2009年8月14日 23時25分更新
今月9日、台風9号の接近に伴う大雨で大きな被害が出た岡山県美作市で、法律に基づく国と県からの支援金を受けるための被害家屋の調査が14日から始まりました。
この調査は、災害によって被害を受けた住民の支援を定めた「被災者生活再建支援法」による国と県からの支援を受けるため美作市が行うもので、市内の3つの地区の住宅、830世帯を回り被害の程度を調べます。
初日の14日は建築士と市の職員あわせて15人が5つの班に分かれておよそ100世帯の調査を行っています。
このうち大きな被害を受けた土居地区では、調査員3人が床上浸水の被害を受けて流木などが家の中に流れ込んだ住宅を訪れ、柱や壁の損傷具合や、浸水当時の水位などを調べていました。
当時この家に住んでいて今は娘の家に避難している番能文郎さんは「もうこの家には住めないし同じことを繰り返すのでここには住むつもりはありません。」と話していました。
美作市によりますと、浸水によって再建が不可能なほどの被害を受けた場合などには「全壊」と判断され国と県から最大300万円の支援金が支給されるということです。
市ではこれからおよそ2週間かけて調査を行うことにしています。