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業界困惑! 映画配給会社「ザナドゥー」夜逃げ状態

長嶋一茂主演「ポストマン」で経営につまづく

 映画会社の破たんが止まらない。日本にインド映画ブームをもたらした「ムトゥ 踊るマハラジャ」を1998年に公開し、2004年には北野武主演の「血と骨」を松竹と共同配給した独立系の映画会社「ザナドゥー」(沼田宏樹代表、東京・西五反田)が今春から営業を停止、事実上倒産していることが分かった。代表者は行方が分からない“夜逃げ状態”だという。

【劇場・出資者困り果て】

 映画業界の関係者によると、ザナドゥー社は昨年3月に配給した長嶋一茂主演の映画「ポストマン」で経営につまづいたようだ。

 「公開が170スクリーンとかなりの規模だったため、不入りの場合にそなえて配給会社が劇場に支払うアジャスト(保証金)の合計が億単位になり、その支払いで資金繰りが苦しくなったようだ。経営者は夜逃げ状態で、社員たちは朝、出社して初めて事態に気付いたようです」(関係者)

 昨年8月には、谷村美月(19)主演の日本映画「死にぞこないの青」も配給したがヒットにつながらず、負債が重なったとみられる。

 すでに会社は解散状態だが「法的に整理がついておらず、債権を抱えた劇場や出資者も困り果てている」(関係者)

 同社が買い付け、配給を公表していた米仏合作のオムニバス映画「ニューヨーク、アイラブユー」も、公開の見通しが立っていない。

 ザナドゥー社は1996年9月に設立。「ムトゥ」のほか2000年にテレンス・スタンプ主演の「イギリスから来た男」といった通好みの話題作を配給。邦画でも2002年に山崎努主演の「刑務所の中」や、03年に奥菜恵主演のホラー映画「呪怨」、昨年は堺雅人主演の「ジャージの二人」といった話題作を配給した。だが「ムトゥ」の他には目立つヒットがなく、DVD市場も低迷気味で、経営は長年にわたって苦しかったようだ。

 会社破たんの引き金をひいた「ポストマン」だが、ストレートな感動物語で観客の満足度は高い作品だった。映画界への進出に意欲的だった一茂が最近は「もう映画製作はこりごり」と周囲にもらしている。

ZAKZAK 2009/08/14

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