じようにしか上がらないのか、何のための成績表なのかと、ガミガミ言っています。 「昇給しているぞ、いいじゃないか? おまえはどれだけ欲しいんだ」 お、レオン君が割り込みました。 「普通に考えて、私達には倍もらう権利があるはずだろう!? こんなザルな管理をしていたら、出来る社員が他社へ逃げるぞ! おまえ、あいつと同じ給料だってことに納得出来るのか!」 彼はびしっと、マカロン・ラディッツを指し示しました。彼は今日も、椅子をくるくる回して遊んでいます。 た、確かに。 「……? 意味不明だな、倍の仕事が出来る社員に、倍の給与を出したら、その社員のコスト対効果は他の社員と同じになってしまうじゃないか。魅力的な社員じゃなくなる」 おぉ。なんか難しい単語を出してきやがりました。レオン君のくせに。 「そんな、二次元で考えるな! 他の社員は、やる気があれば私やおまえの仕事の仕方から学べるだろう!? 本来、私達には成果以上の価値があるんだぞ!」 「……? まあ、いい。ラディッツは職場の名物だからアレでいいだろう。おもしろい奴だぞ、うっかり遅刻しても、ラディッツがいるから気が楽だしな」 ――ぶはっ! なるほど、マカロン・ラディッツは見た目以上に、職場の成績に悪影響があるのかもしれません。レオン君とかが真似をするのかもしれません。 遅刻とかサボリとか? やっぱり、駄目なのでしょうか。ティリスちゃんはとりわけ、ラディッツが嫌いではなかったのですが。 「おまえな」 「私達の給与を上げるためには、ティリスたちの給与を下げないといけないだろう」 ぎゃあ! 「成果と勤務態度に差があるんだから当然だろう。ちゃんと、評価にも差がつかないと頑張る人間がいなくなる!」 「……? 別に、私はいなくならないが?」 いや、レオンはへんだから! レオンの方が好きだけど! しかし、もう一人の神の言い分がもっともなので、ティリスちゃんも含めて、みんな、居心地の悪い思いでした。みんなの給与のベースアップは、神達の成果をたかった結果と言われたら、何にも言えない気持ちです。 「まあ、いい。ラディッツの給与を下げたら、あいつは路頭に迷うだろう。いいじゃないか別に、これで」 確かに、ラディッツとか、すごく路頭に迷いそうです。むしろ、解雇されないのが不思議です。 しかし、彼がいるから気が楽なのは、みんな同じだったりしました。自分より出来ない人がいるのって、正直、ほっとします。神のおかげで稼げるとしても、神の仕事を見ていると落ち込みます。 結局、カムラ・コーポレーションの給与のベースアップは一律で、変更されませんでした。 もう一人の神は成果主義の会社に移り、いなくなりました。 カムラ・コーポレーションにとってそれが良いことだったのか、悪いことだったのかは、わかりません。 でも、レオン君は以前のように、によによ、によによと成績表を眺めるようになりました。今日もによによしています。 今日も、レオン君の成績がいちばんです。 ★ おしまい ★
格差是正に、沙にょはけっこー賛成です。別に、格差はなくていいと思うんだ。何がハッピーエンドかは、メンバー次第だと思うので、日本に格差が必要なのか、不必要なのかは、沙にょにはわからないけどね。 カムラ・コーポレーションには必要なかったようです。 ただ、格差是正を強制せよって話になると、また別の問題が出てくるし、話がややこしい。強制まではしなくていいような。社内格差(社長からパートまで)がほとんどない会社は法人税の税率をちょっと有利にしてあげるとか、そういうのでいいんじゃないかな。最低賃金1000円っていうのは乱暴なような。 社内格差を是正すれば税率が安くなるって、中小企業に生き残りの道を開くことにもなると思うんだけど、どんなもんだしょ? |
★ 2009/08/13 ★ 「なあ、レオン、どうしよう。年金が大変なんだ」 「どうした」 「少子高齢化で、働いてる人とお年寄りの人の数がどんどん近付いてて、もうすぐ、団塊の世代がもらう立場になるだろ? 火の車なんだよ。月々14,000円納めてもらって、お年寄り世帯に月々66,000円配る国民年金、もう無理なんだ。厚生年金なんてもっと無理なんだ」 ティリス姫は決算報告を見ながら泣きそうです。 「ああ。大臣が大丈夫だと言っていたぞ。60歳から給付する約束だったのを、65歳からにしただろう? 団塊の世代には給付しないつもりに違いない」 「ちょ! 問題を五年、先送りにしただけじゃんか! 五年後にどうするんだよ、同じ問題に直面するぞ!?」 「70歳からにする」 「いや待てそれ!」 「10年後には80歳からに…」 「ざけんな!!」 仕方ないなと、レオン君が態度を改めました。 「大丈夫だ、大臣が新しい手を打った」 「え、どんな!?」 目を見張るティリス姫に、レオン君が得意げに言います。 「年金というのはだな、一家の大黒柱である男たちが加入してきたものだ。つまり、おじーさんに払えばいいわけだ。そこでだ。男女平等社会をうたい、女たちも働かざるを得なくなる『男たちの低収入』を実現し、専業主婦を許さない世界を実現した。なに、家事育児はこれまで通り女がするしな、女は年金を払える程度の収入があればいい」 「待てぇえい! 女性をなんだと思ってるんだよ! だいたい、それ、女性労働者がおばーさんになる頃どうすんの!?」 「ぬかりはないと言っていたぞ。共働き夫婦は生活が苦しいので子供をつくれない。作っても少ないな。年金は確実に破綻するが、子供を作らなかったおまえたちの責任だと言えばいい」 「ざけんなぁああ!?」 まったくもって仕方がないなと、レオン君が態度を改めました。 「なに、女性労働者がおばーさんになる頃を待たず、年金は火の車だ。安心しろ」 「なんにも安心できねーよ!」 「すでにM党大臣が手を打つつもりだ。G党大臣には任せておけんと言ってな。M党大臣がなぜ、異様に外国人や外国人労働者を我が国に入国させたり、参政権を持たせたりしようとしていると思う」 「え!? そんなことしてんの? 初耳だけど?」 「マニフェストには書いてないな、外国人を国内に入れたり、外国人の生活や権利を保障したりしたいという政策は、有権者の反感を買いやすいからな。こっそり、政策集の方に書いてある。『こんなはずじゃなかった』展開になりそうなわけだが、ぬかりはないぞ。M党を選ぶのは国民だ、政策集も公開されているのに、マニフェストしか読まなかった国民が悪いのだ、それが民主主義というものだ、と言えばいい」 ティリス姫は鳥肌が立ちました。 「あのさぁ、オレ、どんどん大臣が嫌いになってくるんだけど…」 「なんでだ、年金のためだぞ」 「はぁ!?」 「女性を納付者に加えても足りないから、外国人労働者を招いてだな、年金にも加入できるようにすればいい。で、払わせるのだ」 「待てよ! その人達がお年寄りになる頃どーすんの!? 加入させたら、給付もしないといけないじゃんか!」 「馬鹿め。遥か先の未来ではないか、大臣たちは化け物じゃないんだ、その頃には豊かな老後を十分に楽しんだ上で、この世を去っているな」 つまり、責任を取る気はないということですか。 「その頃にはその頃の大臣がいる、その頃の大臣がなんとかするのだ」 「いや……どう考えても、バブル期に大儲けしてた人達が、就職氷河期や不景気に苦しんでる若手を延々と食い潰す構図なんですけど……」 「そう思うか?」 「思うに決まってるだろ!」 「実は、僕もそう思ってな。年金はもう諦めて、オレオレ詐欺もなくならないし、現物支給にしたらどうかと言ってみたのだが」 「お?」 「配給制というのは不自由な代わりに無駄がないので、低コストで回る。戦時などによく採用されるのだ。昨今の不景気で小売店が潰れて、買い物に苦労しているお年寄りも多いし、月々66,000円の国民年金で二人暮しは生活が苦しかろうし、お年寄りに支給する現物の生産とか配達とか、雇用対策にもなるしな。ちゃんと、働き手に金が回るようになる」 「おお、おまえにしてはまともな」 「うむ、しかし、老後に見返りがある約束で高い年金を納めてきたのに、今さら現物支給で我慢せよとは何事かと、相手にされなかった」 ティリス姫は困り果てた顔で、立ち尽くしました。 「そんなこと言ったって、仕方ないじゃんか。今の若手だって一生懸命働いて納めてるのに、お金稼ぐのが昔より難しくなっちゃったから、お金がなくて結婚も出来ないカップルとか、結婚しても子供をつくれない夫婦とか、いっぱいなんだぞ。我慢してもらうしか……」 「うむ、若手としては、現物支給でもあるだけましだと思うがな。我々は、どんな見返りも受けられそうにないわけだしな。しかし、月々30万も40万も給付される約束で、そーゆー額を納めてきたじーさんたちは、納得できないのだ。じーさんはじーさんでも、国民年金のじーさんたちは喜んでくれると思うのだがな」 「……」 ティリス姫はいよいよ困り果てた顔で、ため息をつきました。 「なぁ、三十年後にどーなんの?」 「日本人労働者と外国人労働者が入り乱れて年金破綻にくだを巻く、地獄絵図が見える気がするな。三十年後の大臣がどうにかするんだろう」 「どうにかなんの?」 「三十年後の大臣がどうにかする」 「それって、出来るとか出来ないとか、ぐだぐだ言う前にやれ! ってやつ? カッコイイ口ぶりだけどさ、こんだけ、最初から破綻が見えてる年金を押し付ける口実に使われてもなぁ……破綻が見えてるなら、外国人労働者は入れて欲しくないなぁ……破綻した時の混乱が増すっつーか、血みどろの地獄絵図になるっつーか、不景気で派遣切りにあって祖国に帰るに帰れない外国人労働者の問題も解決してないのに、明るい未来が見えないな……」 ニュース畑から裏を取らずにネタを拾っています。間違いがあったら、こっそり教えて頂ければ訂正しておきます。 何が言いたいかって、ネットでの発言なんて信用ならないものだと思うよ? ということ。 沙にょの発言も含めてです。 考えるきっかけにするべきであって、丸呑みにするのは禁物です。 でも、沙にょはこのレオティ談義に間違いを見つけられなくて、背筋が寒いです。沙にょが何か間違ってることを祈ります。 ◆ このページは選挙前には削除する予定です ◆ |
★ 2009/08/13 ★ レオン「ところでだな、断られてしまった年金の現物支給だが、いいことがいっぱいある」 ティリス「うん?」 レオン「まず、現状は若手の働く意欲を失わせるのだ。厚生年金に加入していた金持ち父さんの子供は頑張らなくても暮らしていけるし、貧乏父さんの子供は『働けど、働けど、なお我が暮らし楽にならざり』がほとんどだ。働いている自分の給与より、親の年金が高い状態だからな。しかし、現物支給となれば頑張って働く者にダイレクトに金が回るようになる。戦後の日本みたいにな。じーさんたちは『戦後復興は大変だったのだ、だから自分たちは報われるべきだ』と思っているが、頑張れば報われるという手応えは、人間の精神衛生上、とてもいいのだ。彼らはいい時代を生きた。むしろだな、楽をしていると誤解されている今の若手は、じーさんたちの時代の3倍の高齢者を抱えて本当はすごく大変なのだ。世界同時不況だしな。戦後復興は物を相手にしていたが、今の若手は人を相手にせねばならん。そのストレスは、じーさん達以上なのだ。だから、じーさん達にも謙虚な気持ちになって、老後を若手と一緒に守り、仲良く譲り合って暮らしていくことを考えて欲しいのだな」 ◆ 努力が報われる時代の再来。労働者に働く意欲が戻る。 レオン「年金の現『金』支給は先述のような無理な政策を繰り返さなければ破綻する。ゆえに、今の若者達は将来に不安を抱えて経済が失速するほど切り詰めて、懸命に貯金しようとしている。だが、現『物』支給が破綻するのは、第四次世界大戦が起こるほど、世界的な食糧危機が訪れた時だろう。日本がある限り破綻しないと考えていいだろう。老後の『遊び金』のための貯金に必死になる人間はあまりいない、貯金はほどほどにして、今を豊かに生きたいと思うようになるだろう。失速している経済が息を吹き返す」 ティリス「おお!」 レオン「まだあるぞ、とりわけ、大掛かりなインフラ整備が必要ない。実は、現物支給になると地元の小売店などが潰れる恐れがあるのだが、逆に考えるのだ。地元の小売店や生活協同組合を現物支給の基地として、極力、彼らに委託する形を取る」 ティリス「おぉお!?」 レオン「しかも、他党を攻撃するのに使われまくる『財源は?』の質問だが、ふつうに年金だしな。現物支給に切り替えるといっても、現物納付じゃない、現金納付だから、官僚が不正を働かなければ、むしろ余るはずなのだ。余った分は社会保障費や医療費や子供手当てや国債の返済に回して欲しいものだ」 ティリス「なんか、いろいろと素敵なことになるんだな」 レオン「金持ちとーさんを除いてな。金持ちとーさんだけが、期待していた隠居貴族になれず、ただの隠居になる」 ティリス「ただの隠居にはなれるんだな」 レオン「もちろんだ。松じーさんになれる」 ティリス「松じーさん?」 レオン「せっかく、消えた年金記録を社会保険庁が調べていることだし、現物支給にも松竹梅コースくらいはあっていいだろう。年金に加入していなかったお年寄りは梅コース(生活保障)で月々のお小遣いは3,000円とかだな」 ティリス「お、それでも、小遣いあんの」 レオン「3,000円程度はいけるだろう。松コースの小遣いは15,000円で、しかも支給品の選択の幅が広いとかだな。梅コースの住居はバストイレ共同だが、松コースはバストイレ付きとか、そのくらいの差別化はあっていいだろう。たくさん年金納めてきたんだからな」 ティリス「そりゃあ、そうだよな。労働者が年金納める意欲にもつながるしな」 レオン「バブル期を生きたお年寄りは不満だろうが、苦しい時代を生きる今の若手には、松コースは魅力的だと思うぞ。年金をまじめに納めると思うぞ。この意識の差も、実は戦後の時代より現代の方がつらいという現実を反映しているのだ」 ティリス「そう……だよな……。松コースどころか、梅コースでも魅力的だよ。とりあえず、働けなくなっても食わせてもらえるのかーって感じだからなぁ」 レオン「そう思うのは、厳しい時代の労働者だからこそだ」 ティリス「そうだな」 レオン「最後に、もうひとつ大きなメリットがある、治安回復。頑張れば報われる社会は犯罪者を減らすのだ。外国人労働者を入れて、しかも裏切るつもりの政策よりよほどな。裏切られた時、外国人労働者がどんな報復を行うか考えただけでも恐ろしいぞ。国際的にも大変な悪名を馳せることになり、その時には日本にうらみを持つ外国人労働者が路頭に迷ってあふれているのだから」 ティリス「そ、それはすごく恐いな。それだけは勘弁してくれ。裏切るつもりで招き入れるのはよくない」 レオン「そうとも。そういうわけで僕はM党には入れないぞ。そして、諦め悪く、こうして年金の現物支給案を世に提案するぞ。どこかの政党が拾ってくれたら、僕はその政党に入れる」 ティリス「拾ってもらえるといいなぁ」 レオン「無理だろう、政治家は、この政策で損をする『金持ちとーさん』の集団だからな。よほどの大物だぞ、こんな提案を拾ってくれるのは」 ――どんなもんだしょ? この提案で損する人って、実はほんの一握り。何より「仕事はあるのに雇用がない」状況の改善が見込めるから。 治安回復とかは国家全体にとって利益のあることだし、頑張って働く若者が増えるのもそう。 金持ち父さんも、働いてる子供がいれば、子供世代の所得が増えるから一族の収支は増える可能性あるし。 さらに、現物なら約束通り60歳からでも支給できるはずだから、仕事は定年退職になったのに年金もらえなくて困ってるお年寄りの方とかが安心すると思います。 むしろ、誰が困るのか謎なくらいだと思います。目先の現金より、皆が長く安心して暮らせる社会保障がよいと思います。 それと、年金じゃない生活保障も、梅コースの現物支給にすれば、悪用が減るし、必要な人に提供しやすくなるし、いいことづくめなような。どんなもんだしょ? |
★ 2009/08/14 - 日本共産党という選択肢 ★ この夏、市民税と年金保険料と健康保険料のデカさに大ショックを受けた沙にょは、夏の総選挙に行く気になりました(マテ) いやだって、ワーキングプアを通り越して、働いても暮らしが楽にならないを通り越して、これ以上、保険料を上げられたら食べていけないよ! 働いてるのに! 税金を、じゃないんです。保険料が高い。高すぎる。低所得世帯はちょっと、任意加入にしてもらえませんか…。 重い。なにこの介護保険料って。重いって。無理だって。 福祉事業が大切だというのはわかりますが、働いてる人が食えなくなるほど搾取してどーするんですか。生活保護世帯が貧困層の労働者よりいい給付金をもらえる逆転現象が指摘されていますが、まさに、その逆転現象。 という切羽詰った事情により、選挙に行くことにしました。 普段から行け? 待て、適当に投票してるだけの人にはそれは言われたくない。行けばいいってものじゃない。 適当に投票したら、真面目に投票してる人の一票の価値が下がるのです! で、候補者の詳細な政策や実績などを確認する余裕がこれまでの沙にょにはなかったのですが。 選挙に行くことにしたから調べ始めて、背筋が寒くなりました。 ちまたでは民主党が人気ですが、ちょっと待て! 外国人を無責任に大量に招くな!! 各種の権利を適当に認めるな!!(いや、民主党的には無責任なつもりも、適当なつもりもないのでしょうけれども) 10年後には600万人の訪日中国人をって、ちょっ…!! 犯罪心理学によれば、人間は遠出するほど、残虐な犯罪をしやすくなるのだそうです。つまり、外国人って犯罪をしやすいということですよね。日本を出れば日本人も。「旅の恥はかき捨てだ」という言葉があるから、日本人も遠出をするほど、礼儀正しさとかがきっと減るんですよ。人間のサガなんですよ。 日本人が1億人程度の国に、600万人は多すぎる!! こわすぎる!! と沙にょは超びびり、民主党は絶対にいやだと思いました。短期派遣禁止法案も痛い。(個人的に) 派遣切りじゃなくて、短期派遣の禁止なんですよ。労使が納得ずくで、そういう契約を結ぶのまで禁止って、行き過ぎではないのですか…。 これは、とてもではないけど民主党には投票できないと思ったので、次に、日本共産党を調べてみました。 (そんな、しっかり調べたわけではないので鵜呑みにしないで、そんなショッキングな事実が!? と思った人は、民主党のマニフェストだけでなく、政策集とかホームページとかあたって下さい。マニフェストには都合のいいことだけで、国民の反感を買いそうな政策は書かれていない印象です。とはいえ、沙にょが解釈を間違ってる可能性は否めないので、要注意。有権者の皆さんは沙にょなんかの意見だけじゃなく、ちゃんと本物の民主党を見て、いい政党か悪い政党か判断して下さいね) 日本共産党はカムラ皇室のセデス様日本共産党は名前のせいで、もの凄く、誤解されている政党です。「共産党は共産主義国と仲良くし、資本主義国を敵に回す政党だ」なんて偏見を、皆さんは持っていませんか? 沙にょの周りにはそのような偏見を持っている人々が多数いて、日本共産党などと言うと「えー」と言われる状態だったので、思い切って問い合わせてみました。 阿呆か馬鹿かという感じですが、日本共産党の中央委員会に真正面から。 するとですね。 北朝鮮のように、国家犯罪を清算していない国とは仲良くすることはできませんが、そういうことがないかぎり、資本主義の国も共産主義の国も良いところを認め、あらゆる人種の良いところを認め、平等・公平・対等な外交関係を目指します。 との、ご回答を頂いた! ブラボー!!ヽ(゚∀゚)ノ さらに、テレビをつけると、何かというと民主党が自民党に反対、反対と噛み付いているシーンばかりで辟易していたので、日本共産党も何かというと自民党に反対しているのですか、などという質問もしました。(いい加減にしろΣq) ※ これについては、マスメディアがそういうシーンばかりを報道しているのか、実際にそうなのか、沙にょにはわかりません。 たとえば、自民党政府提出の議案であっても、国会での日本共産党の態度は、賛成・反対が大体5割ずつです。 民主党中心の政権ができた場合でも、国民の利益にてらして、「良いものには賛成、悪いものにはきっぱりと反対」という態度でのぞむということを、あらかじめ明らかにしております。 http://www.jcp.or.jp/seisaku/2009/20090716_kaisan_sousenkyo_kihon_tachiba.html との、ご回答を頂いた! ブラボー!!ヽ(゚∀゚)ノ 沙にょのような一般人からの、 『本人は真剣だけど、客観的に見てお馬鹿で無駄な(忙しい時期に迷惑な…)質問』 などに、大変に明瞭な、資本主義を敵に回したりしませんよ、他党の意見であっても良いものは認めます、とのお返事を下さったのです…!(感動) おまけに、共産主義国との友好関係についても教えて下さいました。 中国共産党は、かつて日本共産党に「暴力革命」路線を押し付け、日本共産党が拒否したために、日本共産党を暴力的に攻撃したことがあり、その後30年にわたって、関係が断絶したことがありますが、中国共産党が「真剣な総括と是正」を発表したことを受けて、1998年に関係を正常化しました。 ベトナム、キューバとは友好関係を続けています。 へぇー! 沙にょは、あした使える無駄知識を手に入れた! 87へぇ!ヽ(゚∀゚)ノ いえいえ、ふざけている場合じゃありません。無駄知識じゃありません。日本共産党はスゴイ政党ではないですか!? まさにカムラ皇室のセデス様! 断固として暴力に反対し、自分は方術師なのに、死霊術師なじーじやカトレア姫やレオン君を愛せてしまう! 素晴らしい!! 沙にょは支持政党がなかったので、民主党にもメールしてみたのですが、当然ながら返事はありません。 正直、ないのが当たり前だと思います。メールに返信するのは時間がかかる上、証拠が残るというプレッシャーつき。 沙にょはファン・メールにさえ返信しきれない奴なので、頂いた丁寧なご返信には、本当に頭の下がる思いでした。夏の総選挙前で忙しいでしょうに。しかも、沙にょはサイト持ちなのは隠して、単なる実名で問い合わせしたのに。 沙にょは、もっと詳しく日本共産党を調べてみました。 共産党についてはアカであるという偏見が根強く、半ば差別を受けながら活動されてきたようです。 それでも、戦後何十年も潰れなかったのはなぜか。 本物なのですね。企業献金とか本当にもらわないから、地道に、地道に、ひとりひとりの国民の生活を守る具体的な支援活動などを通じて、支持者を獲得してきた政党のようです。口ばっかりじゃなくて、本当に守ってるんですよ。 長い間、不当に冷遇されながら、人の良心を信じて活動を続ける日本共産党は、いつか報われることがあるとしても、少しずつ議席を伸ばし、実績の積み重ねが認められて、という形になるに間違いないので、そういう意味でも安心できる政党です。急激に日本共産党が議席を伸ばすことは、先術のような理由でありえないので、少しずつ議席を増やす中で、少しずつ日本共産党の意見が強くなり、その結果を見て、国民が日本共産党をもっと伸ばすか見限るかを決めていける。正しい民主主義を実践している政党です。 ちなみに日本共産党は、ぽっとでの新党や無党の候補者と違い、政治の経験も、福祉の経験も豊富。ひとつの理想を実現するのにどれほどの苦労が伴うか、長年の経験でちゃんと知っている党なので、自民党や民主党と同程度の実力は持っていると私は思います。その実力を経済成長に使うのが自民党、曖昧な民主党、公平・平等・福祉に力を入れたがるのが日本共産党。 (民主党の政策や立場が曖昧だというのは、夏の総選挙を見守る、他国のメディアでよく使われる表現なのですが、沙にょは鵜呑みにしていますw(゚∀゚)b ← 信憑性に欠ける) 正直者が馬鹿をみるのは承知の上で、目の前で苦しんでいる人達を放っておけない政党なのですね。 だから、自民党の私のおばあちゃんも助けてくれたという事実が、各政党についての聞き込み調査をしていたら判明。で、助けてもらったおばあちゃんは『一番、信頼できるのは共産党』『共産党の組織なら間違いない』と言いつつ、自民党にその後も投票。苦笑。 私は、日本共産党って伸ばす価値のある政党だと思います。皆さんも、出来れば比例区で、日本共産党に入れてみませんか? 私は日本共産党の信者ではないし、納得行かない政策もあるし、ちょっと福祉を重視しすぎで、日本共産党の公約が完全に果たされると、日本を担う大企業が重すぎる福祉事業を支えきれずに潰れたり、日本経済が失速したりしてしまう、という事態はあり得ると思っています。 でも、既に自民党政権の支配下でも、その事態が起こっているわけです。自由競争の手法も、もう限界なんですね。 だから、私の理想としては自民党と民主党と日本共産党とその他の政党が同程度の議席数を取って、今のように他党に反対するばっかりじゃなく、協力して国政をしてみたらどうかなと。経済成長重視の政党と、経済成長もいいけどその担い手(国民)をないがしろにしない政党が協力して、お互い行き過ぎないように牽制しあいながら政策を決めていくのが良いのじゃないかなと。 すると、実力があるのに、最も評価されていないのが日本共産党と判断されましたので、これは、しばらく応援し続けたいと思いました。 とりあえず、福祉を大切にとか、障害者差別がどうとか騒いでる人たちは日本共産党に投票するべきですよ。福祉に力を入れ差別をなくそうって政党なんだから。 そんなこともしないで、無実の人間に冤罪を着せて騒いでるだけとかもうね。そういうのを偽善者と呼ぶ。 |