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【NHK「JAPANデビュー」問題 これまでの経緯】 関連報道一覧(2009年7月4日現在)
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【NHKが「JAPANデビュー」で台湾の「反日」強調の偏向番組】
4月5日(日)午後9時から1時間13分にわたって、NHK総合テレビがNHKスペシャル「シリーズ・JAPANデビュー」の第1回として「アジアの“一等国”」というタイトルの番組を放送した。
「未来を見通す鍵は歴史にある」として、日本が一等国に登りつめて敗戦を迎えるまでを追うという最初が台湾における日本統治時代を扱ったものだった。
ところが、番組の内容はとても見るに耐えないほどの偏向ぶりだった。「領有直後から問題が噴出」したとして、聞き慣れない「日台戦争」という呼称が出てくるし、後藤新平は出てきても、それは台湾人3000人を処刑した匪徒刑罰令の実行者として出てくる。また、台湾特産の樟脳産業を立て直すために基隆港を大型化し縦貫鉄道を敷いたと説明する始末だ。
李登輝総統時代に出た『認識台湾』(1997年)では、第7章に「日本植民統治時期の政治と経済」、第8章に「「日本植民統治時期の教育、学術と社会」を設け、例えば米やサトウキビの生産については「米の増産と糖業王国の確立」との見出しの下、生産量のグラフを掲載していかに生産量が上がったかを示していた。縦貫鉄道については「各地を結ぶ交通運輸を改善した」と記していた。
NHKは、台湾における日本統治観からも大きくかけ離れたこのような「自虐的な歴史観」を呈していったい何を企んでいるのだろう。
その「キーワード」は「皇民化」だ。それが改姓名であり宗教弾圧、その行き着く先が21万人の台湾人が戦場に送られたことだと説明する。それも、これまで親日的と言われた台湾で、日本語世代と呼ばれる人々が話す日本語を通じて日本の統治に異を唱える発言ばかりをピックアップすれば「親日的とも言われる台湾で、今も残る日本統治の深い傷」をえぐり出したことになる。
台湾の改姓名を朝鮮の創始改名と同列視しているが、台湾の改姓名者は3%以内に止まっていて87%もの朝鮮との違いは何一つ説明されない。宗教弾圧にしても、17代の小林躋造総督の次の長谷川清総督はその政策の行き過ぎを改めているのだが、それは説明されない。
ある程度台湾を知り、日本語世代の方々と交流のある日本人なら、こういうバランスの悪い番組には嫌悪感を覚えたはずだ。悪意さえ感じたのではないだろうか。(4月7日)
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■日本李登輝友の会からNHKへの抗議書・質問書およびNHKからの回答
■出演者による抗議書
■日本の諸団体による抗議書(地方議会など含む)
■友愛グループ(美しい日本語を守る会)の抗議書および回答
■台湾歌壇からの抗議書
■デモによる採択書
■日本李登輝友の会からNHKへの抗議書・質問書およびNHKからの回答
◆【NHKの「反日」台湾強調の偏向番組「JAPANデビュー」に怒りの声続々】
〜本会は小田村四郎会長が正式に抗議声明を発表〜 NHKが4月5日に放送したNHKスペシャル「シリーズ・JAPANデビュー」第1回「アジアの“一等国”」を観た読者から続々と感想が寄せられている。
台湾でもこの番組を観ていた人が結構いたようで、放送の翌日はもっぱらこの話題に終始し、若い世代の間でも「僕のおじいちゃんは日本大好きなのに、あの番組は変だよ」「NHKはどうしてこんないい加減な番組を日本人に見せるのだろう」という疑問の声が多数を占めたそうだ。蔡焜燦氏からも「大変不快だった」との声が寄せられている。
NHKへの抗議も電話やメールでかなり届いているようで、メールでNHKスペシャル「感想・問い合わせ」に抗議した方から、次のような返答があったと転送いただいた。
≪いつもNHKの番組やニュースをご覧いただき、ありがとうございます。お問い合わせの件についてご連絡いたします。
4月5日(日)放送【NHKスペシャル シリーズ JAPANデビュー 第1回「アジアの“一等国”」】をご覧いただき、ありがとうございます。
番組は、『台湾の人びとは親日的』という捉え方を否定していません。そうした捉え方があることを前提として、日本の植民地支配を実際に体験した台湾の人びとが当時どのように感じ、どのように生きたのか、いう実態を明らかにすることで、アジアと日本の歴史に真正面から向き合うことを目的としています。そうした過去を直視することで、アジアと日本の未来を探っていきたいと考えているからです。
今後とも、NHKをご支援いただきますようお願いいたします。お便りありがとうございました。NHK視聴者コールセンター≫
いったい、どこが真正面から向き合っているというのだろう。向き合っていないから、違和感を抱いた人が多いのだし、抗議という行動にも出たのだ。何とも不誠実極まる返答だ。
日本李登輝友の会の小田村四郎会長も、この番組を観て「あまりにも実態とかけ離れている。日本語世代の発言の中で、反日的と思われる発言だけを取り上げた印象を拭えない」との感想を抱いた。そこで、本日にも小田村会長がNHKに対する抗議声明を発表することとなった。(4月8日)
◆【本会が「JAPANデビュー」問題でNHKに抗議声明を手交】
4月5日の放送翌日から日本李登輝友の会本部には「NHKスペシャル シリーズ JAPANデビュー 第一回 アジアの“一等国”」をご覧になった感想が寄せられ、本誌でも「怒りの声」としてご紹介しています。
ご案内のように、「あまりにも実態とかけ離れている。日本語世代の発言の中で、反日的と思われる発言だけを取り上げた印象を拭えない」との感想を抱いた本会の小田村四郎会長は、やはり同様の違和感を抱いた石井公一郎、岡崎久彦、加瀬英明、中西輝政、田久保忠衛の5人の全副会長との連名で、福地茂雄・日本放送協会会長宛に「抗議声明」をしたためました。
10日午前、柚原正敬・常務理事が東京・渋谷のNHKセンターに行き、その「抗議声明」を手交してまいりました。NHK側から必ず返答すると約束を取り付けてきましたので、返答があり次第、本会HP・メールマガジンでもご紹介します。(4月10日)
「NHKスペシャル シリーズ JAPANデビュー 第一回 アジアの一等国=vに対する抗議声明
貴日本放送協会(以下、NHK)は、去る四月五日午後九時から「NHKスペシャル シリーズ JAPANデビュー 第一回 アジアの一等国=vという番組を放送した。
私どもは台湾を「日本の生命線」と位置づけ、日本と台湾の交流のシンボルである李登輝元総統の名を冠し、平成十四年に台湾との文化交流を目的に設立した団体であり、台湾の日本統治時代にも深い関心を抱いてこれまで活動してきている。そこで今回の放送は多大の関心を持って観た。
だが、期待はものの見事に打ち砕かれた。私どもが知る台湾の日本語世代の人々の常日頃の発言と大きくかけ離れており、反日的と思われる発言だけを取り上げた印象は拭えず、日本の台湾統治時代を批判するため、台湾人の証言を都合よく操作し、「反日台湾」を印象付けるためだったのかとしか思えない内容であった。光と影の影のみを強調した印象は否めない。また、日台離間を企図しているのかとさえ思われる内容でもあった。
番組を観た多くの方からも「実にひどい番組」「偏見に充ちた内容」という感想が寄せられている。台湾からも「大変不快だった」との声が寄せられ、若い世代の間では「僕のおじいちゃんは日本大好きなのに、あの番組は変だよ」「NHKはどうしてこんないい加減な番組を日本人に見せるのだろう」という疑問の声が噴出しているという。
番組内容には批判すべき点が多々あるが、聞き慣れない「日台戦争」という呼称が出てくるし、後藤新平は出てきても、それは台湾人三千人を処刑した匪徒刑罰令の実行者として出てくる。また、台湾特産の樟脳産業を立て直すために基隆港を大型化し縦貫鉄道を敷いたと説明する。
しかし、八田與一や後藤新平の事績を高く評価する李登輝氏の総統時代、一九九七年に台湾で刊行された中学校の歴史教科書の副読本『認識台湾』では、第七章に「日本植民統治時期の政治と経済」、第八章に「「日本植民統治時期の教育、学術と社会」を設け、例えば米やサトウキビの生産については「米の増産と糖業王国の確立」との見出しの下、生産量のグラフを掲載していかに生産量が上がったかを示していた。縦貫鉄道については「各地を結ぶ交通運輸を改善した」と記していた。
確かに台湾統治では同化政策を進めた。差別もあった。この差別について、特に台湾の日本語世代は日本人の前ではあまり語りたがらない一面があることを私どももよく知っている。だが、日本統治を評価していることも事実なのである。それは、八田與一を高く評価していることに如実に現れている。故に、台湾をよく知る人々には、著しくバランスに欠けた内容と映じ、統治時代の歴史に真正面から向き合っていないという印象を強く残したのである。
従って、日本が一方的に台湾人を弾圧したとするような史観で番組を制作することは、公共放送として許されるべきではない。
ついては、ここに今回の放送内容に厳重抗議する。それとともに、この番組の脚本を作成する上で参考にした書籍など全資料の開示を要求する。
平成二十一年四月九日
日本李登輝友の会
会長 小田村四郎
副会長 石井公一郎
岡崎久彦
加瀬英明
田久保忠衛
中西輝政
日本放送協会 会長 福地茂雄殿
◆【<NHK問題> 当該番組責任者から本会に「回答」】
本会の小田村四郎会長は4月10日、「NHKスペシャル シリーズ JAPANデビューの第1回「アジアの“一等国”」の放送内容について、「日本が一方的に台湾人を弾圧したとするような史観で番組を制作することは、公共放送として許されるべきではない」とする4月9日付の「抗議声明」を福地茂雄・NHK会長宛に手交した。
要望は2つ。1つは抗議声明にもあるように「この番組の脚本を作成する上で参考にした書籍など全資料の開示」。2つ目は番組ディレクターの濱崎憲一氏への面談である。
15日、当該番組責任者のエグゼクティブ・プロデューサー、河野伸洋氏より小田村会長宛に14日付の「回答」が届いた。
まずは「必ず返答する」という約束を守っていただいたことに安堵した。だが、予想はしていたものの、自己弁護に終始する、不誠実ともいえるその内容に落胆した。「歴史の事実を共有することで、日本と台湾、日本とアジアの真の絆を見いだしたい」という番組の趣旨だそうで、では「歴史の事実」とは何かというと「植民地時代の差別、戦争の深い傷が残されているという事実」だという。それが「日本と台湾のさらに強くて深い関係を築いていくことに資する」という。
台湾に「植民地時代の差別、戦争の深い傷」が残っていることは、台湾関係者ならほぼ誰でもが知っている事実だ。だが一方で、日本統治を評価していることも事実なのだ。だから、「植民地時代の差別、戦争の深い傷」だけを描くこの番組のバランスの悪さに、台湾の日本語世代の方々をはじめ多くの人々が違和感を抱いたのである。
ともかく、NHKからの「回答」をお目にかけたい。この「回答」についてのご意見をお願いします。【本会事務局長 柚原 正敬】(4月17日))
日本李登輝友の会
会長 小田村四郎様
貴日本李登輝友の会から日本放送協会会長宛に送られた「NHKスペシャル シリーズJAPANデビュー 第1回 アジアの“一等国”」に対する抗議声明について、会長に代わって当該番組の責任者として小職が回答させていただきます。
NHKでは、この4月から3年間にわたる企画として「プロジェクトJAPAN」をスタートさせました。近現代史の大きな節目を迎えるこの三年間に、ドキュメンタリー、スペシャルドラマ「坂の上の雲」などプロジェクト関連番組を多角的に展開し、歴史の中にこれからの日本を考えるヒントを探っていこうというのが、プロジェクトJAPAN」の趣旨です。
初年度のNHKスペシャルは、「JAPANデビュー」と題し、横浜が開港した1859年から1945年までを描くシリーズを制作しています。西洋列強に倣って近代国家をめざし、第一次世界大戦後には五大国のひとつになった日本が、その後国際社会の中で孤立し、焼け野に立つに至った歴史の流れを、世界各国の一次資料、時代を生きた人々の証言、研究者の分析などを通じて検証するシリーズです。第1回のテーマが「アジア」であり、日本が最初の植民地とした台湾に、近代日本とアジアの原点を探り、これから日本がアジアの人々とどう向き合っていけばよいのか、未来を生きるヒントを探ろうとしたものです。
声明の中に、「『反日台湾』を印象付けるためだったのかとしか思えない内容」、また「日台離間を企図しているのかとさえ思われる内容」と記されていますが、番組の趣旨はまったく異なり、歴史の事実を共有することで、日本と台湾、日本とアジアの真の絆を見いだしたいと考えたものです。
後藤新平についても、民政局長として着任し、台湾全土の調査を行ってから、台湾統治の成果をあげ、「台湾10年間の進歩」という欧米向けのパンフレットを発行するに至った経緯を、台湾総督府文書やイギリス領事館の報告など一次資料をもとに、事実を積み上げて紹介しています。
「日台戦争」については、この戦いの研究を進めていた日本の専門家が1990年代に名付け、以後研究者の間ではこの表現が使われるようになっています。
台湾が親日的であるという事実は、多くの日本人が認識していることであり、この番組でも決して否定していません。一方そうした台湾にも、植民地時代の差別、戦争の深い傷が残されているという事実を伝えることが、日本と台湾のさらに強くて深い関係を築いていくことに資すると考えています。視聴者からも、事実を初めて知り、そのことを踏まえて関係を築いていくことの大切さを記した意見が多数寄せられました。なにとぞ番組の趣旨をご理解いただきたいと思います。
なお、番組制作にあたっては、2万6千冊の台湾総督府文書や、イギリス、フランスの外交史料をはじめ膨大な一次資料を読み込み、また国内や海外で数多くの研究者を取材しています。
以上、ご理解よろしくお願いいたします。
平成21年4月14日
日本放送協会 ジャパンプロジェクト
エグゼクティブ・プロデューサー 河野伸洋
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◆【本会がNHKに「公開討論会の開催と登壇の要請」 】
24日、日本李登輝友の会の小田村四郎会長は石井公一郎(元ブリジストン自転車会長)、岡崎久彦(岡崎研究所理事長)、加瀬英明(外交評論家)、中西輝政(京都大学大学院教授)、田久保忠衛(外交評論家)の5人の全副会長との連名で、NHKの福地茂雄会長に「公開討論会の開催と登壇の要請」を行った。
これは、要請書に書いているように、4月14日付で届いた「ジャパンプロジェクト」エグゼクティブ・プロデューサーの河野伸洋氏による「回答」に対して再抗議しても、恐らく同様の弁解的な内容となるとの判断に基づき、当該番組を検証する公開討論会の開催を要請したものだ。この公開討論会はNHKと本会の共催とし、NHKを代表して福地茂雄会長、番組担当者として河野伸洋氏と濱崎憲一氏に登壇を要請している。回答期限は4月30日としている。
果たしてNHKは公開討論会に応ずるのか。番組を検証するための公開討論会だ。それが多くの批判に答えることにもなる。NHKにはぜひ応じて欲しいものである。
公開討論会の開催と登壇の要請
貴日本放送協会(以下、NHK)が去る四月五日に放送した「NHKスペシャル シリーズ JAPANデビュー 第一回 アジアの一等国=vに対し、本会は四月十日、福地茂雄会長宛に「日本が一方的に台湾人を弾圧したとするような史観で番組を制作することは、公共放送として許されるべきではない」として、番組の脚本を作成する上で参考にした書籍など全資料の開示を要望する抗議声明を手交し、その際、濱崎憲一ディレクターとの面談も要望した。
これに対して、四月十四日付で、福地会長に代わって当該番組責任者の河野伸洋エグゼクティブ・プロデューサーより回答があった。約束を違えず早々に回答をいただいたのはよしとするも、回答は私どもの期待していたものと大きくかけ離れ、自己弁護に汲々とした不誠実な内容であった。要望にも応えていない。
回答では番組の趣旨をいろいろ説明しているが、放送を見た結論として、反日的と思われる発言だけを取り上げた印象は拭えないが故に抗議声明を出したのであり、あのような内容では「歴史の事実を共有すること」は到底望めないのは自明の理である。
現に、取材を受けた台湾の柯徳三氏は「(NHKには)八田與一のことや、後藤新平のことなどもいろいろ話したのに、そこを全部カットした。同窓会の改まった席で誰かが火ぶたを切って不満を話した部分だけが放映され、あたかもあそこにいた人全員が反日的であるかのように宣伝された。……なぜNHKは私が話したプラスの面を一つも流さなかったのか」と、自著を出版した版元ホームページにわざわざコメントを寄せている。これは抗議声明の「台湾人の証言を都合よく操作し、『反日台湾』を印象付けるためだったのかとしか思えない」という記述を裏付けるコメントだ。
また、回答には視聴者から当該番組を支持する声が多数寄せられたというが、本会には多くの批判的感想が寄せられ、支持する声は一つとしてない。「週刊新潮」(四月十六日発売)も台湾をよく知る有識者のコメントを多数掲載し、この番組がいかに事実を歪曲した「超偏向番組」であったか特集を組んだ。他の有識者からも「こんなNHKに受信料を払う理由がどこにあるのか」といった批判の声が澎湃として起こっているが、政界にもすでにその偏向ぶりを問題視する動きが出ている。
ところで、私どもが再び抗議声明を呈したとて、恐らく「回答」は前回と同様の内容となるのは容易に想像がつく。そこで、ここに当該番組を検証する公開討論会の開催を要請する。この公開討論会はNHKと本会の共催とし、NHKを代表して福地茂雄会長、番組担当者として河野伸洋氏と濱崎憲一氏に登壇を要請する。この要請に対する回答期限は四月三十日までとする。
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◆【NHK、本会からの「公開討論会の開催と登壇の要請」を拒絶】
4月24日、本会の小田村四郎会長は5人の副会長(石井公一郎、岡崎久彦、加瀬英明、中西輝政、田久保忠衛)との連名で、NHKの福地茂雄会長に「公開討論会の開催と登壇の要請」を行った(詳細はこちら)。
回答期限の30日、これに対する「回答」が届いた。回答者は福地会長ではなく、前回の回答と同じくエグゼクティブ・プロデューサーの河野伸洋氏。回答は「偏っても間違ってもいないのだから公開討論会の必要はない」という予想通りの内容だった。
ずいぶん強気の回答内容だが、だったら、なぜ多方面から非難が起こってくるのか。それに対しての反省は微塵もない。下記に回答前文をご紹介したい。
日本李登輝友の会 会長 小田村四郎様
貴日本李登輝友の会から日本放送協会会長宛に送られた「公開討論会の開催と登壇の要請」について、会長に代わって当該番組の責任者として小職が回答させていただきます。
まず、先日14日付けで貴日本李登輝友の会にお送りした回答について、「自己弁護に汲々とした不誠実な内容」とされていることをきわめて残念に思います。「日本が一方的に台湾人を弾圧したとするような史観」で番組を制作していないということを、あらためて申し上げます。
番組では、日本が植民地時代に、台湾において鉄道や港湾などの社会的基盤を整えたこと、樟脳産業が活性化したことなどを取り上げています。後藤新平につきましても、台湾統治の成果をあげたことを事実を積み上げて紹介しています。
柯徳三さんについては、その人生に日本統治の二面性が反映されていることを描いています。ひとつは、同化政策によって、日本人と同じ小学校に通い、中学校に進学することが可能になったことです。またその後、台北帝国大学医学部に進学したことも伝えています。一方で、同化政策の後も、台湾人子弟の入学者が制限され、社会的差別があったという面も、事実にそって伝えています。
柯さんをはじめ台湾の方々を取材したインタビューは長時間におよびますが、「台湾人の証言を都合よく操作」していることはなく、番組はそれぞれの方への取材内容を正確に反映していると考えます。
番組の反響の中には、台湾の方々の証言に感銘を受け、日本と台湾との絆を考える契機になったというものも少なくありません。前回4月9日付けの抗議声明の中に「差別もあった。この差別について、特に台湾の日本語世代は日本人の前ではあまり語りたがらない一面がある」とありましたが、こうした面を率直に語ってもらうことが、歴史の事実を共有し、日本と台湾の絆をさらに深めるきっかけの一つになるのではないでしょうか。もちろん、台湾が親日的であるという事実は多くの日本人が認識していることであり、この番組でも伝えています。
また、番組全体にわたる事実関係や使用している用語については、国内や海外で数多くの研究者を取材し、確認を重ねています。「事実を歪曲した」とは考えていません。
今回の文書には、「当該番組を検証する公開討論会の開催を要請する」とありますが、私たちは番組内容が偏向していたり、事実関係に間違いがあるとは考えていません。そのため「番組を検証する」必要はないと判断しており、「公開討論会」の要請には応じかねます。
なお、事実関係などについてご質問があれば、今後も誠意をもって回答する所存です。
以上、なにとぞご理解よろしくお願いいたします。
平成21年4月28日
日本放送協会 ジャパンプロジェクト
エグゼクティブ・プロデューサー 河野伸洋
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◆【NHK「JAPANデビュー」問題に関する声明】
5月8日、日本李登輝友の会の小田村四郎会長は石井公一郎(元ブリジストン自転車会長)、岡崎久彦(岡崎研究所理事長)、加瀬英明(外交評論家)、中西輝政(京都大学大学院教授)、田久保忠衛(外交評論家)の5人の全副会長との連名で、「NHK『JAPANデビュー』問題に関する声明」を発表し、今後の方針を表明した。
これは「声明」にもあるように、これまで福地茂雄会長に対して「抗議声明」を手交し、番組検証に資する「公開討論会」の開催を要請したものの、いずれも「内容は偏向しておらず、事実関係にも間違いがないと強弁するのみの」回答に接し、真摯に番組を省みることのない不誠実な姿勢が明らかになったからだ。また、「明らかなウソを織り交ぜて回答してきた事実は看過し難い」からでもある。
さらに、番組内容には取材対象者からさえ疑問と批判の声が挙がり、日本文化チャンネル桜の検証取材などでも明らかなように、NHKの取材や編集のあり方が放送法に抵触する可能性を否定できない事態となっている。
そこで、本会は今後の方針として、放送法でNHK放送の受信は契約による強制加入と定めていることに対して「自由契約」への改正を求め、また法的手段を視野に、考え得るあらゆる方法でこの問題の解決に邁進して行くことを表明した。
この方針は、NHKが当該番組について訂正あるいは謝罪放送などの措置を取るまで貫く所存である。日本の「生命線」である台湾との豊かな交流を続けていこうとする皆様にご支持ければ幸いである。
本会事務局長 柚原 正敬
NHK「JAPANデビュー」問題に関する声明
本会は、去る四月五日にNHKが放送した「NHKスペシャル シリーズ JAPANデビュー 第一回 アジアの一等国=vという番組の内容につき「日本が一方的に台湾人を弾圧したとするような史観で番組を制作することは、公共放送として許されるべきではない」として、福地茂雄会長宛に抗議声明を手交し、また番組内容を検証すべく公開討論会の開催を要請した。
だが、福地会長に代わる当該番組責任者の河野伸洋エグゼクティブ・プロデューサーからの回答は、自己弁護に汲々とし、しかも内容は偏向しておらず、事実関係にも間違いがないと強弁するのみの、真摯に番組を省みることのない不誠実な内容だった。
その上、「視聴者からも、事実を初めて知り、そのことを踏まえて関係を築いていくことの大切さを記した意見が多数寄せられ」「番組の反響の中には、台湾の方々の証言に感銘を受け、日本と台湾との絆を考える契機になったというものも少なくありません」と、多くの視聴者の支持を以て番組内容の正当性を担保する証としていた。
しかし、それならば「なぜNHKは私が話したプラスの面を一つも流さなかったのか」と、柯徳三氏をはじめとする台湾の日本語世代などの取材対象者から疑問と批判の声が挙がるのか。また、この番組を見た多くの識者が事実を歪曲した一面的な内容であったと指摘しているのか。一般の視聴者から本会に寄せられた感想にも、支持する声は一つとしてなかった。
さらに、NHK広報局が産経新聞に明かしたところによれば、NHKには四月月末までに二千五百件を超える声が寄せられ、その「多くが『一方的だ』という意見」だったという。この場合の「一方的」とは偏向の謂であり、多くが批判的意見を寄せていたことに他ならない。つまり、NHKは回答で批判的意見の方が多かったにもかかわらず、それを隠し、いかにも多数が支持していたように偽装していたことになる。これで、NHKが寄って立つ正当性の基盤はもろくも崩れた。いかにも誠実に答えているような文面を装いながら、このような明らかなウソを織り交ぜて回答してきた事実は看過し難い。
そこで、本会は、放送法第三条に「報道は事実をまげないですること」「意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること」と定めているにもかかわらず、日本が一方的に台湾人を弾圧したとするような史観で当該番組を制作したことは公共放送として許されるべきではないことは勿論であり、放送法に抵触しかねないことを改めて表明する。それとともに、公共放送にあるまじき欺瞞的回答を寄せたことに鑑み、今後、次の方針を以てこの問題に臨むことを声明する。
一、放送法第三十二条に「協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない」とあり、NHK放送の受信は契約による強制加入と定めている。だが、NHKが当該番組のような偏向番組を制作し、大多数の視聴者の意見を汲み取らないことに鑑み、「自由契約」とするよう放送法の改正を求めて行く。
一、NHKが当該番組について訂正あるいは謝罪放送などの措置をとらない場合、取材対象者等の協力を得て、NHKに対する法的手段を視野に、国民集会や合法的デモ活動など、考え得るあらゆる方法でこの問題の解決に邁進して行く。
平成二十一年五月八日
日本李登輝友の会
会長 小田村四郎
副会長 石井公一郎
岡崎久彦
加瀬英明
田久保忠衛
中西輝政
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■番組出演者による抗議書
◆【NHK「JAPANデビュー」問題で「証言者」の柯徳三氏が怒りのコメント】
〜母国は日本 祖国は台湾』の桜の花出版のホームページにもコメント〜
NHK「JAPANデビュー」問題では多くの方より「怒りの声」をいただいている。本誌でもかなりの数をご紹介しているが、この番組を擁護したり支持したりする投稿は一つもない。
NHKの「回答」には「視聴者からも、事実を初めて知り、そのことを踏まえて関係を築いていくことの大切さを記した意見が多数寄せられました」とあるが、不思議なことだ。実はNHKの関係者によると、この「多数」とは20件くらいだという。それも「この数字は伏せて下さい」と口止めされたという。
確かに、領台当初から終戦まで、日本がいかに台湾人を差別し弾圧したか、日本の極悪非道ぶりを延々と描けば、不安に駆られる人も出てくる。しかし、この番組は台湾の日本統治時代の全体像を描いていない。光と影の「影」を強調したに過ぎない内容だから、多くの人は偏向しているという印象を抱いたのである。
それも、「親日的とも言われる台湾に、今も残る日本統治の深い傷」があるのだとして、これまで親日的と言われた台湾の日本語世代を証言者に仕立て、日本時代に受けた差別などについて「台湾においては一等国民は内地人で、二等国民が琉球だ。三番目が台湾人だ」「もう嫌だな、嫌だ。差別、馬鹿にしよって」「あの二十何年間の教育というのは、実に恐ろしいね。頭が全部ブレーンウォッシュ(洗脳)されているからね」などの発言を差し挟み、いかにも信憑性があるかのような手の込んだ巧妙な作り方なのだ。
これでは、台湾についてあまり知らない日本人にとっては、彼らが日本語を話すことも「深い傷」だと思ったことだろう。
ところが、これらの「証人」の中でも、「頭が全部ブレーンウォッシュ(洗脳)されているからね」などと証言していた目玉証人でもある柯徳三氏が「週刊新潮」(4月16日発売)で「確かに差別も受けたが日本は台湾に多くのものを遺してくれた、ということ。……私が一番伝えたい部分でした。だが、そうした発言は悉くカットされた」と、不本意な意中を吐露しているのだ。
柯氏はまた「NHKがこんな番組を作った背景には、日台の関係を引き裂こうとする中共の意向があるのではないか」と、中国とNHKによる日台離間の陰謀説さえ述べているほどだ。
さらに、驚いたことに、『母国は日本 祖国は台湾』という日本語の著書もある柯氏は、版元である桜の花出版のホームページにもコメントを寄せていた。そこに「(NHKには)八田與一のことや、後藤新平のことなどもいろいろ話したのに、そこを全部カットした。同窓会の改まった席で誰かが火ぶたを切って不満を話した部分だけが放映され、あたかもあそこにいた人全員が反日的であるかのように宣伝された。……なぜNHKは私が話したプラスの面を一つも流さなかったのか。……あそこに出た皆が怒っているのは、日本が、養子にした台湾を終戦後にポンと捨てて蒋介石にやってしまったことです」と、NHKに対する憤懣をつづっているのである。
NHKの取材内容がどのようなものだったのか、これから徐々に明らかになっていくだろうが、少なくとも取材された柯徳三氏自身はNHKに対して明らかな不信感を抱いている。柯徳三氏のコメントにこそ「真実」があるのは、誰の目にも明らかだ。
桜の花出版に寄せた柯徳三氏のコメントの全文を下記にご紹介したい。【編集部】
NHKスペシャル シリーズJAPANデビューに対する柯徳三氏(出演者)のコメント
■桜の花出版
2009年4月5日、午後9時から放送されたNHKスペシャルのシリーズJAPANデビュー「第1回 アジアの”一等国”」に、『母国は日本 祖国は台湾』の著者である柯徳三氏が登場されました。
NHKでは一方的に台湾が反日的であるかのような発言ばかりが放送されましたが、これについて柯徳三氏ご本人からコメントを頂きましたので、ご紹介致します。
「(NHKには)八田與一(注1参照)のことや、後藤新平(注2参照)のことなどもいろいろ話したのに、そこを全部カットした。同窓会の改まった席で誰かが火ぶたを切って不満を話した部分だけが放映され、あたかもあそこにいた人全員が反日的であるかのように宣伝された。(自分の発言について)弁解がましいことを言う気はないが、なぜNHKは私が話したプラスの面を一つも流さなかったのか。あの番組を見て私のところに電話をかけてきた人にはそう言った。私の本(『母国は日本 祖国は台湾』小社刊)の240ページ以降を読んでもらえれば私の真意は分かってもらえると思う。私は反日でも親日でもなく、知日派だと思っています。
あくまでも日本は私のお母さんで、育ててくれた恩義を感じています。あそこに出た皆が怒っているのは、日本が、養子にした台湾を終戦後にポンと捨てて蒋介石にやってしまったことです。それに対して、日本からはすまなかったの一言もない。(極論すれば、)恨み言の根底は戦後の日本の態度であって、領台時代の差別とかいうことではないのです。」
NHKの放送は意図的に偏った形で放送されたものであることを多くの方に知って頂きたいと思います。小社では、『母国は日本 祖国は台湾』の内容を多くの人に知って頂くため、インターネットから内容の一部を無料で閲覧できるように致しました。一人でも多くの方に、ご紹介ください。
柯徳三氏からは小社に対して「NHKのむこうをはって、アジアでの日本の活躍を、良い面悪い面両方を書いたらいいよ」という言葉を頂いたことも付け加えておきます。
注1)八田與一…日本統治時代に台湾の農業水利事業に貢献した事で知られる技術者。台湾ではその業績が高く評価されている。
注2) 後藤新平…台湾総督府民政長官として台湾の経済改革とインフラ建設に力を尽くし、成果を挙げた。
◆【台湾人出演者ら、NHKに抗議文】
7月3日、柯徳三氏ら番組出演者による「NHK番組『JAPAN・デビュー』に対する抗議と訂正を求める文書」が福地茂雄会長宛に出された。
抗議文を提出したのは、柯徳三、藍昭光、張俊彦、張黄美悦、林福泉、林陳寿美の6名で、ここに改めて柯氏による「NHK番組『JAPAN・デビュー』に対する抗議と訂正を求める文書」をご紹介したい。
なお、4日の本会メールマガジン上で「濱崎憲一ディレクターは6月下旬、上司で「ジャパンプロジェクト」の河野伸洋エグゼクティブ・プロデューサーを伴ってこっそり訪台していた」と伝えたが、河野氏ではなく、氏とともに「NHKスペシャル
シリーズ JAPANデビュー・第1回『アジアの一等国』」の制作総括をした「プロジェクトジャパン」の田辺雅泰チーフ・プロデューサーだったことが判明した。田辺チーフ・プロデューサーがある日本語世代の台湾人に名刺を渡していたことから、河野氏ではないことが分かった。
田辺雅泰氏といえば、真っ先にこの問題を取り上げたジャーナリストの高山正之氏が「週刊新潮」の連載「変見自在」で、名指しで批判していた人物。高山氏は「不払いの勧め」と題し、「番組制作者の田辺雅泰はそうした事実を避け、クリストフに倣って老人に語らせた言葉のあちこちを切り貼りして虚構の台湾人をでっち上げた」と断ずる。それ故、「日本人を故意に貶(おとし)めるために、その受信料をつぎ込んで嘘を拵(こしら)えた」のだから、「こんなNHKに受信料を払う理由がどこにあるのか」と断じていた、その人物である。
田辺雅泰チーフ・プロデューサーと濱崎憲一ディレクターは、柯徳三氏たちが出した抗議文書について、福地会長に届けられる前に泣き落し戦術で取り下げを求めたようだが、その時点ではすでに原本は日本に来ており、7月3日になって正式に福地会長宛に出された。
さて、NHKは番組出演者からの抗議に放送法にのっとってどう対応するのか、見物である。
NHK番組「JAPAN・デビュー」に対する抗議と訂正を求める文書
去る4月5日に放映されました「JAPANデビュー・アジアの一等国」では、台湾での取材で、多くの意見が出たにもかかわらずそれを公平にとりあげていなく、編集の偏向、歪曲がうかがえます。
ことに下記の四つの点の歴史解釈については、間違いであるとして此処に抗議と訂正を要求いたします。
1、人間動物園
これは当時の白人の優越感から生れた言葉ではあるが、バイワン族の正装した写真を「人間動物園」と字幕つきで紹介するのは、不適切である。高士村の人々は、今でもこれを村の栄誉としており、英国へ行った村の人々は、非常に優遇されていた様子が、1910年台湾総督府発行の「台湾日日新報」9月29日と30日付けの1面記事に詳しく記載されている。彼等の踊りは後に旧制台北高等学校で毎年の記念祭でも、圧巻のショーとして披露されている。パイワン族に対する人権問題である。
2、日台戦争
戦争という言葉は、この場合不適切である。清国が台湾を日本に割醸して日本領台当初は台湾における反抗は強かったが、それは戦争ではなく「武装抵抗」という表現にするべきである。
3、漢民族
台湾では、戦後大陸から逃げてきた中国人を除いては、自らを漢民族と思うより、台湾人と思っている人間が圧倒的に多い。番組で漢民族と強調することは、DNAも漢民族とは異なる台湾人に対して恣意的な解釈を押し付けられる感を免れない。ここ二十年間、台湾人としてのアイデンティティーが根付いてきて普及している現在、今更なぜ「漢民族」を強調するのか疑問に感じる。
4、中国語
当時台湾の人々が使っていたのは、所謂台湾語と呼ばれている●南語、それに客家語と、先住民族の各部族の言葉であり、決して中国語ではない。なぜ、(
)までつけて(中国語)と説明するのか不可解である。
以上の四つの点を特に、NHKに対して抗議し、訂正を求めます。
台湾台北市●●●●●段●号● 柯 徳三 (印)
*文中「●南語」(びんなんご)の●は「門の中に虫」です。

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◆【パイワン族の方々がNHKに送った「公開質問状」全文】

6月26日付の「産経新聞」が「パイワン族 質問状提出へ」という見出しで、「『事実を捏造している』として集団提訴された『NHKスペシャル“アジアの一等国"』について、番組内で『人間動物園の見せ物になった』と紹介された台湾の先住民族の人々が、『放送で辱めを受けた』として、放送の意図や経緯についての公開質問状を近くNHKに提出することが25日、分かった」という記事を掲載した。
このパイワン族によるNHKに対する「公開質問状」は6月21日付となっていて、NHKが取材した屏東県牡丹郷高土村(クスクス村)の郷長などをつとめ、現在は台湾政府で原住民教育に携わるパイワン族の長老、華阿財(バジェルク・タリグ)氏によって書かれ、番組に出演した許進貴氏と高許月妹さん兄妹、そしてNHKの濱崎憲一ディレクターらに通訳した陳清福氏の4名の連名で出されている。ここに、その全文を下記ご紹介したい。
公開質問状の内容は深刻である。番組は「高士村の人間として、非常に辱めを受けた」としたため、誇り高いパイワン族の名誉を深く傷つける内容だったとして、「日英博覧会」の主旨、目的およびその内容を問うとともに、「高士村の人々が共有する博覧会の美しい記憶として後世に語り継がれてきたものを、なぜ突然『人間動物園』という見方に変えてしまったのか」と問い質している。
実は、取材した濱崎憲一ディレクターは、取材中に一言も「人間動物園」という内容で放送することを説明せず、彼ら兄妹の父、すなわち日英博覧会に行った父チャバイバイ・プリャルヤン氏の当時の写真を見せただけだったという。
そこで、娘さんの高許月妹さんが「悲しいね」と日本語で言った場面が放送では流された。だが、日本文化チャンネル桜の検証取材で明らかになったように、パイワン族の方々の話す日本語の「悲しい」には「なつかしい」「心が痛む」「せつない」など複数の意味が込められており、通訳した陳清福氏は、その場で濱崎ディレクターに「悲しい」の意味を説明したという。
だから、その後、高許月妹さんがパイワン語で語った内容が字幕で「悲しいね。この出来事の重さ語りきれない」と流されたが、その意味は「すごくなつかしい」という意味だった。
「訴状」でもその点を「要するに亡くなってもういない父親の写真を見て、懐かしいせつないと感嘆の声を上げただけなのである」と明らかにしている。
ところが、番組では「当時、イギリスやフランスは、博覧会で植民地の人々を盛んに見せ物にしていました。人を展示する、人間動物園と呼ばれました。日本はそれを真似たのです」というナレーションとともに、どこかの博覧会で見せ物とされたイギリス植民地化にあったインドの子供たちを「人間動物園」と表示しつつ、「展示された青年の息子、許進貴(85)さん。そして娘の高許月(79)さんです」と紹介、そして父の写真を見た高許月妹さんが「悲しいね、」と日本語で言い、続けて高許月妹さんがパイワン語で話す言葉を字幕スパーで「(字幕)悲しいね。この出来事の重さ語りきれない」と出している。
つまり、視聴者はこの兄妹の父が日英博覧会で見せ物として展示されたこと知った娘の高許月妹さんが「悲しいね」と言った、と受け止めるしかないような内容に仕立てていたのである。
また、番組では「チャバイバイさんは生前、博覧会のことについて子供達に語ることはありませんでした」と説明しているが、彼ら兄妹は兄弟姉妹の中でも末子だそうで、小さいころに父は亡くなっているそうだ。だから、父親から聞かされなかっただけなのである。
番組は、父のチャバイバイさんがいつ亡くなったとも、亡くなったときにこの兄妹が何歳だったのかも明示せず「博覧会のことについて子供達に語ることはありませんでした」とだけ説明する。そうすれば、父が子供たちに話さなかったのは、人間動物園として展示されたことが不名誉なことだと思っていたからではないか、日本人に虐げられたと思っていたからではないかというような受け取り方を視聴者がしてくれることを期してのことと考えられる。
ところが、クスクス村の人々にとって、日英博覧会への出演は「美しい記憶として後世に語り継がれてきた」ものだった。この番組によって「非常に辱めを受けた」とつづるパイワン族の方々の怒りと悲しみは深い。
なお、番組では娘さんの名前を「高許月」と表示していたが、この公開質問状でも明示しているように「高許月妹」だ。これは明らかな間違いである。NHKはこの名前の間違いくらいは早急に訂正し、高許月妹さんにも謝罪すべきであろう。
わたくしは華阿財と申します。1938年、屏東県牡丹郷高土村(クスクス村 kuskus)に生を享けました。この地は、古くは高土佛社と呼ばれておりました。
私はパイワン族(排湾族 Paiwan)であり、パイワン族としての本名は「バジェルク・タリグ」(巴基洛克 達玄固 Valjeluk
M,V,L)です。また、日本時代の戸籍には、日本名の「松田勇」で登録してあります。
私はかつて国民学校で教鞭をとり、後に公職に転じて牡丹郷郷長、屏東県議会議員を歴任、現在は行政院教育部原住民教育政策委員および●伏龍安(カブルンガン
kavulungan)文史研究室の責任者を務めております。
先週、NHKの番組「JAPANデビュー」において、台湾での取材から『パイワン族の人々を人間動物園としてイギリスの日英博覧会で見世物にしたのです』という不適切な表現を放送したと知り、非常に驚いています。高士村の人間として、非常に辱めを受けたと感じております。
・1910年開催の「日英博覧会」の主旨、目的およびその内容は如何なるものであったのか。また、そこで何が行われたのか。
・高士村の人々が共有する博覧会の美しい記憶として後世に語り継がれてきたものを、なぜ突然「人間動物園」という見方に変えてしまったのか。大変理解に苦しみます。
我々村民一同は、上述の真相を明白にすることを強く求めるとともに、日本の関連当局が速やかにNHKを招請して再調査し、事実を明らかにし、報道することを希望します。
現代において、人類は民主自由を渇望し、平等を求め、偏見をなくし、種族を分かたず、お互いに尊重し、信頼と愛を建立し、平和のために努力することを是とします。
特に上記をしたため、お送りする次第です。
台湾屏東県牡丹郷高土村 書信人 華 阿財
連署人 許 進貴
連署人 高許 月妹
連署人 陳 清福
西暦2009年6月21日
●は[九の下に日]
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■日本の諸団体による抗議書
◆【本会宮城県支部と宮城県日台親善協会が連名でNHKに「見解・抗議及び回答要請」】
4月30、本会宮城県支部(嶋津紀夫支部長)と宮城県日台親善協会(相沢光哉会長)が連名でNHKの福地茂雄会長宛に「NHKスペシャルシリーズ・JAPANデビュー第一回放送「アジアの
“一等国 ”」に対する見解・抗議及び回答要請」を送達した。
当該番組は「日本が悪しき植民地支配者であったことを強調するために、編集の段階で恣意的に操作され、歪曲されていることはほとんど疑いの余地がない」として、制作の根底に「東京裁判や村山談話に脈絡する自虐史観、左翼反日思想」があり、「従軍慰安婦や南京大虐殺など無実体・名称化と軌を一にする似非プロパガンダ」だと剔抉する堂々たる抗議だ。
その上で、1)「新放送ガイドライン」に則った公共放送としての説明責任、2)発言の補正や説明の追加など誤解を招きやすい箇所の修正、3)組織として公共性・公平性の確保、について問い質し、5月20日までの回答を求めている。
なお、住所の番地などは伏字にしたことをお断りいたします。
NHKスペシャルシリーズ・JAPANデビュー
第一回放送「アジアの “一等国 ”」に対する見解・抗議及び回答要請
さる四月五日、NHKスペシャルシリーズ「アジアの “一等国 ”」が放送されたが、五十年に及んだ日本の台湾統治のドキュメンタリーとしては、極めて反日的、自虐史観的な意図のもとに制作された偏向番組と指摘せざるを得ない。
新たに発掘されたという映像や登場した台湾人のコメントも、視聴者に日本が悪しき植民地支配者であったことを強調するために、編集の段階で恣意的に操作され、歪曲されていることはほとんど疑いの余地がない。
例えば、画面に度々登場する柯徳三氏は「母国は日本、祖国は台湾」の著者で、日本語世代の台湾知識人の一人であるが、インタビューでの発言は日本に対する批判や不満を述べた部分のみで、のちに放映内容を見た氏自身が「一番伝えたかった(日本統治の功の)部分はことごとくカットされた。NHKに裏切られた。」と憤慨しているという。(週刊新潮四月二十三日号)
また、台湾の近代化に大きな役割を果たした後藤新平についても、彼が主導した基隆港や縦貫鉄道の整備は、当時の主要産物であった樟脳で儲けるためだったと、子供じみた理由に置き換え、彼の功績を矮小化し貶めている。
一昨年六月、後藤新平生誕一五〇周年を記念し、第一回後藤新平賞が台湾の元総統李登輝氏に贈られた。その授賞式が東京で盛大に挙行されたことは記憶に新しいが、児玉源太郎台湾総督の下、民生長官として志の高い経営哲学、大胆な構想力、卓抜たるリーダーシップで、台湾の開発発展に敏腕をふるった後藤新平の器量の大きさを知れば知るほど、NHKの浅薄な検証は全く悪意に満ちた見当違いそのものであることが分かる。
さらに「人間動物園」というタイトルでの先住民族パイワン族に関する映像とナレーションや、皇民化の動きを宗教弾圧とし、同化政策を「民族自決」を無視した植民地支配の悪例と決めつけていることなども、当時の世界の常識や国際情勢に目をつぶり、現代社会の価値観を押し付ける無謀な歴史認識そのものである。
五十年間にわたる日本の台湾統治は、今日の視点で見れば、日台双方にとって光と影、功と罪の様々な評価が生まれて当然であろう。激しい抗争や不服従、秩序を保つための過酷な刑罰、日常生活での差別や強制など、過ちや悲劇があったことも事実である。しかし、列強によって東アジアの多くの国々が植民地とされていた帝国主義・覇権国家全盛の時代背景を考えれば、欧米植民地が搾取圧政型であったのに比べ、日本のそれは、明らかに固有の地政学的意図の下での殖産興業・民生向上・富国強兵を柱とした近代国家建設志向型であったことは間違いない。
植民地経営そのものが正当性を失っている二十一世紀から見れば短絡的な異論が出るかもしれないが、「(数世紀に及ぶ)世界の植民地の中で、社会経済の近代化の観点からみて台湾ほどの成功をみせた地域は他にはない」(渡辺利夫著「新 脱亜論」)と見るのが正しい歴史眼である。
国際社会で良好な友好関係を築くには長い年月が必要であるが、特に大切なのは両国民が記憶する歴史的事実が、喜び、感謝、敬愛、信頼をともなう感情で子孫に伝えられていくことにある。例えば、トルコは大の親日国であるが、一八九〇年、当時のオスマン帝国海軍エルトウールル号が和歌山県沖で難破した際、日本が官民あげてその救出に死力を尽くし、生存者六十九名全員をわが国軍艦でトルコに送還、多額の弔慰金を遺族に贈ったことが日本の武士道精神の発露として高く賞賛され、今日に続く深い絆となったのである。
台湾はアジアで最も親日的な国である。日本との正式国交はないにもかかわらず、経済・文化・観光での交流は活発で、シーレーンの確保やわが国のアジア外交のパワーポリティックスの面でも、日台間の実質的な相互互恵関係は極めて重要である。
産経新聞の「正論」で評論家の鳥居民氏は、「日本の統治を離れ六〇年、年若い世代を含めた台湾の人々が、尊敬する国、移住したい国の筆頭に日本を挙げているのは、かつての日本の統治に不快感を持っていないことが大きな理由だ」と述べているが、まさに正鵠を得ている。番組制作者に少しでも公平・公正を心がける気持があれば、台湾での取材の中でいくらでもそのような声を聴けた筈だ。
しかし、制作者の意図は全く正反対だったから、聴こえても聴く耳を持たなかったのだろう。実際、番組では、蒋介石軍によって引き起こされた悲惨な二・二八事件も、台湾の人々が日本人化したことに原因があるかのようなナレーションになっている。金美齢氏はかねがね、二・二八事件が台湾人に与えた衝撃の大きさは、無実の市民が大量虐殺された事実もさることながら、規律正しい日本軍兵士に比べ、新たな統治者としてやって来た中華民国軍兵士のあまりの暴虐・蛮行・強欲ぶりを目撃したことにあると述べ、改めて「日本精神」の素晴らしさが理解できたという。
番組制作者に金美齢氏の証言や感慨は到底届かないだろう。何故なら制作者の意図は次のようにまとめることができるからである。つまり、戦前の日本はあくまでも加害者であり、
“一等国 ”を目指して突き進んだ結果の日本の真実の姿は、欺瞞に満ちた侵略国家そのものであった。そのことを日本人がはっきりと自覚し、反省し、台湾の人々にもアジアの人々にも心から謝罪しなければ真の友好関係は築けないのだ、というのがNHK特番のメッセージなのではないのか。
このことが裏付けられるのは、放送後、厳重な抗議声明を送った日本李登輝友の会の小田村四郎会長に対し、NHKジャパンプロジェクト番組責任者の河野伸洋エグゼクティブ・プロデューサーから寄せられた回答文である。それを読むと「(植民地時代の差別、戦争の深い傷が残されているという)歴史の事実を、日本とアジアが共有することにより、真の絆を見出したい」と書かれている。また番組で耳慣れない言葉として槍玉に上がった「日台戦争」については、「この戦いの研究を進めていた日本の専門家が一九九〇年代に名付け、以後研究者の間ではこの表現が使われるようになっている」と舞台裏をのぞかせている。
この二つの考え方、言い方は、制作者の意図を見事に炙り出している。前者は、明らかに東京裁判や村山談話に脈絡する自虐史観、左翼反日思想そのものであり、敗戦直後のウォー・ギルト・インフォメーション・プログラムの呪縛から依然脱していない。後者の「日台戦争」なる言葉は、従軍慰安婦や南京大虐殺など無実体・名称化と軌を一にする似非プロパガンダであり、左翼学者が従軍慰安婦の二匹目のどじょうを狙っての類であろうが、公共放送であるNHKの「新放送ガイドライン」に照らし合わせても、このような言葉の使用をなぜ事前にチェックできなかったのか、怠慢としか思えない。
番組の最後で再び「皇民化運動」が取り上げられている。天皇の名の下に軍国主義に傾斜する台湾の有様を、日本語世代の老人達に教育勅語を暗唱させ、軍歌を歌わせることで、「日本統治の深い傷」に収斂させている。番組制作者の深意は、愛国心よりも不戦平和を上位に置いているようだ。時代の変遷を無視するこのような思想・考え方で戦前の日本を断罪することは、余りにバランスを欠いていまいか。いま日本に求められるのは、敗戦コンプレックスの泥沼から抜け出し、自信と誇りと勇気を持って未来に立ち向うことであろう。
以上、今回のNHK特番に関する見解を述べ、納得できない部分について抗議の意向を示させていただいたが、最後に次の三点についてぜひ回答をお願いしたい。
1.今回の放送は、JAPANデビュー第一回放送と銘打たれ、横浜開港以来、昭和二〇年の敗戦までの近代史を検証するシリーズとのことであり、その趣旨には賛同するが、第一回の台湾統治を見る限り、これまで指摘した諸点についての疑問と懸念は消えない。NHKは影響力の大きい公共放送であり、とかく問題の多い近現代史については、「新放送ガイドライン」に則った公平・公正な取り扱いに十分留意し、専門家も一方に偏ることのないよう配置し、今後の制作方針についても公共放送としての説明責任を果たすべきと思うが、どうか。
2.第一回の内容を見て取材を受けた台湾人が、「NHKに裏切られた」と発言したと報道されていることは、大変重いと思う。今回の放送は、日台間に不要な軋轢を生み、疑心暗鬼を助長し、ひいては日本に対する幻滅感、不快感を増幅させ、これまでの友好親善関係や日本の国益を損なうことが心配される。テロップ等での発言の補正や説明の追加など、誤解を招きやすい箇所の修正をすべきと思うが、どうか。
3.表現の自由、報道の自由との兼ね合いで考えて見ても、例えば、プロデューサーや制作スタッフが極端な言論に走った場合に、組織として公共性・公平性の確保をいつ、どこで、どう行うのか、NHKの基本的姿勢が問われる由々しき問題である。経営委員会や視聴者センターのあり方を含め、幅広い議論で公正・中立の追求につとめるべきと思うが、どうか。
平成二十一年四月三十日
仙台市青葉区●●●丁目●番●号
宮城県日台親善協会
会長 相沢光哉
仙台市若林区●●●丁目●番●号
日本李登輝友の会宮城県支部
支部長 嶋津紀夫
日本放送協会
会長 福地茂雄殿
※ご回答は、宮城県日台親善協会に五月二十日までにお願いいたします。
PDF版はこちら
※ファイル内の住所番地などは、本会事務局で伏字にしたことをお断りいたします。
◆【千葉県議会が「NHKの偏向報道に関する調査と行政指導を求める意見書」を可決】
6月定例県議会を開いていた千葉県議会は最終日の昨日(7月8日)、「日本放送協会(NHK)の偏向報道に関する調査と行政指導を求める意見書」を賛成多数で可決した。快挙である。
この「意見書」は、「メディアの放送法遵守を求める会」(近藤将允代表)が鈴木良紀議員など16名の紹介議員をもって、6月18日に受理された請願「日本放送協会(NHK)報道の行政指導実施を要望する意見書の提出について」を受けて審議されていた。
下記に可決された「NHKの偏向報道に関する調査と行政指導を求める意見書」をご紹介したい。ただし、これは総合企画水道常任委員会に付託された案文で、可決された正文ではない。後日、正式な意見書を改めてご紹介したい。
NHK「JAPANデビュー」問題はまだまだ長引きそうだ。NHKは頑なに「番組内容が偏向していたり、事実関係に間違いがあるとは考えていません」との姿勢をとる。裁判も本格的に始まる。
全国の自治体でも、千葉県議会にならって、次回の9月定例会で同様の意見書を採択していただきたい。やはり、日台の次世代をになう子供たちのためにも、公共放送のあり方を正すためにも、「主務大臣による調査」などを促す措置が必要だ。
日本放送協会(NHK)の偏向報道に関する調査と行政指導を求める意見書(案)
公益性から法人税を免除されている日本放送協会、NHKは、放送法に基づき、「公正・公平・中立」な番組編集を大前提として、視聴者の受信料により成り立ち、放送を行っている。
そのNHKで本年4月5日に放送されたNHKスペシャル─JAPANデビュー」第一回の「アジアの“一等国"」は、台湾統治時代の日本が台湾人を差別や弾圧ばかりしていたかのような印象を視聴者に与える報道内容で放送された。
番組内で、日本語世代の台湾人から日本統治時代の経験や記憶について取材しているシーンがあるが、この出演者は、後日、一様に差別を受けたと述べていることについて、日本統治時代の良い面も同時に述べている実態がほとんどカットされているとしており、放送は、NHKによる恣意的な編集といわざるを得ない内容となっている。
また、台湾の成り立ちの部分やありもしない「日台戦争」をでっち上げるなど、その内容はおよそ「公共放送」にはあり得ない編集による番組である。
一方で、1997年台湾の国民中学校の教科書に採用された「認識台湾」の歴史編に客観的な史実に基づき肯定的に記述されている、日本の台湾統治時代に日本が教育や衛生関係をはじめ幅広いインフラ整備に予算を投入し台湾近代化の基盤づくりに貢献した史実は全く無視されている。
同番組の内容は、あたかも、日台間の関係を意図的に悪化させるのが目的であるかのような印象をも受けるものである。
公共放送たるNHKのこうした姿勢は、公正・公平・中立の観点から放送法違反の疑いも濃厚であり、到底容認できるものではない。
よって、国においては、同番組の編集姿勢と内容について、主務大臣による調査及びその結果による行政指導を直ちに実施するよう強く要望する。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成21年7月8日
千葉県議会議長
内閣総理大臣、総務大臣あて
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■友愛グループによる抗議書およびNHKからの回答
◆【台湾・友愛グループの「NHKへの抗議と訂正を要望」全文
本会とも長い交流を持つ台湾の「友愛グループ」(陳絢暉会長)がNHKの福地茂雄会長に抗議書を提出したことを産経新聞が報じました。
実は、友愛グループの陳絢暉会長には訪台した折に「台湾教育のメッカ」と言われ、六士先生が鎮まる芝山巌公園をご案内いただいたり、最近では青年部が友愛グループの月例会に参加、また幹事長の張文芳氏に屏東にある鳥居信平の地下ダム二峰[土川]をご案内いただいたりと、何かとお世話になっています。
そのようなご縁で、友愛グループがまとめた「NHKへの抗議と訂正を要望」と80名が署名した原本がまず本会に届きました。NHKに握りつぶされることを懼れての措置だったそうです。そこで、柚原正敬事務局長は「台湾の人々の期待に応えて欲しい」との添書を同封し、「NHKへの抗議と訂正を要望」が届いたその日のうちに福地会長宛に送っています。番組に出演した藍昭光氏も加わった80名の自筆の署名は迫力があります。
下記にその全文をご紹介しますが、張文芳氏は本会に原本を送ると同時に、台湾にあるNHKをはじめとしたメディアの全支局へコピーを送付するという周到さです。
福地会長自身が果たして回答してくるかどうか見ものです。NHKから回答があれば、すぐ本会にも連絡していただく予定ですので、そのときはご紹介します。
また、NHKは6月17日、プロジェクトJAPANのホームページに「『アジアの“一等国"』に関しての説明」を掲載した際、「NHKは『柯徳三さんや蒋松輝さんから抗議を受けているということはありません』」と説明しているが、NHKはこの説明を書き換えなければなりません。そして、出演者の藍昭光氏は放送法に定める「本人」であり、友愛グループは「直接関係人」と言えますから、NHKは訂正放送について規定した放送法第4条に従った行動を取らなければならないのです。
≪第4条 放送事業者が真実でない事項の放送をしたという理由によつて、その放送により権利の侵害を受けた本人又はその直接関係人から、放送のあつた日から3箇月以内に請求があつたときは、放送事業者は、遅滞なくその放送をした事項が真実でないかどうかを調査して、その真実でないことが判明したときは、判明した日から2日以内に、その放送をした放送設備と同等の放送設備により、相当の方法で、訂正又は取消しの放送をしなければならない。≫
なお、友愛グループの住所や電話番号などは省略させていただきました。
NHKへの抗議と訂正を要望
私どもは、台湾において「美しく正しい日本語を台湾に残そう」という趣旨で活動している友愛グループです。毎月第3土曜日に月例会(勉強会)を開催し、また『友愛』という会誌を年1回発行しています。
先般4月5日、貴NHKが放送された「NHKスペシャル シリーズ JAPANデビュー・第1回『アジアの“一等国"』」では、私どものメンバーも取材を受けています。
しかしながら、番組は「日台戦争」や「人間動物園」といった初めて耳にする用語を使い、「親日的とも言われる台湾に、今も残る日本統治の深い傷」があるのだとして、私ども日本語世代を証言者のごとく仕立てて「日本統治がいやだ」という声ばかり取り上げ、あたかも台湾が反日であるかのように、また日本が一方的に台湾人を弾圧したかのような印象を持たざるを得ない内容でした。確かに差別はありましたが、日本が台湾の近代化に果たした功績はそれ以上に大きかったと思っています。その点で非常にバランスの悪い内容だったのではないでしょうか。
私どものメンバーだった柯コ三さんは「(NHKには)八田與一のことや、後藤新平のことなどもいろいろ話したのに、そこを全部カットした。同窓会の改まった席で誰かが火ぶたを切って不満を話した部分だけが放映され、あたかもあそこにいた人全員が反日的であるかのように宣伝された。なぜNHKは私が話したプラスの面を一つも流さなかったのか」と、不本意な意中を吐露しています。
また、5月16日の月例会でこの番組について取り上げたところ、台湾を反日と結論づけようとした番組姿勢に公平・公正性が大きく欠けていると憤る方が大勢いました。その後、私どものメンバーがNHK台北支局に抗議文を手渡しに参りました。
私どもは終戦この方、64年来、さまざまな分野で多くの日本人と交流を続けてまいり、相互に絶大、且つ、友好的な成果を挙げて今日に至っており、それは未来にも継続されてゆくものと信じております。
私どもは、あの番組のせいで台湾と日本が疎遠になることをとても心配しています。
当グループは、あの番組は部分的に捏造され、公平性に欠ける偏向した番組だったとして 貴会に「NHKへの抗議と訂正を要望」する書面を提出することを当グループの6月20日開催の月例会において決議し、別紙の抗議参加者八十名の署名表を添付し、本書と共にお届け致します。
貴会の誠意ある回答を要求します。

【抗議書と署名表の原本・クリックすると拡大します】
台湾・友愛グループ御中
貴台湾・友愛グループより日本放送協会会長宛に送られた「NHKへの抗議と訂正を要望」する書面について、会長に代わって当該番組の責任者として回答させていただきます。皆様方が、戦前日本語による教育を受けた方々を中心に、台湾で日本語を守り育てる活動を続けていらっしゃることはよく存じております。また、これまでのNHKへのご協力に感謝申し上げます。
さて、4月5日(日)夜9時から放送したNHKスペシャル「シリーズ・JAPANデビュー 第1回 アジアの“一等国”」につきましては、放送後、視聴者の皆様から多数のご意見、ご要望を頂戴しました。高い評価をいただきましたが、その一方で、「内容が偏っている」、「事実関係に誤りがある」、「台湾の人たちへのインタビューを恣意的に編集している」などの批判の声も寄せられました。そのため、6月17日、番組のホームページに「説明」のコーナーを設けました。詳細はこの「説明」をご覧いただきたいと思いますが、以下今回の「要望」書にあるご意見に沿いながら、私たちの考えの要点を述べたいと思います。
「日台戦争」、「人間動物園」という用語については、事実関係を多くの資料にあたって調べ、また専門家に取材し、確認を重ねた上で放送しています。
「日台戦争」という用語は、そもそも当時の日本政府が法制度上、武装抵抗に対する鎮圧にとどまらず、「戦争」として認定していたという歴史的事実が前提になっています。
1970年代以降、研究書の中で、「台湾植民地戦争」、「台湾征服戦争」、「台湾占領戦争」といった用語が使われるようになりました。「日台戦争」という用語は、1995年、『日清戦争百年国際シンポジウム』から使われるようになり、台湾に関する歴史研究者や学会で定着してきています。
「人間動物園」とは、西洋列強が、植民地の人間を文明化させていることを宣伝する場所でした。当時の列強には、「一等国」として「文明化の使命」を果たしているという意識がありました。植民地研究の権威で、日本の台湾統治も長年研究してきたスタンフォード大学客員教授のマーク・ピーティー氏は「日本にとって、台湾は、世界の植民地大国に対して、自らの統治能力を見せるショーケースのようなもの」と述べています。台湾領有から15年後に開催された日英博覧会は、日本にとって統治の成果を世界に示す絶好の機会でした。イギリスやフランスは、被統治者の日常の起居動作を見せ物にすることを「人間動物園」と呼んでいました。日本は、イギリスやフランスのこうしたやり方をまねてパイワン族の生活を見せました。
このようなことは、台湾の方々にとっても心地よい事でないことはもちろんですが、当時の状況の中でおきた事実としてあくまで客観的に伝えたものです。
「日本が台湾の近代化に果たした功績」に関しても番組では伝えています。鉄道や港湾などの社会的基盤を整えたこと、後藤新平が「台湾の宝」である樟脳産業を立て直したこと、そしてこの後藤の改革によって樟脳がイギリスに安定的に供給されるようになり、歓迎されていることも当時のイギリス側の資料で伝えています。さらに、台湾総督府が欧米向けに出版した「台湾十年間の進歩」を紹介し、「台湾歳入」、「内地貿易」の金額が急増したことを伝えています。番組では、こうしたことをふまえた上で、台湾を内地と同様に扱う「同化政策」や、台湾人を目本人に変えようという「皇民化政策」といった植民地統治の実態を、一次史料や映像、証言などによって描いたものです。
私たちは今回、台湾の方々が、日本統治時代をどう受け止めていらっしゃるのか、その実態とお気持ちを聞かせていただきたいと思いました。たとえば何徳三さんですが、取材持あわせて5時間程度インタビューしています。柯さんは、5時間のインタビューの中で、当時の日本の統治に対する率直な思いを語っていらっしゃいます。番組で使用した部分は、柯さんの発言の趣旨を十分に反映していると考えています。台北第一中学校の同窓会でのインタビューも、それぞれの方の発言の趣旨を十分反映していると考えています。
「台湾を反日と結論づけようとした番組姿勢」とありますが、今回の番組に寄せられたご意見の中に、「こうした歴史を知ってこそ、台湾の人々とより良い関係を築いていける」、また「証言を聞いて、台湾の人たちが、より深い意味で親日家であることがよく分かった」というものがありました。私たちも、この番組によって、日本と台湾の間の絆がさらに深まってほしいと願っております。
以上、どうぞご理解いただきますようお願い申し上げます。
平成21年7月10日
日本放送協会 ジャパンプロジェクト
エグゼクティブ・プロデューサー 河野伸洋 |
■台湾歌壇による抗議書
◆【台湾歌壇がNHKへ抗議書を送付】
短歌を愛する日本語族の集い「台湾歌壇」(蔡焜燦会長)が、NHKの「JAPANデビュー・アジアの一等国」への抗議書を送付した。抗議書には、11首の短歌も添えられ、「何故に日本と台湾の友好関係を阻害しようとするのか」との気持ちが詠まれている。下記に、抗議文と短歌をご紹介したい。
福地茂雄NHK会長 殿
NHKの偏向番組に対して抗議し訂正を要求
台湾歌壇有志一同(60名)
文責 台湾歌壇代表 蔡焜燦
私どもは日本領台時代に日本国民として生れ、日本人としての教育を受けた所謂日本語世代がメンバーの中心となり、日本の伝統的な短歌を40年以上詠み続けている「台湾歌壇」の有志です。美しい日本語とその心に魅せられて、命ある限り短歌を詠み続けてゆこうと、高齢化の進む中でお互い励ましあって今日に至っております。
貴社が去る4月5日に放送した「JAPAN デビュー・アジアの一等国」は放映と同時に日本のみならず台湾の多くの人々から批判の声が上がっています。
その編集に偏向、歪曲、捏造があったとしてインタビューを受けた人々からさえ、批判の声が上がっているにもかかわらず、あくまで「番組には問題はなかった」として、多くの方々の疑問や批判に公開説明または訂正される様子は見られません。しかし、あの番組は確かに恣意的な編集が目立ちすぎます。
例えば「日台戦争」にしても「人間動物園」にしても、インターネットで検索しても回答が出ない、または「定説ではない」言葉を、日本の公共放送であるNHKが堂々と使用するその意図はどこにあるのでしょうか?
歴史を振り返り、未来に生かしたいなら、なぜマイナス面のみを誇張し、インタビューを受けた人々の言葉を、編集の都合の良いところだけ繋ぎ合わすのでしょうか。その真意を解し兼ねます。インタビューを受けた方々を困惑させ傷つけ、悲しませ、また高士村の善良なパイワン族にいたっては、お年寄りのの言った意味とは全く異なる「人間動物園」に結びつけるなどは、ひどい捏造ではありませんか。貴社のそういった編集態度を私どもは見逃すことが出来ません。またこれを見た台湾を知らない日本の人々が、台湾を誤解してしまうことを深く憂うる者であります。
私ども日本語世代の台湾人は、知日、親日、愛日、懐日(日本を懐かしむ)はあっても、「反日」はいません。そういった日本語世代の人々の感情を傷つけた「JAPAN
デビュー・アジアの一等国」の番組に対して、私ども有志一同はこの番組の偏向、歪曲、捏造の編集態度に抗議し訂正を要求いたします。
以上。
平成21年 7月15日
NHKへの抗議書に添えて(短歌十一首)
蔡焜燦
○ 「日本の恥かき協会」台日のよき絆をばゆめ汚すなよ
○ あな哀れ「日本呆送協会」よ 歪むるなかれ正しき歴史
鄭※耀 (※土へんに良)
○ 日本人になり切る外に選択肢無かりし我等昭和の時代
○ 日本人になり切らんとせる人等指し反日と言ふ現なるかや
蔡西川
○ NHKよそんなに日本が憎いのか「正論」の記事を肯ひて読む
荘進源
○ 親日の台湾人に無情なる打撃あたへし君にくらしや
黄教子
○ なにゆゑに自国の悪のみ流すかと「JAPAN・デビュー」見つつ悲しも
○ 日台の絆の強さを確信す「JAPAN・デビュー」への抗議の声に
游細幼
○ 台湾は心の故郷教へ子は吾子とふ恩師訪ふ墓参り
○ 帰国せし米寿を迎ふる吾が恩師のひとり暮しに思ひ走らす
李錦上
○ 引き揚げの恩師見送る寂しさに拭ひし涙胸に残れる
抗議文原本
短歌原本
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■デモによる抗議文
◆【NHK「JAPANデビュー」に抗議する国民大行動・第2弾】
〜第2弾の決議文を採択 ご参加の皆様ありがとうございました〜
決議文
本年四月五日に放送された「NHKスペシャルJAPANデビュー」第一回「アジアの一等国=vは、放送法第三条に「報道は事実をまげないですること」「意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること」と定めているにもかかわらず、台湾統治時代の日本が一方的に台湾人を弾圧したとするような視点で番組を制作した。
これは、日本人に自虐史観を植え付け、さらには台湾人の親日感情に支えられている良好な日台関係に楔を打ち込もうとするに等しく、まさに中国が喜ぶような内容であり、視聴者に対する許しがたい背信行為であるとともに、台湾人への侮辱行為である。それどころか、取材や編集の過程で、台湾現地での「やらせ」取材や歪曲取材、サブリミナル効果などを狙ったとしか考えられない悪質な印象操作編集を行ったことが明らかになった。
このようなプロパガンダ番組は、国民の税金と視聴料によって経営されている公共放送として、絶対に許されるものではなく、放送法に抵触する犯罪行為であると言っても過言ではない。
番組に対する有識者や視聴者からの批判は少なくなく、衛星放送「日本文化チャンネル桜」の二度にわたる台湾取材により、ほとんどの番組出演者が放送を見て不満や怒りを述べ、やらせ取材の実態が明らかにされている。また、「日本李登輝友の会」は抗議声明や公開討論会の開催要請を提出し、国会議員でつくる「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」も公開質問状を提出した。しかし、NHKからの回答は、内容に偏向はなく事実関係にも間違いがないと強弁するのみで、真摯に番組を省みることのない誠意のかけらもない欺瞞に満ちたものだった。
その上、福地茂雄会長や日向英実放送総局長は記者会見において、番組に問題なしと断言し、「一方的」だと批判する大多数の視聴者の「声」を黙殺した。それによって、これは単なる一番組の偏向問題などではなく、NHK全体に及ぶ放送、制作姿勢の問題であることが明らかになった。
従って、我々はこの問題を公共放送の危機ととらえ、NHKに番組制作責任者の罷免と訂正・謝罪放送、並びにシリーズ「JAPANデビュー」の制作と放送中止を要求する。そして国民に対し、NHKが訂正放送を実施するまで受信料の支払い拒否を呼びかける。また政府に対しては、放送法を改正してNHKとの受信契約を自由契約に切り替えるよう要求する。
我々は五月十六日に開催した第一回「NHK『JAPANデビュー』に抗議する国民大行動」において、以上のような要求とそれに伴う行動を以って、NHKの悪辣な暴走を断固阻止する国民運動を拡大強化して行くことを決議した。
本日、我らの決意を改めて表明し、右、再び決議する。
平成二十一年五月三十日
第二回「NHK『JAPANデビュー』に抗議する国民大行動」参加者一同
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◆第3回「NHK『JAPANデビュー』に抗議する国民大行動」で採択の抗議文
本年四月五日に放送された「NHKスペシャルJAPANデビュー」第一回「アジアの一等国=vは、放送法第三条に「報道は事実をまげないですること」「意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること」と定めているにもかかわらず、台湾統治時代の日本が一方的に台湾人を弾圧したとするような視点で番組を制作した。
これは、日本人に自虐史観を植え付け、良好な日台関係に楔を打ち込もうとする、まさに中国が喜ぶような内容で、視聴者に対する許しがたい背信行為であり、台湾人に対する侮辱行為である。それどころか、取材や編集の過程における「やらせ」取材や歪曲取材、サブリミナル効果などを狙ったとしか考えられない悪質な印象操作編集を行ったことがすでに明らかになっている。
最近になって、日英博覧会でパイワン族が「人間動物園」の見せ物として展示されたという放送内容について、取材を受けたパイワン族の女性と男性に検証取材したところ、「悲しいね。この出来事の重さ語りきれない」と話した「悲しい」という言葉はパイワン語で「懐かしい」の意味だったことが判明している。NHKから「人間動物園」などという言葉も知らされていないこの女性は、自分の父の写真を見て「懐かしい」と言い、その父が亡くなったことの「重さ」は「語りきれない」と話したのだった。その上、男性が話したとばかり思っていた「悲しいね、語りきれないそうだ。悲しい、この重さね、話しきれないそうだ」という日本語による発言は、この男性ではなく、隣に住む男性の声だったことも明らかになった。これは「やらせ取材」以外の何物でもない。
このような放送人としてやってはいけない「やらせ取材」に基づいたプロパガンダ番組は、国民の税金と視聴料によって経営されている公共放送として、絶対に許されるものではなく、放送法に抵触する犯罪行為であると言っても過言ではない。
いかにNHKが無視しようとも、番組に対する批判の方が圧倒的に多いことはNHK自身が証明しているのだ。放送から二ヵ月を過ぎても批判は一向に鎮火せず、むしろ燎原の火のごとく広がり、六十名を超える自民党の国会議員による「公共放送のあり方について考える議員の会」が設立された。また、番組に出演した台湾の柯徳三氏や藍昭光氏からは署名・捺印した「NHK番組『JAPAN・デビュー』に対する抗議と訂正を求める文書」が提出されてもいる。さらに、六月二十五日にはNHKへの集団訴訟も起こされ、すでに五千名になんなんとする人々が原告となっている。
これは単なる一番組の偏向問題などではなく、NHK全体に及ぶ放送、制作姿勢の問題である。従って我々はこの問題を公共放送の危機ととらえ、第一弾、第二弾の抗議大行動に引き続き、NHKに対して番組制作責任者の罷免と訂正・謝罪放送、並びにシリーズ「JAPANデビュー」の制作と放送中止を要求する。国民に対しは、NHKが訂正放送を実施するまで受信料の支払い拒否を呼びかける。また政府に対しては、放送法を改正してNHKとの受信契約を自由契約に切り替えるよう要求する。
平成二十一年六月二十日
第三回「NHK『JAPANデビュー』に抗議する国民大行動」参加者一同 |
■関連ニュース一覧
◆【8月12日(水)、パイワン族代表も来日して「NHK問題を考える日台国民大集会」
〜李文来氏基調講演「博覧会の美しい記憶と後世に語り継がれてきたもの」〜
NHKが4月5日に放送した「NHKスペシャル シリーズ JAPANデビュー・第1回『アジアの一等国』」に出演した柯徳三氏や藍昭光氏など台湾の日本語世代からのビデオ・メッセージ、パイワン族代表の李文来医師(日英博覧会参加者の縁者)が緊急来日し、クスクス村に伝わる「博覧会の美しい記憶と後世に語り継がれてきたもの」をテーマに基調講演、中村粲氏や井上和彦氏らによるシンポジウム、ビデオ「NHKの大罪」の上映など、盛りだくさんの内容でお送りします。
あのNHKの番組を台湾の人々はどう思っているのか、どうぞ「生の声」をお聞きください。
■日時:平成21年8月12日(水)16時30分〜20時30分(開場:16時)
16:30〜 ビデオ「NHKの大罪」の上映
18:00〜 NHK番組出演者のビデオ・メッセージ上映
基調講演・李文来氏「博覧会の美しい記憶と後世に語り継がれてきたもの」
19:00〜 シンポジウム「NHKの大罪」
中村粲、井上和彦、松浦芳子、柚原正敬、三輪和雄、永山英樹の各氏。コーディネーター:水島総氏
■会場:豊島公会堂(みらい座いけぶくろ)
東京都豊島区東池袋1-19-1 TEL:03-3984-7601
【交通】池袋駅 東口下車 徒歩約5分
■主 催:草莽全国地方議員の会、「NHK『JAPANデビュー』」を考える国民の会、日本李登輝友の会、台湾研究フォーラム、在日台湾同郷会、台湾団結連盟日本支部、メルマガ「台湾の声」、NHK報道を考へる会、誇りある日本をつくる会、昭和史研究所、日本世論の会、日本会議東京都本部、日本文化チャンネル桜二千人委員会有志の会、新しい歴史教科書をつくる会
東京支部・三多摩支部
■協賛報道:日本文化チャンネル桜、國民新聞
■連絡先:
草莽全国地方議員の会 TEL/FAX:03-3311-7810
日本文化チャンネル桜二千人委員会有志の会 TEL:03-6419-3900
◆【8月1日(土)、NHK「JAPANデビュー」に抗議する国民大行動
in 横浜】
〜8・1 横浜開港150年記念 NHK抗議デモ&ぐるぐる巡り<雨天決行>〜
ヤラセ取材や捏造・歪曲放送が問題となっているNHKの「プロジェクトJAPAN」は、横浜開港150年となる今年から3年にわたって放送される。その第1回が「NHKスペシャル
シリーズ JAPANデビュー・第1回『アジアの一等国』」だった。
そこで、こちらも横浜開港150年を記念し、来る8月1日、日本李登輝友の会神奈川支部と神奈川草莽議員の会の主催により「NHK『JAPANデビュー』に抗議する国民大行動in横浜」を開催します。横浜大通り公園における集会、NHK横浜放送局前を通るデモなどにふるってご参加下さい。
当日は夕刻から「花火大会」も開かれます。「NHKの大罪」Tシャツを着て、「開国博Y150」や山下公園、氷川丸等々、思い思いに散策を楽しみましょう。 >>地図、予告動画、抗議内容詳細、登壇予定者、お問い合わせ先等はこちらから。
●日時:平成21年8月1日(土)
【街頭宣伝】
10時00分〜11時00分 JR「渋谷」駅ハチ公前広場
【アピール行動】
11時00分〜12時00分 東急東横線にて「大罪Tシャツ」集団移動
※「横浜」駅にて根岸線に乗り換え、「関内」駅まで向かいます。
※可能な方は「NHKの大罪」Tシャツをご着用ください。Tシャツは当日も頒布いたします。1000円。もちろん一般服も可。
【抗議集会】
12時00分〜13時00分 横浜大通り公園(神奈川県横浜市中区万代町1丁目)
※最寄駅:JR・横浜市営地下鉄「関内」駅、横浜市営地下鉄「伊勢佐木長者町」駅
【抗議デモ】
13時00分〜14時00分 横浜大通り公園〜NHK横浜放送局前
【横浜開港150年ぐるぐる巡り】
「NHKの大罪」Tシャツを着て、「開国博Y150」や「花火大会」、山下公園、氷川丸等々、思い思いに散策を楽しみましょう。
◆【NHK擁護の要望書を日本否定派の「開かれたNHKをめざす全国連絡会」が提出】
7月7日、「開かれたNHKをめざす全国連絡会」という市民団体が予定どおり要望書をNHKに提出したようだ。また、日本ジャーナリスト会議も同日、論者による番組批判について「表現の自由そのものに対する恫喝(どうかつ)と干渉に当たる。ただちに中止するべきだ」とする見解を発表したという。
この「開かれたNHKをめざす全国連絡会」とは聞き慣れない団体名だが、元々は「開かれたNHK経営委員会をめざす会」(代表世話人:松田浩・元立命館大学教授、桂敬一・立正大学文学部講師、野中章弘・アジアプレスインターナショナル代表)が母体のようだ。
そのホームページでは「4人のNHK経営委員が選任・再任を迎える昨年12月に向け」「昨年9月から『NHK経営委員の公募・推薦制と古森重隆氏の不再任を求める申し入れ』の署名活動を始め」たようで、「署名運動の最終集計は、『NHK経営委員の公募・推薦制と古森重隆氏の不再任を求める』署名が15023筆、桂敬一・湯山哲守NHK経営委員候補への推薦賛同署名は、2061筆(日本ジャーナリスト会議集計分を含む)に達しました」と記している。
産経新聞ワシントン駐在編集特別委員の古森義久氏が「正論」8月号で指摘していることでもあるが、当時、「NHKは外国向けの放送では日本の国益を一切、主張しないという」立場だったが、NHK経営委員長だった古森重隆氏(富士フィルムホールディングス社長)は「『日本の公共放送が諸外国と利害の対立する問題について日本の国益を主張することは当然だ』と強調し、国際放送番組基準では少なくとも日本国憲法を指針とすべきだと提案した」という。
古森義久氏は、まさか「NHKの『日本否定傾向』がそこまでだとは知らず、この古森委員長の指摘にびっくり」し、自分の記事などで「公共放送が対外的には国益を意識し、擁護するのは当然の責務だと主張した」と書いている。
つまり、古森委員長の提案に反対して不再任を求め、新たに自分たちの仲間を経営委員にしようと目論んで署名活動を展開したのが「開かれたNHK経営委員会をめざす会」であり、日本否定派ということだ。なるほど、松田浩氏のインタビューが日本共産党の機関紙「あかはた」に掲載される理由も、これでよく分かるではないか。だから、経営委員会で「日台戦争」などというのは事実ではないから放送法違反だと主張した弁護士の小林英明委員にも抗議文書を出したのであろう。
いずれにしても、左翼勢力は「開かれたNHK」をスローガンに、NHKに人を送り込んで内部から牛耳ろうとしていることだけは明白だ。その団体の要望書である。福地茂雄会長としては、痛し痒しというところだろう。
◆【「撃論ムック」が丸ごと一冊「NHKの正体」大特集】
〜本会の柚原正敬、林建良、永山英樹の各氏も執筆〜

NHKスペシャルのシリーズ「JAPANデビュー」が大問題となっている。
しかし、最大の問題は、「JAPANデビュー」が“公共放送"NHKの病の氷山の一角であること。そして、この事件を既存のオールドメディアのほとんどが全く報道しなかったことだ。それは、日本人に襲いかかる恐ろしい情報統制の現在を意味している。NHKは、日本人を圧殺する報道テロ機関として、その正体を現した。
国民の受信料と税金で運営される日本の“公共放送"に、いったい何が起きているのか?
本ムックでは、「JAPANデビュー」問題だけでなく、過去のNHKの偏向報道・番組を分かりやすく徹底分析、NHKのあるべき姿を展望する。
「JAPANデビュー」の第3回「通商国家の挫折」、第4回「軍事同盟 国家の戦略」では、激しい視聴者の非難を意識してひどい偏向は目立たなくなったものの、相変わらず日本の近代化の歩みを一方的に貶める姿勢に変化はない。
安倍晋三元首相の特別インタビュー、抗議活動を推進する柚原正敬、永山秀樹、水島総各氏の論考を始め、第一線のジャーナリスト、評論家、学者が執筆。黄文雄、小林よしのり、林建良、西村幸祐の座談会も収録し、台湾現地取材の最新情報も。
一家に一冊、日本人の安全と平和と守るためにも、日本国民必読のムック、いよいよ発売。
【目次(一部抜粋)】
◎口絵 NHK、そのとき歴史≠ェ動いた
これが「JAPANデビュー」サブリミナル・印象操作の全手口だ
映画が教えてくれる日台関係の真実
渋谷が燃えた日
NHKが送った脅迫状・怪文書を独占公開
◎はじめに
戦後日本の鏡、「人間動物園NHK」 西村幸祐
◎特別インタビュー
安倍元首相、NHK問題を語る 安倍晋三
◎総特集1 「JAPANデビュー」問題がつきつけるもの
・第1回“アジアの一等国"
NHK「JAPANデビュー」が引き裂く日台関係 柚原正敬
5分で分かる「JAPANデビューアジアの一等国=v問題
台湾人を裏切ったNHKの大罪 林 建良
台湾現地の取材で見えた「真実」―やっぱりNHKは間違っていた 井上和彦
「人間動物園」の言葉に隠された意図 大高未貴
安保問題としてのNHK「親中」放送 永山英樹
5・16&5・30 NHK抗議デモを見た 若杉 大
◎特別座談会
「JAPANデビュー」問題が明らかにした日本の危機
黄文雄/小林よしのり/林建良/西村幸祐
◆【NHK「JAPANデビュー」に抗議する国民大行動・第3弾に900名が参加】
〜 NHK集団訴訟「訴訟委任状」提出者(原告)は6,000名を突破〜
6月20日、東京は27度まで気温が上がる中、NHK「JAPANデビュー」に抗議する国民大行動の第3弾が渋谷で行われた。
渋谷・ハチ公前では午前10時過ぎから午後1時半ころまで街宣活動が行われ、永山英樹・台湾研究フォーラム会長、水島総・日本文化チャンネル桜社長、三輪和雄・日本世論の会会長、大谷英彦・NHKを正す会代表、柚原正敬・日本李登輝友の会常務理事などが、NHKの偏向放送や「やらせ取材」の実態について訴えた。
午後1時からはNHKホール横にある代々木公園の「イベント広場」においてリレートーク集会が行われ、日本李登輝友の会の小田村四郎会長、評論家の石平氏、ジャーナリストの井上和彦氏や大高未貴氏などが次々と登壇してNHKの理不尽を訴えた。
いよいよデモ行進となり、ケヤキ並木中央に200人ずつの梯団が4つでき、この時点では750名ほど。しかし、後で数えてみれば900名を突破していた。途中から合流する人々の多さに驚いた。第1弾、第2弾に比べればいささか少ないが、それでもシュプレヒコールの怒涛は大音響となって確実にNHKに届いた。
代々木小公園でのデモ解散後にハプニングが起こった。NHKは全ての門を締め切り、警備員を増やしてデモ参加者が中に入れないようにしていた。スタジオパーク前では、参加者がスクラムを組んで中に入ろうというパフォーマンスをしたところ、必死の形相で押し返してくる一幕も。だが、デモ参加者たちの方が圧倒し、警備員は門扉まで後退させられた。「やろうとすれば、簡単に突破できる」ことを見せただけだった。
この後、参加者の一部が渋谷駅からスタジオパーク行きのバスに乗ってスタジオパークを見学しようとしたが、スタジオパーク入口でバスが止められる事態になった。折しもデモ後、イベント広場に風船を戻そうとした参加者と合流する形となり、スタジオパーク入口は騒然となった。バスがストップすること1時間。NHKは誰も出て来ず、なにも対応しない。京王バスの運転手も、NHKのこの不実な対応にほとほと困った様子。
そこで、バス会社にこれ以上迷惑はかけられないと、水島氏が「名誉ある撤退」を提案、デモ参加者はバスから降りて事態は収拾された。
しかし、デモ参加者の一部はスタジオパーク内に入って、NHKの非を訴える場面もあった。
なお、NHK集団訴訟の原告参加者は、昨日で6,000名を突破した。
◆【8389人によるNHK集団訴訟をNHK含む全メディアが報道】
〜記者会見には小田村四郎会長や中村粲氏などが出席〜

6月25日、「NHKスペシャル シリーズ『JAPANデビュー』・第1回『アジアの“一等国”』」をはじめ、番組製作・放送において著しい偏向報道や歪曲、捏造、印象操作等を行いながら、国民からの抗議や批判にも不誠実な対応を改めようとしないNHK
に対し、8389人が原告となって1人当たり1万円の損害賠償や慰謝料を求めて提訴しました。
午後2時から東京・霞ヶ関にある東京地裁内の司法記者クラブで開かれた記者会見には、25人の弁護団を代表して弁護団長の高池勝彦氏、荒木田修氏、尾崎幸廣氏、田中禎人氏、溝呂木雄浩氏の5人のほか、原告を代表して、小田村四郎・日本李登輝友の会会長(前拓殖大学総長)、中村粲・昭和史研究所代表、水島総・日本文化チャンネル桜社長、松浦芳子・草莽全国地方議員の会会長(杉並区議)、西村幸祐・評論家、柚原正敬・日本李登輝友の会常務理事などが出席し、提訴の理由などについて説明しました。

この訴訟は「薬害スモン訴訟」(7561人)や「第四次厚木基地騒音訴訟」(7054人)などの大型訴訟よりもはるかに原告数が多く、日本裁判史上初となる大規模な訴訟となりました。さすがにNHKもこの訴訟は無視できず、ラジオ第一放送の「私も一言、夕方ニュース」で報じたほか、翌朝の新聞は全紙が報道しています。
◆【5月30日(土)、NHK「JAPANデビュー」に抗議する国民大行動・第2弾】
〜加瀬英明、クライン孝子、藤岡信勝、藤井厳喜、大高未貴などの各氏が登壇〜
先般5月16日に東京・渋谷で開催した「NHK『JAPANデビュー』に抗議する国民大行動」には1,100名を超える人々が集まり、ハチ公前での街宣活動、リレートーク集会、宮下公園からNHK放送センター前を通ってのデモ行進を展開しました。この日は東京ばかりでなく、青森、名古屋、豊橋、福岡でも同時に行われ、台北でも行われました。
来る5月30日、改めて国民の抗議の声をNHKに伝えるため、NHK「JAPANデビュー」に抗議する国民大行動の第2弾を実施いたします。前回、参加できなかった方はもちろん、日台間の友好と台湾の独立を真に願う、多くの皆様のご参加をお待ちしております。
【雨天決行】
■怒りを再び!! 5・30NHK「JAPANデビュー」に抗議する国民大行動“第2弾" チラシと地図はこちら
【街頭宣伝】
11時00分〜13時30分 JR「渋谷」駅ハチ公前広場
*三輪和雄、水島総、松浦芳子、永山英樹、柚原正敬他、文化人、地方議員多数登壇予定。
【集会・デモ行進】
13時00分 代々木公園けやき並木中央に集合
*JR原宿駅・表参道口あるいは東京メトロ明治神宮前駅より徒歩5〜10分。東京都道413号(表参道通り)からNHKホールへと通じるケヤキ並木をお進みください。
【準備・挨拶等を含む集会】
13時00分〜14時30分
*加瀬英明、クライン孝子、藤岡信勝、藤井厳喜、水島総、松浦芳子、西村幸祐、永山英樹、柚原正敬、井上和彦、大高未貴、saya他文化人、地方議員多数登壇予定。
【NHK包囲抗議デモ→代々木小公園到着(解散)】
14時30分〜15時30分
*台湾のイメージカラーである緑色の風船の準備(ガス注入等)をお手伝いいただける方は、11時までに「代々木公園けやき並木中央」へいらしてください。
*「代々木公園けやき並木中央」での準備作業は9時から始めています。お手伝いいただける方は、ぜひ! お手伝いいただける方は「日本文化チャンネル桜二千人委員会有志の会」までご連絡を!【TEL:03-6419-3900】
■参加者へのお願い─有意義なデモ行進とするために
・旗や幟(のぼり)は、基本的に主催者が用意します(前回と同様に、日章旗、緑の台湾旗、主催者の会旗など)。
・ハンドマイクの持ちこみは大歓迎です。ただし、シュプレヒコールは集合場所で配布するシュプレヒコールに合わせていただき、排斥的表現や差別的表現はしないようにお願いします。
・動画及び写真撮影は、参加者の肖像権にご留意いただき、主催者が許可した場合と、個人の記録用に撮影される場合を除きご遠慮ください。
・行進は、各梯団の指揮者に従い、4列縦隊をできるだけ乱さないよう、また旗竿やプラカードを横に振らないようにお願いします。
・プラカードなどの持ち込みは、NHK反日偏向報道に関する内容なら大歓迎です。ただし、排斥的表現や差別的表現などはしないようにお願いします。
*緑の風船の回収は「ハチ公前」とお伝えしましたが、「代々木公園けやき並木中央」に変更となりました。旗や幟(のぼり)は、デモ最終点の「代々木小公園」で回収します。
◆【「一方的ではない」 Nスペ「偏向番組問題」で福地会長】
日本の台湾統治を取り上げたNHKスペシャル「アジアの“一等国"」が偏向していたとして、日台友好団体や識者などから批判が高まっている問題で、NHKの福地茂雄会長は14日の会見で「あの番組はいいところも随分言っていると思った」と、内容に問題はないとの認識を示した。
福地会長は「(当時の)産業・インフラの芽が今の台湾の産業につながっているという気がしたし、教育でも規律正しい子供たちが映っており、一方的とは感じなかった。文献や証言に基づいているし、(取材対象の)発言の“いいとこ取り"もない」と評価した。【5月14日
産経新聞】
◆【4月5日放送のNHKスペシャル「シリーズJAPANデビュー 第1回 アジアの“一等国"」の
内容が偏っていると外部から抗議を受けた事について】
(会長)
番組を見たが、当時の日本が台湾で行った良いところをいくつも取り上げていたし個人的には内容が一方的だったとは感じなかった。インタビューを偏って編集した事実はなく、2万6000冊の文献や現地の人たちの証言を踏まえて事実に沿って制作したと担当者から報告を受けている。【5月14日
NHKトップトーク「会長記者会見要旨」】
◆小林よしのり:ゴーマニズム宣言スペシャル「天皇論」欄外
NHKの「アジアの一等国」の歴史偽造に直ちに対処した「週刊新潮」は良かった。情報のスピードでは『ゴー宣』はネットや週刊誌に負ける。NHKには未だ怒りが収まらない。昔からずっと律儀に受信料を払っているのだから、絶対にあの極左・中国ケツ舐め番組は中止させねば!(P.61)【5月13日発売
「SAPIO」((5月27日・6月3日合併号)
◆【川瀬弘至 “証人"NHKに憤り】
■“反日台湾"を捏造した許されざる取材手法 河添恵子
4月5日に放映されたNHKスペシャル「アジアの“一等国"」をめぐる問題で、番組に登場した台湾人の元医師が、「日本のよいところも話したのに放送されたのは悪いところだけ。NHKに利用された」などと、一方的な放送姿勢を批判している。この番組に対しては日台友好団体などから「反日台湾を印象づけるためとしか思えない」との抗議も上がっており、元医師の証言は注目を集めそうだ。
「正論」6月号の「『NHKに騙された!』“反日台湾"を捏造(ねつぞう)した許されざる取材手法」と題したノンフィクション作家、河添恵子氏のリポートの中で、痛烈な批判をしたのは柯(か)徳三さん(87)。番組では、戦前の台湾で日本人から差別を受けた“生き証人"として登場し、「学校に台湾料理の弁当を持っていくと日本人に笑われるから、日本式の弁当にしてくれと母に頼んだ。母は苦労したと思う」などと証言していた。
だが、河添氏が柯さんから聞いた話では、柯さんがNHKの取材に対し、日本統治時代に台湾のインフラ整備が進んだことや教育が充実したことなどを長時間説明したのに、すべてカットされたという。また、戦後の日本が台湾を見捨てたことへの不満を述べたつもりだったのに、番組では、まるで戦前の日本に対する批判のように編集されたという。
6月号ではこのほか、連載中の「NHKウオッチング」でも、「台湾風俗の展示を勝手に『人間動物園』と名付けて批判したNHKの放送は事実を歪曲(わいきょく)するもの」などと指摘。番組の問題点を詳細に論証している。(川瀬弘至)
【5月6日 産経新聞「異論暴論」欄】
◆【潮匡人:NHK反日プロジェクト】
NHKの「プロジェクトJAPAN」。看板とは裏腹に、内容は「プロジェクト・アンチJAPAN」と題すべき反日番組と堕している(「正論」6月号「クロスライン」拙稿参照)。
批判が集中したのは4月5日放送「アジアの“一等国"」。川添恵子氏は「『NHKに騙(だま)された』“反日台湾"を捏造(ねつぞう)した許されざる取材手法」(前掲「正論」)を指弾。湯浅博氏も「歴史を歪曲(わいきょく)する方法」を批判(4月30日付産経)。小林よしのり氏も西尾幹二氏も批判する。
批判を浴びたNHKはどうしたか。「日本李登輝友の会」の公開質問に、番組プロデューサーはこう「回答」した。
「私たちは番組内容が偏向していたり、事実関係に間違いがあるとは考えていません」
われわれはそう考えていない。明らかな「偏向」と考えている。現に取材を受けた当事者が「騙された」と言っているのだ。公共放送としてほおかぶりを決め込むのは許し難い。
政府が「村山談話」を閣議決定し、踏襲している以上、公共放送として、その歴史認識を踏襲せざるを得ません。私がNHK会長なら、そう「回答」したかもしれない。いずれにせよ、特殊法人(NHK)特有の役人根性に染まっている。
政府公認の歴史観でも、こう言えよう。日本は台湾統治に成功した。だからこそ朝鮮半島では失敗も犯した。NHKはそうした視点も放棄した。
番組は3年間続く。その間、受信料を強制徴収する正当性が回復する見込みはない。 (評論家)【5月6日 産経新聞「断層」欄】
◆【検証】NHKスペシャル 台湾統治めぐり「一面的」
NHK総合テレビが4月5日に放送した「NHKスペシャル シリーズJAPANデビュー」の第1回放送「アジアの“一等国"」に対し、出演した台湾人のほか日台の友好団体、識者などから「一方的だ」と批判の声が上がっている。NHKは「番組にすべての要素を盛り込むことはできない」(日向英実放送総局長)と反論するが、番組は何を取り上げ、何を報じなかったのか。3日の第2回放送を前に、その“文脈"を検証する。(牛田久美、草下健夫)
【台湾民族と漢民族】
≪一家は中国福建省から移り住んできた漢民族でした≫
番組でそう紹介された元医師の柯徳三さん(87)は「私は漢民族ではない」と言い切る。
「台湾人の祖先は、宋代に南アジアの少数民族との混血が進んだ。その一部が約200年前に台湾に移り、南方系の先住民と結婚した。私でその移民から7代目。漢民族の血は1万分の1も入っていない」
台湾民族のHLA(ヒト白血球型抗原)を研究したことのある東京大学の徳永勝士教授は「民族の呼び方は、その人たちのアイデンティティーを尊重するべき。(反発は)自然なことなのでは」と語る。北京政府は、台湾を国家として認めず「中国の一部」と主張する。漢民族という呼び方は、その文脈に沿った表現といえる。
【日台戦争!?】
≪台湾人の抵抗は激しさを増していきます。戦いは全土に広がり、後に日台戦争と呼ばれる規模へと拡大していきました≫
番組出演者の蒋松輝さん(96)は「初めて聞く」と驚きを隠さない。「確かに祖先は抵抗し、治安は悪かったが、戦争は言い過ぎ」。柯さんも「思いも寄らない言葉だった」と語る。
NHKは「日本軍だけで死者は5000人近くにのぼった。学者も用いている」としているが、4000人以上はマラリアによる病死で戦死ではない。国立国会図書館の論文検索でも「日台戦争」は1件もヒットしない。学説と呼べるのだろうか。
【人間動物園…】
このほかにも、数多くの疑問が示されている。
「台北一中の生徒は台湾人が2人だけで厳しい制限付きだったというが、教育は開かれていた」(台湾協会、小原孝弼さん)
「樟脳(しょうのう)生産や港湾整備を取り上げ≪金のなる島≫と強調したが、日本の統治への高い評価が抜け落ちている」(日本李登輝友の会、柚原正敬事務局長)
「(先の大戦で)21万の台湾人を戦場にかり出したと言うが、その10倍も(日本軍への)志願者がいた事実は報じていない」(日本文化チャンネル桜、水島総代表)
1910年にロンドンで開かれた日英博覧会で台湾の先住民族を紹介したことを≪人間動物園≫と表現したことも、自民党議員らから反発を集めた。
【多面的か?】
出演者の柯さんが「日本統治の功罪の両面を50%ずつ話したが、NHKが取り上げたのは罪の部分だけ」と評したこの番組が放送された後、NHKには4月末までに2500件を超える声が寄せられた。「多くが『一方的だ』という意見」(NHK広報部)だったという。放送法3条は「意見が対立する問題は多くの角度から論点を明らかにすること」と定めている。台湾研究フォーラムの永山英樹会長は「日本が侵略者だというストーリーに合わせて証言、史実を切り貼りしている。一面的すぎる」と評する。
日向総局長は、多面性の確保については「放送全体の中で考えてほしい」としている。第2回以降の放送が注目される。【5月3日 産経新聞】
◆【偏向・歪曲報道問題 公開討論をNHK拒否】
「NHKスペシャル「シリーズJAPANデビュー 第1回 『アジアの“一等国"』」(5日放送)の偏向・歪曲報道問題で、同局は1日までに、日台交流を進める民間団体「日本李登輝友の会」が要請していた同番組を検証する公開討論会の開催を拒否した。
これまで友の会は「日本が一方的に台湾人を弾圧したとするような史観で番組を制作することは、公共放送として許されるべきではない」とNHKに抗議。福地茂雄会長あてに、会長や担当プロデューサーらが出席する公開討論会の共催を求めていた。
これに対し、担当プロデューサー名で先月28日付で出された回答書では、「私たちは番組内容が偏向していたり、事実関係に間違いがあるとは考えていません。そのため『番組を検証する』必要はないと判断しており、『公開討論会』の要請には応じかねます」としている。【5月2日
夕刊フジ】
◆【産経新聞「主張」 NHK番組 自主的な検証が不十分だ】
慰安婦問題を扱ったNHK番組をめぐる問題で、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は、NHK幹部が放送前に政治家と面談したことに「重大な疑念」を示した。面談の前後に幹部が番組改編を指示したことが「自主・自律を危うくする」と判断されたためだ。
NHKも民放も放送法などで定められたこと以外は、誰からも干渉を受けず、自由に番組を編集することができる。だが、NHKは特に公共放送として高い公正さが求められている。そのためには、番組内容について多くの外部の意見を聞くことが必要だ。
また、NHK予算は国会の承認を必要としている。幹部が番組内容について政治家と面談することは、それほど不自然な行為ではない。「重大な疑念」があるとする検証委の指摘は疑問である。
ただ、検証委が政治的圧力の有無について判断を避けたのは当然だ。最高裁も昨年6月に下した判決で、政治家の介入について判断していない。
検証委は、NHKと民放でつくるBPO内の3つある組織の1つだ。昨年4月、山口県光市の母子殺害事件の裁判をめぐる報道について「(被害者側に立った)一方的で感情的な放送は視聴者の不利益になる」との意見書を出した。これが公正な意見といえるのかどうか。検証委の結論には引きずられすぎない方がよい。
問題のNHK番組は平成13年1月に教育テレビで放映された。その前年暮れ、東京に元慰安婦や女性活動家を集めて開かれた女性国際戦犯法廷を取りあげたものだ。昭和天皇といわゆる「A級戦犯」を「強姦(ごうかん)と性奴隷制」の責任で弁護人なしに裁いた裁判である。
幹部の指示で、慰安婦の証言に疑問を持つ学者の談話が加えられるなど、少しはバランスを取り戻したが、それでも「主催者側に偏っている」「教育番組としてふさわしくない」との批判が絶えなかった。これらの批判を受けた自主的な検証は行われていない。
先月5日に放送された日本の台湾統治に関するNHKスペシャル「アジアの“一等国"」をめぐっても、取材に協力した台湾の元医師らが「日本の功績も話したのにカットされた」などとNHKを批判している。
BPOの意見にとらわれず、NHK自身が視聴者の立場で番組を真摯(しんし)に検証することが大切だ。【5月1日 】
◆【5月16日(土)、渋谷でNHK「JAPANデビュー」に抗議する国民大行動】
〜偏向した報道や番組を繰り返すNHKに怒りの声を〜
中華人民共和国政府の意向を反映したかのような反日的視点によって日本と台湾の歴史を描くという、日本の公共放送としてあるまじき姿勢で番組「NHKスペシャル
シリーズ『JAPANデビュー』 第1回『アジアの“一等国"』」を制作・放送したNHKに、国民の怒りを示すべく、草莽たちが行動を起こします!
日台間の友好と台湾の独立を真に願う、多くの皆様のご参加をお待ちしております! 【街頭宣伝】
12時30分〜13時30分 JR「渋谷」駅ハチ公前
*準備をお手伝いいただける方は、12時にお越し下さい。 【リレートーク集会】
14時00分〜15時30分 TS渋谷アジアビル501
*関係者の発言と主張をリレートークで。渡部昇一、小田村四郎、田久保忠衛、田母神俊雄、黄文雄、中村粲、宮崎正弘、佐藤守、松島悠佐、柚原正敬、永山英樹、林建良、三輪和雄、西村幸祐、大高未貴、井上和彦、松浦芳子、その他、地方議員などが登壇予定です。
*会場が狭いため、ご入場いただけなかった場合は、続くデモ行進の出発地である宮下公園にて、緑の風船の準備(ガス注入等)をお手伝いいただけますと幸いです。
≪会場までのアクセス≫ TS渋谷アジアビル501
(東京都渋谷区神南1-12-16 アジアビル5F)
*渋谷駅ハチ公口から徒歩6分。西武百貨店・マルイシティを左に見ながら山手線に沿って進み、神南郵便局交差点を過ぎて左手のビルです。
【緑の風船 デモ行進】
15時50分 宮下公園集合 16時00分〜16時30分 準備・挨拶 16時30分〜17時20分 デモ行進
*緑の風船の準備(ガス注入等)をお手伝いいただける方は、13時30分に集合願います。リレートーク集会へはご参加できなくなってしまいますが、台湾のイメージカラーである緑色の風船を少しでも多くの参加者が手に行進できますよう、ご協力をお願いいたします。
*日本国民の怒りを「人間の鎖」で示し、NHKを包囲する抗議デモを行う予定です!
■主 催:
草莽全国地方議員の会、「NHK『JAPANデビュー』」を考える国民の会、日本李登輝友の会、台湾研究フォーラム、在日台湾同郷会、台湾団結連盟日本支部、メルマガ「台湾の声」、NHK報道を考へる会、誇りある日本をつくる会、昭和史研究所、日本世論の会、日本会議東京都本部、日本文化チャンネル桜二千人委員会有志の会ほか
■協賛報道:
日本文化チャンネル桜、國民新聞
■ご連絡先:
草莽全国地方議員の会 TEL・FAX.03-3311-7810
日本文化チャンネル桜二千人委員会有志の会 TEL:03-6419-3900
◆【歴史を歪曲する方法 産経新聞東京特派員・湯浅 博】
右であれ左であれ「事実そのものを封ずる空気」というのは、いやなものである。とくに、歴史を扱うドキュメンタリー映像には何度もだまされてきたから、ハナから事実と思ってみないクセがついてしまった。哀(かな)しいことに。
つい最近も、台湾情勢に関心がある人ならすぐに「変だな」とテレビの小細工に気づく番組がまたあった。日本が横浜開港から世界にデビューして150年間をたどるNHKの「シリーズ・JAPANデビュー」である。
その第1回放送『アジアの一等国』を再放送で見た。テーマは50年に及ぶ日本の「台湾統治」だから、制作者は植民地政策の悪辣(あくらつ)さを暴き出すことに熱心だ。台湾人すべてを「漢民族」でくくるたぐいの荒っぽさが随所にあった。
なにより『母国は日本、祖国は台湾』の著者、柯徳三さん(87)ら知日派台湾人が、筋金入りの反日家として登場したのには仰天した。日本人も驚いたが、本人はもっとビックリした。放映後、柯さんは担当ディレクターに「あんたの後ろには中共がついているんだろう」と文句をいったと後に語っている。
異民族による台湾支配だったから、当時の柯さんらが差別を感じていたことは事実だ。番組でも、「私のいとこのお姉さんが、日本人の嫁になって日本へ行ったけれどね、戸籍が入らん。こういうのが差別でしょう」と憤懣(ふんまん)をぶつけた。柯さんはじめ、仲間の蒋松輝さん、藍昭光さんも差別されたときの悔しさを語っている。
ただ、「母国は日本」とまで公言している人々が、日本統治時代に関して洗脳、差別、恨みばかりを強調するだろうか。
同じ疑問を感じた視聴者は多い。だが、NHKは「日本とアジアとの真の絆(きずな)、未来へのヒントを見いだそうとしたものです」と無味乾燥な答えで押し切った。
それならと、義憤に駆られた衛星放送の「日本文化チャンネル桜」はさっそく現地に飛んで、番組に出演した柯さんらを交えて座談会を開いた。
藍さんは「終戦で台湾人による統治ができると考えた。だが、中国人がきて衛生、治安がでたらめになった。虐殺事件が起きて、戦前のよかった日本時代を思いだした」と語る。日本統治の良い面とは、教育、病院、鉄道などのインフラに集約できるという。
柯さんは「日本統治の善しあしは半分半分なんです。NHKには両方をいった。日本人がいやがる部分はカットしていいよといったのに、逆に悪い面だけを放映した」という。そして冒頭の「後ろに中共がいるんだろう」との怒りにつながる。
制作者がシロをクロと言いくるめる番組をつくろうと思えば、取材対象の見解からクロばかりを抽出すれば事足りる。そこには、善意ある台湾人の複雑微妙な心理は配慮されない。歴史事実を歪曲(わいきょく)してしまう古典的な手法である。
昨年も、神社と戦争の結びつきを強調した映画に『靖国』があった。靖国神社のご神体は鏡と剣であり、どちらが欠けても成り立たない。だが、中国人監督は半分の剣だけを摘出して「武」のイメージを極大化した。90歳の刀匠が節目に登場するのはそれが理由だろう。刀匠から「事前説明とは違う」と抗議されると、監督は「政治の圧力か」とそらした。
『アジアの一等国』であれ『靖国』であれ、「事実そのものを封ずる空気」はいやなものである。【4月30日付・産経新聞「くにのあとさき」】
◆【NHK「JAPANデビュー」偏向問題 放送法改正で受信契約を自由契約にしよう】第1弾は〆切りました
〜 署名にご協力を! オンライン署名も開始!〜
4月5日に放送された「NHKスペシャル シリーズJAPANデビュー・第1回「アジアの“一等国"」は、日本の台湾統治を台湾人弾圧史とする一方的な視点で描いた番組で、明らかに放送法第3条(「報道は事実をまげないですること」「できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること」)に違反しています。
これは、国民の税金と視聴料によって経営し、公正・公平を守るべき公共放送として、視聴者に対する許しがたい背信行為であるにもかかわらず、NHKは多くの批判を全て黙殺し、問題なしとしています。
そこで「協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない」とする放送法第32条を改正し、NHKとの受信契約を強制から任意の「自由契約」に変更することを求め、署名活動を開始します。
なお、オンライン署名も5月25日から開始しております。こちらは台湾など海外からもインターネットを通じて署名可能ですのでご協力下さい。
署名用紙のダウンロードはこちらから
※署名の第1期締切りは平成21年(2009年)7月31日です。 【署名用紙は他の目的で使用致しません】
※送付は郵送でお願いします(FAXは不可)。
※用紙不足の場合は恐れ入りますがコピーをお願いします。
[署名取りまとめ] 日本李登輝友の会・放送法改正推進本部
◆【「NHKが反日偏向番組」 台湾統治で町村派議員批判】
自民党町村派の23日の総会で、5日放送のNHK番組(NHKスペシャルシリーズ・JAPANデビュー 第1回『アジアの“一等国”』)について、批判が相次いだ。
番組は日本の台湾統治を取り上げたが、稲田朋美衆院議員は「台湾は李登輝元総統など親日家が多いのに番組は反日の部分だけを偏向して報じた」と批判。町村信孝前官房長官も「番組をみたが率直に言って首をかしげた」と同調した。安倍晋三元首相は「週刊新潮も取り上げたが、番組はひどすぎる。関心を持ってこのシリーズを見てほしい」と呼びかけた。
中山成彬元文部科学相も記者団に、自らが会長を務める議連「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」としてNHKへ公開質問状を出す意向を示した。【産経新聞 4月24日】
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◆【NHK番組偏向問題 町村派総会で批判続出】
NHKスペシャル「シリーズ JAPANデビュー 第1回『アジアの“一等国”』」5日放送)放送の偏向・歪曲報道問題が、23日の自民党町村派総会で取り上げられた。放送直後から、日台双方で批判が噴出している問題に、政界が本格的に取り組み始めた。
番組は、日本による台湾統治について、日台間の格差と同化という矛盾を抱え、皇民化運動で日本文化を強制した─などと放送した。
町村派総会では、まず司会の稲田朋美衆院議員が「あまりに一面的な番組で驚いた。日本統治時代の反日的な部分だけを、いわば偏向して報道するのはいかがなものか」と口火を切った。
続いて、会長の町村信孝元外相も「その番組は私も見た。率直にいって、私も首をかしげた。今のマスコミの偏向ぶりはみなさん感じていると思う」と続いた。
この後、総会はマスコミ非公開となったが、出席者によると、中山成彬元文科相が「台湾に行くと、台湾の人々は(生涯を台湾発展に尽くした)八田與一さんをはじめ、日本に感謝している」といい、「私が会長をやってる議連『日本の前途と歴史教育を考える議員の会』で、NHKに公開質問状を出したい」と発言した。
安倍晋三元首相も「あの番組はおかしい。(JAPANデビューは)シリーズとして続くと聞いている。(議員の方々には)関心を持って見ていただきたい」と呼びかけた。
同局HPによると、5月3日放送予定の第2回は「天皇と憲法」となっている。【4月24日 夕刊フジ(4月25日付)】
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◆【小林よしのり氏もNHK「JAPANデビュー」を見て激怒】
〜「SAPIO’S EYE」特別版では林建良氏が「親日台湾を侮辱した」と批判〜
本会主催の映画「海角七号」試写会に来場した漫画家の小林よしのり氏が、4月5日放送の「NHKスペシャル シリーズJAPANデビュー・第1回
「アジアの“一等国”」を見て、激怒している。
22日発売の「SAPIO」誌(5月13日号)で連載中のゴーマニズム宣言スペシャル「天皇論」の欄外でそのことを3ページにわたって書いている。「『天皇論』の連載を終えたら、NHKに戦いを挑まねばならぬだろう。わしはずっときちんと受信料を払ってきたのにふざけやがって! 『ゴー宣スペシャル・NHK反日論』を作るか?」とまで憤っている。下記にそれを紹介したい。
「SAPIO」誌は毎号、目次の前に「SAPIO’S EYE」というコーナーを設け、「SAPIO」の主張を掲載している。だが、この5月13日号では何と「特別版」と銘打ち、本会の林建良常務理事が「NHKスペシャルは『日本精神』を尊敬する『親日台湾』を侮辱した」と題して執筆している。
林建良氏は「衝撃は日本人以上に台湾人の方が大きかった」として、NHKディレクターによる欺瞞的な取材を指摘し、「彼らが晩年まで大切にしていた精神の砦は、無残にもこの若い日本人によってぶち壊されたのだ」と怒りをぶちまけている。そして、日本人に次のように問う。
≪(台湾侵略を目論む中国)そのような侵略国家に加担するNHKは、今や銃口を自国民に向ける洗脳軍隊に化けた。日本人は何時までその怪獣を養い続けるのか。≫
小林氏の力作「天皇論」も第8章「宮中祭祀と三種の神器」も20ページの渾身作。まだ読んでいない方はぜひ!【編集部】
■NHKスペシャル「シリーズJAPAN」の台湾の回を見て、わしは激怒した。わしの『台湾論』を完全否定している! 李登輝も金美齢も蔡焜燦も林建良も黄文雄も全員、嘘を言っているのか? 台湾人が日本に恨みしかないのなら、なぜ「海角7号」が台湾映画史上空前の大ヒットになった?(P.70)
■台湾映画「海角7号」の試写を見た。台湾人の日本への切ない思いが若い世代にまで伝わっている。この無意識の日本への愛を、日本人が受け取れるのか? NHKが「日台戦争」などというウルトラ・デマを流すような現状では、あの映画の意味が日本人には伝わらないかもしれない。(P.71)
■NHKスペシャル「シリーズJAPAN」は3年に亘って日本を貶める嘘を垂れ流す予定だという。『天皇論』の連載を終えたら、NHKに戦いを挑まねばならぬだろう。わしはずっときちんと受信料を払ってきたのにふざけやがって! 『ゴー宣スペシャル・NHK反日論』を作るか?(P.72)
◆【堤堯氏も東スポのコラムでNHK「JAPANデビュー」の偏向を指摘】
〜「台湾が尊敬する日本人を悪人扱い─NHKは北京放送局に変わったのか」〜
21日発売の「東京スポーツ」紙で、ジャーナリストで元「文藝春秋」編集長の堤堯(つつみ・ぎょう)氏がNHK「JAPANデビュー」の偏向ぶりを舌鋒鋭く指摘している。
堤氏は「台湾が尊敬する日本人を悪人扱い─NHKは北京放送局に変わったのか」と題し、「台湾が尊敬する日本人」、つまり後藤新平と八田與一を例に挙げ、その事績を紹介しつつ、李登輝元総統から直に聞いた話を紹介している。そして「この番組を彼が見れば、いったい何というか」と嘆じている。
だからNHKは「北京放送(中央電視台)に変じたとしか思えない」と述べ「番組人事を総入れ替えせよ」と要求している。「さもなくば、受信料不払い運動で対応するしかない」と断ずる。
先に「週刊新潮」(4月16日発売)のコラム「変見自在」で、「こんなNHKに受信料を払う理由がどこにあるのか」と憤る高山正之氏の見解を思い出していただきたい。結論はやはり同じだ。これがあの番組を見た日本人の正常な反応だろう。おかしいのはNHKなのである。
なお、堤氏の文中、後藤新平が「台湾総督」とあるが後藤は民政長官などケアレスミスがあるが、指摘されている大事の前の小事、ご愛嬌にすぎない。
台湾が尊敬する日本人を悪人扱い NHKは北京放送局に変わったのか
【4月21日 東京スポーツ 堤堯「阿呆の遠吠え」第358回】
いよいよNHKがおかしい。さきごろ放映したスペシャル番組の第一回「アジアの“一等国”」だ。
日本の台湾統治時代を取り上げ、まずは「人間動物園」と称する写真を掲げる。ロンドンの日英博覧会に先住民のパイワン族を連れて行き、これを見世物にしたとする。彼らは民族の踊りや模擬戦闘を披露した。大相撲や歌舞伎の海外公演と同じだ。どこを押せば「人間動物園」なのか。
ついで台湾総督・後藤新平を登場させ、もっぱら極悪非道の圧政者として描く。後藤はこの「化外の地」を近代化した。四百キロの縦貫鉄道を敷き、道路、学校、病院などのインフラを整備した。主要輸出品の樟脳や米、砂糖キビの殖産にも務めた。中で最大の貢献は烏山頭水庫、別名「八田ダム」の建設だ。
本欄269回で触れたから詳述しないが、技術者・八田与一が11年がかりで完成させたこのダムのお蔭で、かつてはマラリアが猖獗(しょうけつ)を極めた15万ヘクタールの荒蕪(こうぶ)の土地が緑の沃野(よくや)に一変し、年に3毛作を可能にした。切り拓いた水路の長さは万里の長城の6倍におよぶ。台南地帯200万人の飲料水でもある。
のちに八田は戦死、夫人はこのダムに身を投げて夫に殉じた。八田夫妻の物語は台湾で有名だ。番組には八田の「ハ」の字も出て来ない。八田を任命したのが後藤新平だ。2人はいまも台湾人に慕われる。
小欄は台湾の元総統・李登輝氏からジカに次の言葉を聞いた。
「後藤新平は私の先生です。後藤新平が台湾の近代化をやり、私が民主化をやりました」
この番組を彼が見れば、いったい何というか。日本の植民地政策は、もっぱら悪と見なされる。しかしアジアを収奪し尽くした欧米列強のうち、日本のように巨費を投じてまでその地に福利をもたらした例があるか。八田夫妻のような献身の例があるか。寡聞にして知らない。
06年、台湾の雑誌「遠見」が20歳以上の1000人にアンケートした。「一番移住したい国」「一番尊敬する国」の筆頭に、日本が挙げられている(盧千恵『私の中のよき日本』)。
NHKは日本の国営放送だ。それが北京放送(中央電視台)に変じたとしか思えない。番組人事を総入れ替えせよ。さもなくば、受信料不払い運動で対応するしかない。
つつみ・ぎょう 1961年、東京大学法学部卒。同年、文藝春秋入社。「文藝春秋」編集長、第一編集局長、出版総局長などを歴任。常務を経て退社。著書に『昭和の三傑─憲法九条は「救国のトリック」だった』『阿呆の遠吠え』がある。
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◆【「夕刊フジ」が NHK「JAPANデビュー」問題の政界波及を報道】
〜「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」がNHKに意見書を提出予定〜
NHK「JAPANデビュー」問題はどんどん拡大しているようだ。20日発売の「夕刊フジ」が「NHK『偏向報道』政界に波及」との見出しの下、「自民党の保守系議連『日本の前途と歴史教育を考える議員の会』(会長・中山成彬元文科相)が近く、同局に質問形式の意見書を提出することが20日、分かった」と報じている。
国会議員で構成する議員連盟は「要望書」「質問所」「意見書」などの形で対象機関に対応するが、「意見書」はもっとも強い形だ。
「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」は、いわゆる「従軍慰安婦」問題が起こったとき「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」として、中川昭一議員が会長となって平成9年(1997年)2月に発足している。「教科書議連」とも呼ばれ、『歴史教科書への疑問』という本も出している。平成16年には「メンバーの大部分が若くもない」ということで「若手」が取れ、現在の名称に変更している。中川昭一、下村博文などの会長の後を受け、平成18年12月、会長に就任したのが文部科学大臣をつとめた中山成彬議員だ。
今後、日台関係を促進しようと国会議員で作る自民党の「日本・台湾 経済文化交流を促進する若手議員の会」(岸信夫会長、略称:日台若手議連)なども対応するとみられている。【編集部】
NHK「偏向報道」政界に波及
5日放送「アジアの“一等国”」自民議連が意見書【4月21日・夕刊フジ】(4月20日発売)
NHK総合テレビが5日に放送した「NHKスペシャル シリーズJAPANデビュー第1回『アジアの“一等国”』」の内容に対し、有識者らが「偏向・歪曲報道」などと批判している問題で、自民党の保守系議連「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」(会長・中山成彬元文科相)が近く、同局に質問形式の意見書を提出することが20日、分かった。問題はついに政界に波及することになった。
■今週中にも提出 「日本が一方的に台湾人弾圧」日台双方で批判続出
番組は、日清戦争後の日本による台湾統治について、一等国を目指して統治の成功を海外に誇示したが、日台間の格差と同化という矛盾を抱え、やがて皇民化運動で日本文化を強制した─などと放送した。
これに対し、日台の文化交流を進める民間団体「日本李登輝友の会」(小田村四郎会長)は10日、「日本が一方的に台湾人を弾圧したとするような史観で番組を制作することは、公共放送として許されるべきではない」という抗議声明を、NHKの福地茂雄会長あてに提出した。
声明には、元タイ大使で外交評論家の岡崎久彦氏、京大大学院の中西輝政教授らの名前も。また、ジャーナリストの櫻井よし子氏は週刊新潮で「全篇が“歪曲報道”の連続」と指摘し、評論家の金美齢氏も「“偏向番組”の一語に尽きます」と批判した。
議連では、日台双方から同様の批判が続出していることを受け、NHKあての意見書を作成しており、今週中にも提出するという。NHKの予算は毎年度、国会で承認を得ることが放送法で決められている。
李登輝友の会の抗議声明に対し、NHKは14日付で、担当のエグゼクティブ・プロデューサー名で「(番組は)日本が最初の植民地とした台湾に、近代日本とアジアの原点を探り、これから日本がアジアの人々とどう向き合っていけばよいか、未来を生出きるヒントを探ろうとしたもの」「なにとぞ番組の趣旨をご理解いただきたいと思います」といった回答を寄せている。
だが、李登輝友の会の柚原正敬専務理事は夕刊フジの取材に「回答はとても納得できない。担当プロデューサーやディレクターにも出席してもらい、公開討論会を呼びかけたい」と話している。
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◆【NHK「JAPANデビュー」問題で「週刊新潮」が特集】
16日発売の「週刊新潮」(4月23日号)がNHK「JAPANデビュー」問題を大きく取り上げ、批判している。巻頭特集として「歴史歪曲と『台湾人』も激怒したNHK『超偏向』番組」と題し、その反日的な歪曲ぶりを紹介し、歪曲以上の問題として「台湾の人々の証言が、編集の名のもとに恣意的に“操作”され、日本を貶める論調に利用された」ことを追究している。
ここに登場するのは、金美齢(評論家)、永山英樹(台湾研究フォーラム会長)、櫻井よしこ(ジャーナリスト)、柯徳三、平野久美子(ノンフィクション作家)、柚原正敬(日本李登輝友の会事務局長)、林建良(メルマガ「台湾の声」編集長)、碓井広義(東京工科大学教授)の方々だが、いずれもこの番組がいかに事実を歪曲した「超偏向番組」であるかを語っている。
特にNHKから取材を受けた柯徳三氏が「確かに差別も受けたが日本は台湾に多くのものを遺してくれた、ということ。……私が一番伝えたい部分でした。だが、そうした発言は悉くカットされた」と、不本意な意中を吐露しているのは見逃しがたい。だから柯氏は「台湾が反日であるかのような誤った情報が強調されれば、二国間の関係に水を差すことになる」と、NHKの報道姿勢に危惧の念を表明し、「NHKがこんな番組を作った背景には、日台の関係を引き裂こうとする中共の意向があるのではないか」と、中国とNHKが結託しているのではないかとの陰謀説さえ述べるのである。
さあ、取材した相手、それも台湾に「植民地時代の差別、戦争の深い傷が残されている」ことを証明しようとして立てた「証人」の中でも、目玉の柯徳三氏にまで批判されるNHKのこの「JAPANデビュー」、今後のNHKの対処が見物だが、未読の方はぜひこの「週刊新潮」を読んでいただきたい。番組を観たときの「怒り」がさらに倍加して湧き起こってきます。【事務局】

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