MG シリーズ　［ 1/100スケール ］

　　HEAD UNIT & BODY UNIT【頭部】【胸部】
“ガンダム”の特徴は、頭部とボディユニットに集約されている。

　ガンダムの頭部は、頭頂部のメインカメラやデュアルカメラをはじめとするセンサー類の集合体である。ミノフスキー粒子が散布された環境に対応するため、光学的な捜査端末や各種の計測装置は光統合回路でリンクされ、大規模集積回路への干渉を防いでいる。メインコンピューターはコア・ブロックに搭載されているが、頭部に搭載されたコ・プロセッサーフレームがある程度の機能を代替できる。これは、教育型コンピューターヘの負担を軽減するための措置でもある。2門の60mmバルカン砲は、対MS戦ではさほど実効的な威力は持たないが、単なる威嚇以上の効果もあり、近接武装として、特に白兵戦展開時などに有効であることか実証されている。
　ガンダムの動力源は複数の小型核融合炉からなり、メインジェネレーターは航空／航宙用の熱核ジェット／ロケットエンジンとしても機能する。サブジェネレーターは、ビーム・サーベルヘのエネルギー供給などにも使われ、全体ではザクの5倍以上のエネルギーを生み出し、ビーム兵器のドライブが可能であるほか、その総合出力は当時の宇宙艦艇の水準をもはるかに超えるものである。


ARM UNIT【腕部】
遠き的を射抜き、背後の影を両断する。その猛きふた振りの拳。

　MSの持つ汎用性は、大型のマニピュレーターとしての作業能力に加え、多種多様な武装を容易に変更できることが前提となっている。また白兵戦の場合、四肢の性能の優劣が格闘能力を決定すると言っても過言ではない。
　ガンダムの各関節部分に採用される駆動装置は、フィールドモーターと呼ばれる連邦独自のアクチュエーターシステムである。これは、ミノフスキー物理学が応用された技術であり、スケールを超えた大出力のトルクを生み出す。ただし、公国軍が採用していた流体パルスシステムと比べ、構造的にデリケートな傾向があり、損壊した場合、そのユニットごと交換するのが前提とされていた。特にガンダムの腕部は、機体の設計ポリシーが体現してある部位であり、執拗なまでに擬人化される傾向があった。開発にあたっては、義肢などを開発していた技術者も動員されたと言われている。


WAIST UNIT & LEG UNIT【腰部】【脚部】
地を疾り天駆けるガンダムを、韋駄天たらしめる一対の機動装備。

　MSの脚部は、その機動性を担う重要なユニットである。重力下では歩行・走行脚となって破格の走破性を発揮するのみならず、宇宙空間では姿勢制御用のモジュールとしても機能する。MSの汎用性は、この脚部によって達成されているといっても過言ではない。
　腰部にはサブジェネレーターのほか、ヘリウムコアや各種武装のマウントラッチ、大気圏突入時に使用する耐熱フィルターや機体冷却剤噴霧ユニットなどが内蔵されている。
　ガンダムの脚部には、駆動用に独立したコ・ジェネレーターが内蔵されており、姿勢制御バーニアやショックアブソーバー、各種センサーやコントローラーのほか、それらを制御するコンピューターも装備している。機体全体の質量のおよそ半分がこの脚部ユニットによって古占められており、無重力空間ではAMBC（アクティブ・マス・バランス・オート・コントロール=能動的質量移動による姿勢制御）システムとして、重力下では歩行ユニットとして、機能する。MSには（いくつかの例外を除き）不可欠なユニットなのである。また逆に、その用途からは想像もできないほどデリケートなユニットでもある。そのため、総じてMSの脚部は、非常に複雑な構造となる。その上もっとも酷使される部位でもあるためヘビーデューティーでなければならず、MSの機体になかでも特に重要なユニットである。