タイの象物語
マンホールに落ちた象の話題をTVでやっていたんだが、バンコクなんぞの大都会でも、こういう
野良象というのがいるわけです。シンガポールから来た華人なんぞも流石に驚くらしいねw 「なんで、街の中に象がいるんだ?」って。昼間はどこかで寝ているらしいんだが、夜になると出てきて、世話係を引きつれて、小遣いをせびって歩く。おいら、見掛けると50円で餌をくれてやったり、写真を撮らせて貰って300円くらいあげたりする。すると、ハモニカ吹いたり、お辞儀したり、愛らしい動物です。
これらの象は、もともと山の中で樹木の伐採に従事していたんだが、タイでは森林保護のために伐採が禁じられ、失業してしまった。それで、夜の街に出てくるわけです。タニヤとかパッポンとかの繁華街にも多いです。
政府は、象の保護という観点から出稼ぎを禁止してるんだが、なかなかなくなりませんね。マスコミで騒がれて、しばらく姿を消したと思うと、そのうちまたぞろ出てくる。象だって食わなきゃならないので、仕方ないわけです。で、そんな街の野良象の姿は、野良象の棲む街と、あと、天使の舞い降りる街にと、ネットで公開して好評だったんだが、それを契機に、タイで象を撮って写真集を作るという仕事もしたわけです。数年前なんだが、「星になった少年」という映画が公開された、その便乗企画です。この本なんだが、
子ゾウと少年―僕たちの祈り 価格:¥ 1,800(税込) 発売日:2005-07 |
撮影場所はアユタヤです。アユタヤには象の背中に乗って観光地を歩くというアトラクションがあるんだが、その仕事をする象たちが住んでいる「象村」です。
仕事をする象たちは、若い牡とかなんだが、タイの飼い象というのはもう長いこと、飼い象だけで世代交代しているので、年寄りの象とか、子供の象とか、子供の面倒を見ている牝象なんぞもいるわけです。そして、そんな象たちとともに生きている象使いの一族もいる。
象使いというのは、先祖伝来の職業です。子供たちは象とともに生き、象とともに死んで行く。象の寿命は人間と同じくらいなので、象は自分の分身か、兄弟みたいなものですね。
子供たちと遊んでいるのは、引退した年寄りのお婆さん象だそうです。穏やかな婆さん象は、乱暴な子供たちの遊びにつきあって余生を過ごしてます。
昔は夜2時頃にタニヤを歩いていると、象がゴミ回収してたけど、まだやってるんですかね?
投稿 2ちゃんこらー | 2009/08/15 04:46