子連れママの自転車のサドルに「お〇〇こ大好き」などと落書きを繰り返したホームレスの男（６３）が、器物損壊の容疑で逮捕された。街をフラつきながら、子供用の補助イスが付いた自転車を見つけては、犯行に及んでいたという。逮捕した警視庁尾久署に動機を聞いた。

　−−落書きとは大人げないですね

　「今年６月ごろから当署の管内で、自転車のサドルに黒の油性ペンで落書きされる被害が７０件ほど発生。実際に被害届も１６件出されていました。直接の逮捕容疑は先月２７日朝の犯行です」

　−−落書きの内容は

　「露骨に女性器を表す淫語に加え、卑猥な言葉を二言三言。市販の油性黒ペンで、通りすがりに殴り書きを繰り返していました」

　−−動機は

　「今年春ごろから荒川区内の公園を転々としており、小さい子供が転んだ際に手をさしのべたら、若い母親が『そばに行ってはダメ』と子供に注意しているのが聞こえた。それで“ヤングママ”全般を逆恨みしたようです」

　−−逮捕の決め手は

　「被害にあった自転車の多くがマンションの駐輪場や、自宅ガレージに止めてあった。そこで防犯カメラに写った映像や周辺の目撃情報から容疑者が浮上しました。容疑は認めていますが、反省の弁は聞かれません」

　−−多少は同情の余地もありますが

　「大きな公園を中心に、周辺に住む母親が軒並み被害にあっており、最後は落書きすること自体が目的だったとしか思えません。小さい子供も落書きを目にしています。やっていいことと悪いことがありますよ」