山城さんと同じ東映出身の梅宮、松方も突然の訃報を悼んだ。3人は映画「仁義なき戦い」シリーズや、山城さんの監督作品で共演。また、私生活でも俳優仲間以上の付き合いを続けてきた。
映画「不良番長」シリーズで共演した梅宮にとって、山城さんは「兄弟」と呼び合う親友。芸能リポーター、梨元勝氏(64)が梅宮に聞いた話によると、13日に山城さんが眠る老人ホームで最後の別れをし、「顔が小さくなって女の子みたいだった。『僕もクラシックカーだよ。エンジンもタイヤも擦り切ってきているが、頑張りたい。やがてそちらに行くから待っててほしい』と声をかけた」という。
2人が最後に会ったのは今年3月。山城さんは同ホームに入所していたが、元気に映画監督への復帰に夢を見ていたという。以前から、どちらかが亡くなった場合は、残された方が葬儀委員長を務める約束を交わしていたが、遺族の意向で密葬となり、梅宮は「近いうちに友人でしのぶ会を開きたい」と明かした。
山城さんの3歳年下で、弟のようにかわいがられていた松方は、所属事務所を通じてコメント。「とても頑固でへそ曲がりの先輩だったけど、本音はすごく優しかった」と振り返り、「日本の時代劇を築いた優秀な方たちがどんどん亡くなっていき、僕たち最後の世代で日本の良き文化を伝えていかなければ、と考えさせられます。本当にお疲れさまでした」と悲しみに暮れた。