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最近、
ヤマビル
(同左1、
同左2、
同左3、
同左4、
同左5、
同左6
(この中のアニメーションの動きが前後逆?)、
同左7、
同左8、
同左9、
同左10中のNo.6959、
同左11の中の7月8日(日)付け)
の被害が、特に、神奈川県丹沢山系東側に急増していると、テレビで放映されました。
驚いたことに、住宅の敷地内でも被害にあっていることです。
鹿の急激な増加が原因で、鹿の移動とともに広がったものとされています。
そこで、山本が15年前を思い出して、ここに紹介することになりました。
ヤマビルの被害報告は、秋田県、岩手県以南だそうですが、 あろうことか何と、私は北海道で見たのです。一寸信じ難いですが本当の話です。 詳しくは次の通りです。 ◇ 北海道石狩市厚田区望来字マサリカップ944番地 (旧:厚田郡厚田村大字望来村字マサリカップ944番地)
1993年11月27日(土)に、札幌から直線距離で北北東30キロの石狩湾沿岸にある上記地内に行ったときのことです。気温2度から5度。 正利冠川を挟んだシャトレーゼ石狩ゴルフ場(旧:東急ゴルフ場)の反対側(南側)の丘陵地で、 丁度10センチの積雪が解け出して地面と積雪のまだら模様の状況の中、 草払い機で小さな雑木を払って通り道をつけたり、目印となる白樺の大木にマークを彫ったりしていました。 (ここに父名義の小面積の山林があるため) 大体の作業を終えて一息ついているときに、 私の頭のすぐ上、約3メートルを1羽の中型の鳥が南から北に「キーキーキーキーキー」とけたたましく鳴きながら飛んで行ったので、ビックリして 「なんだろうなあ。」と思いながら、ふと振り向くと、そこに奇怪なものが・・・。 「ん・・・。何だ!これは?」。 足元から1メートル先の雪の上に、見たこともないような約5センチ長の赤くて細長い生き物が、 下端を雪面に吸盤で吸い付いているように付けたまま体全体を垂直に立ち上げ、 いかにも攻撃的に頭と覚しき先細りの先端をこちらに向けて、 クネクネと不気味に上体をくねらせているのです。しばらくその動きを見て、 「ひょっとしてこれはヤマビルというものなのではないか。」と思い、 見る程にヤマビルに違いないと確信めいてきました。 恐らく、飛んでいる鳥から私を狙って飛び付こうとしたのではないか、と思いました。 鳥が通過するまでは、雪面には何もいませんでしたので。 雪が解けている地面から雪面に這い上がったのか、とも考えましたが、 わざわざ雪の上を渡って来るとも考えられませんでした。 私は滑りやすいフード付の雨具 (ただし、表面はきわめて細かなザラ目状になっています) を着ていましたので、 雨具に当たって足元の雪の上に滑り落ちたのか、または、命中が外れたのかもしれない、と思いました。 (もし、滑り落ちないで取り付かれたら吸血され、 北海道初 のヤマビル被害になったかも知れません。) 雪の上では1歩も移動できずに、ただ立ってもの欲しそうにユラユラしています。 その動きを見て、父から聞いていたヤマビルを思い出したわけです。「初冬の、しかも、北海道に!」と驚き、 生まれて初めて見るヤマビルをしばらく眺めていましたが、余りにも気味が悪いので、 その得体の知れぬ生き物に近寄らず、遠巻きにその場を去り、疲労から、2キロ離れた村道脇の広場で車を止めて暗くなるまで仮眠したのでした。 そして、自宅のある茨城県に向けて、遠路、車で帰途についたのです。(途中、青函フェリーを利用して) このように、ヤマビルに限らず、 動植物の移動は、卵や種子、時には本体が鳥に付くことによって離れた地域に拡散するのではないか、と考えました。 環境条件によっては、そこで繁殖するのでは、と。例えば、たまたま拡散した場所に吸血できる獲物が居たか、それとも、居なかったか、 また、湿度が生存維持に適しているか、いないか、によって左右され、最終的に、居るところにはたくさん居るようになるが、 居ないところには全く居ない、という風に分かれるのではないかと思われます。温度に関しては、あの冬の寒さの厳しい秋田県や長野県に生息できることからみて、 極端な寒冷地は別として、寒さには余り関係ないのではないか、と思います。例えば、北海道で外気温が氷点下10度以下になっても、 積雪の下では、意外にも、0℃近くに保たれていて、それ以下には温度が下がらないからです。 この程度ですと、ヤマビルは冬眠できるのではないかと、とも思われますが、実際どうなんでしょうね。 話を元に戻すことにして、このヤマビルはどこから鳥に取り付いたのだろうか。 ここから一番近いヤマビルの繁殖地として知られる秋田県からは直線距離で500キロ以上も 離れています。鳥にしてみれば、500キロはそれほど遠い距離でないのかも知れません。 これに関して、神奈川県が2009年3月に発表した ヤマビル対策共同研究報告書の11ページの1行目から2行目 に、「鳥に付着してヤマビルが長距離移動する可能性もあるとされている。」と記述されています。 これは秋田県が1997年に発表したヤマビル被害防止総合対策事業報告書から引用されたものです。 ちなみに、当場所は殆ど人の入らない所で、近くにライ麦畑?はありますが、 背丈より高い熊笹と白樺、唐松、モミの林です。 なお、3ヶ月前の1993年8月2日(月)に一番近くの農家の人と話をしまして、私が冗談半分に 「ここにはマムシはいないでしょうね。」と聞くと、 「いるよ。マムシもいるし、カラス蛇もいる。」。 私が「えーっ。マムシがいるのですか。こんなに寒いところにですか?」。 「ああ、いるよ。それより、カラス蛇は熊笹の上を滑るようにして飛んでくる。これも毒蛇でこっちのほうが怖い。」というのです。 僕は??でして、茨城に帰ってから図書館で調べましたら、「カラス蛇はシマヘビの黒化した変種」とありました。多分カラス蛇に毒はないでしょう。 しかし、猛毒のヤマカガシ (喉の奥の方に毒牙があるらしい) の黒化したのも、 からす蛇と呼ぶというサイトがあります。 ともかく、北海道にもマムシがいるらしいので、これもびっくりです。 [参考]父の話では、昔、信州の山道を歩くときは、木の上からヤマビルが降ってくるので、 天気が良くても傘をささないといけない (同左)、と聞いているそうです。 ちなみに、父の実家は新潟県上越市です。話は違いますが、父の話では、狼がいた頃、 山道を歩いていると何時の間にか後ろから一定の距離を置いて狼が追いてきて、里の入り口に着くときに、 「送ってくれて有難う」と心に念じながらオニギリなどの食べ物をそっと置いてやる。 すると、狼はそれを咥えて山に戻って行くそうです。これを「送り狼」と云い、 決して人を襲うようなことはないそうです。 上記のことをヤマビル研究会に報告いたしましたら、 次の返答がありましたので紹介いたします。 On Wed, 18 Jul 2007 18:48:29 +0900 こんにちは。 メールありがとうございます。 今年はずいぶん早くから被害報告がありました。北では宮城、秋田までと聞いて いたので興味深いお話です。その場所で増えることはないと思いますが、稀に山 鳥に寄生して(鳥は自分でとれないのでかわいそうです)移動するという報告が ありました。ふつうはシカにくっついて拡散しているようです。環境問題にも絡 みますが、野生動物のエサ不足で里山からどんどん降りてきて民家周辺で増えて います。 ヤマビル研究会 ウイ(宇井さん) [追記1] 2007年7月に、山本信雄が奈良県宇陀市室生区西谷(旧:奈良県宇陀郡室生村西谷) にお住まいの、父の知人である宇陀市大野地区森林組合の S. 杉中氏(65歳くらい)と電話する機会があり、 そちらの山林の状況を聞きました。鹿と猿がものすごく増えて、知事に間引き捕獲を要請している由です。 猿は知人の家まで入り込んで生ゴミを袋ごと持ち去ったそうです。名阪国道のパーキングエリヤにも出没するくらいだそうです。 そこで、ヤマビルについて聞いてみました。 その知人の方いわく、「ここにもヤマビルは見たことはあるでぇ。ヤマビルは人の血管を捜し当てて吸い付いてくるんや。 人によって取り付かれる奴と、そうでない奴がおるで。 私はヤマビルに嫌われとるんやろな。 一度も吸われたことが無いんや。」と淡々としていました。多分、ここではたまに見かける程度のようです。 [追記2] 追記1などを報告しましたところ再度、ヤマビル研究会の方から次のご返事がありましたので紹介いたします。 山本さん、こんにちは。 ヤマビルのDNAを調べると、シカ、サル、タヌキ、ウサギなどの野生動物の吸血がほとんどですが、兵庫県のある地域では、 3番目に「ヒト」という結果が出ました。爆発的に増えている証拠です。私は自分で何度か吸血させ、産卵させることを試みましたが、 私の血を吸ったヒルは、すべて血反吐を出して死にました。(ヒルは私に対して)失礼な話です。 抗体ができているのではないかと言われましたが、まだわかりません。 北海道、茨城での報告がたくさん欲しいところです。なぜか四国での被害報告もありません。 ヤマビル研究会 ウイ(宇井さん) ということで、ヤマビル研究会では広く情報を集めていますので、 もし情報がありますときはヤマビル研究会の ホームページに添付してありますメールをご利用なさって連絡されると喜ばれます。 [追記3] いろいろなサイトを見たところ、渓風会のホームページ (残念ながら、現在、このページは休止しています) に 「ヒルがピョーンと飛ぶって知ってました?」と書かれていましたので、 大変興味を持って同会副会長の田村氏にメールでお聞きしたところ、次のようなご返事を頂きました。 山本様 このたびは、渓風会HPへのご訪問&メールをありがとうございました。 私は管理者の田村と申します。よろしくお願いいたします。 さて、ヤマビルの件ですが・・・・ イワナに会うため、いつもの山道を歩いていたときのことです。 会長が前、私が後ろを歩いていました。 ヤマビルが出て来る場所は大体決まっていますので、足早に歩いていました。 会長の歩いた後を見ていると、案の定、何匹ものヤマビルがうごめいていました。 そのうちの一匹が、去りつつある会長の足元めがけてピョーンと飛び跳ね、渓流シューズにくっ付いたのです! わが目を疑う、とはこのことでした。 恐るべし、ヤマビル。 山本様も、ヤマビルにやられないよう、ご注意を・・・・ PS:ヤマビル退治には「ムシペール」がよろしいかと。 シュッとかけるとイチコロです。 田村 (以上の掲載は田村氏の了解を得ています) というように、飛び跳ねるのだそうです。これは脅威です。 また、「 隊長は地面から飛び掛って這い上がる一部始終をみとどけた」と書かれているサイトもあります。 さらに、奈良県の柳生街道で、「 その時上からぱらぱらと何かが落ちてきた。蛭の総攻撃だ。・・・・・・筋肉の瞬間的な収縮で、蛭は下からも跳んだ来るのだ。」 と書かれているサイトもあります。また、ブログ「CLUBNATURE」の管理人の方が 「木の上から落ちてくるヤマビル」の恐怖体験を書かれています。 多くのサイトに「どんなに駆け足で通り抜けても、いつの間にか取り付かれている」と書かれていますが、このことで説明できそうですね。 しかし、百科事典では、 飛び跳ねたり、木の枝から跳び下りることを否定していますので、 これを覆す切っ掛けになるかと思います。 これに関して2009年1月4日に聞いた話を、次の[追記4]に書き加えます。 [追記4] 三重県のある県立病院で警備員をしておられる中村徹郎氏 ( こちらを参照 大したことはないけれど、血がしばらく止まらないのと、止まった後も数日痒かったと言っておられました。 なお、大台ケ原にはヤマビルはいなかった、とのことです。 [エピソード] 茨城高専名誉教授の I. 渡部先生がお若いとき、同僚の A. 菊池先生と宮城県の 金華山に旅行に行った帰りがけに、 牡鹿半島に戻る船の最終便に間に合わなくなり、やむを得ず、ショートカットの藪漕ぎをなさいました。 このとき、かなりの数のヤマビルに襲われて散々な目に会ったそうです。最終便には間に合ったそうです。 この島には野生の鹿がたくさんいますので、鹿のいる所、ヤマビルに注意が必要のようです。 [今思うこと] (これは、ああだった、こうではないか、と僕が考えついたことを、無責任に述べてみたいと思いますので、 何を馬鹿なことを言っているか、とお聞き流しくだされば幸いです)
僕は広島以北、北海道までのいろんな所に住み、また、旅・ドライブをしてきました。 車での通算走行距離は150万キロとなり、月への2往復、地球37.5周に相当。 また、太陽の直径の1.07倍の距離に相当します。特に、平成6年 (1994年) 3月から乗り始めたトヨタ・クラウン (ただし最下位種の排気量1980cc) が、 平成21年 (2009年) 4月10日に、右図のように、走行距離50万キロを突破しました。 無人地帯へのドライブもしょっちゅうです。ときには、徒歩で山歩きもします。上述の北海道のことはありましたが、普段は忘れています。 それで、2007年春まで、ヤマビルについては全く意識せず、「ヤマビルなんて、テレビで時々見るネパールには居ても、 こんなに進んだ日本では殆ど絶滅しているのだ。あったとしても、たまたまの事だ。」と思っていました。 ところが、2007年春に、テレビで丹沢のヤマビル被害の特集を見てビックリし、上述の北海道のことを鮮明に思い出したわけです。 同時に、インターネットで沢山のヤマビルのページを読み漁り、 ヤマビルが発生している地域と私の訪問箇所を照らし合わせてみました。 私は小さいときから地図を見るのが大好きで、お陰で、世界地図や日本地図を見ただけで、そこに行かなくても、 そこの状況が想像つきます。それで分かったのですが、今ヤマビルの被害が出ている地域に私が行こうと思えば行けたのに、 どういう訳か、その地域には今まで無意識に避けていたことに気づきました。 理由は、(1)何となく興味が沸かない、(2)そこに近づいてみたものの、何となくそれ以上、進む気がしない、 というものです。 もっと具体的に話しますと、こうです。 (1) 1995年夏に、三重県の実家(志摩市)から茨城県に戻るときに関が原経由で行こうとたまたま 養老の滝入り口にさしかかり、 小さいときから知っていて、一度は見てみたいものだと思っていましたので、急遽、その駐車場に止めて、 滝の方に歩いて登ろうとしたのですが、疲れていたセイもあるのでしょう、行楽客もちらほらいるのに、 その山中が何か不気味な感じがしましたので途中で戻ってきました。 (2) 2006年早春に、三重県の実家から鈴鹿の方に目的なしのドライブをして、 たまたま、あるキャンプ場に紛れ込んだときに、 「この山は何か不気味だなあ、何だろう。夏にここでキャンプをしても楽しくないだろうな。」と思ったのです。 何が不気味なのかは分かりません。何か不気味だという直感でしかありません。 (3) 1965年7月、千葉県茂原市の㈱日立製作所・茂原工場(現:㈱日立ディスプレイデバイシズ)で20日間の工場実習を終えた翌日、 1965年8月1日、房総半島の養老渓谷・粟又の滝・ 麻綿原・清澄山に1人でハイキングをしました。 そのときはヤマビルのことは聞いたことがなく、延々と山道を汗だくで歩きました。 その後、1990年代に南房総をドライブしたのですが、 懐かしい筈の養老渓谷・粟又の滝・麻綿原・清澄山へ行こうという気が 何故かしなかったのです。 |
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(4) 三重県宮川村の大杉谷や同県の櫛田川上流の
蓮ダム奥は地形が険しく、しかも不気味さがあるので、
林道走行が趣味の私でも熊野灘に抜ける水呑峠のコース以外、
沢山ある林道の走行を躊躇して断念しました。ヤマビルの生息地だったようです。
(5) 栃木県の鬼怒川温泉を何度か通りますが、 当地のはずれは何か不気味さを感じてはいました。 この続きの高原山(釈迦ヶ岳)の北側は何とも感じない普通の林道がありますが、 南側山麓は塩谷町に入り、 北側と違って、急に不気味さが出てきます。何が不気味なのかが理解できず、単に森が深いためか、と思っていました。 高原山の南側山麓の塩谷町の山間部 から鬼怒川温泉近くはヤマビル被害があると、後でインターネットで知ったわけです。 (6) 1990年頃の夏に、三重県の実家から天竜、水窪を通る秋葉街道(国道152号線)経由で茨城に 戻ろうとしたときに、静岡・長野県境の青崩峠が通行不能で、 延々と元来た道を戻る羽目になり、さらにその先の地蔵峠も通行不能で、 しらびそ高原へ行く林道を廻る羽目になりましたが、何か怖そうな山でした。 (7) 1970年頃に、当時は実家が大阪府高槻市にありましたので、 京都府宇治市の宇治平等院鳳凰堂まで母とドライブし、 ついでに、宇治川上流を滋賀県に向かって走らせようとしましたが、この山中、やはり同様の不気味さがあり、 また、遠距離なので引き返しました。この先の山中はインターネットで被害があるようでした。 (8) 南関東の丹沢山地はよく知っていましたが、全く興味が沸きません。 横浜、湘南に近いセイかな、とも思いましたが。 同様に、静岡県大井川中上流の千頭方面、 富士川中流域の身延山地も地図で見ても何か興味が沸かない所でした。 また、群馬県の四万温泉や水上温泉は観光地として有名なのに、 何故か私は行く気がしない。また、妙義山にも。 (9) いつだったか、1980年代の5月に車で青森県竜飛崎を回って日本海側を南下し、 能代市を通過して暮れかかる頃、国道7号線を秋田市に向かいました。 県庁所在地の秋田市からそう遠くない田園地帯なのに、一帯がなぜか余りの寂寥感が漂っていて、 それが太平山の方向から特に感じます。 本州の平地でこのような感覚を今までに味わったことがなく、”ここは特に過疎化が激しいのかな”と運転しながら思い過ごしていました。 ヤマビルの存在を知った今思うと、ヤマビルの '気' が流れていたのではないか、と勝手にコジツケたりしています。
(10) 昔、私は今でいうマウンテンバイク(実際は中古の普通の自転車)とスケート(スケート場ができ始めた頃です)が趣味でした。 1965年から1970年にかけての学生・大学院生時代に仙台市近郊から奥松島や山形県境、たまに福島県境までの街道は勿論、 一般道路から外れた山野や川筋を暇あるごとに自転車で駆け回っていました。 通学も自転車でしたが、他の自転車を追い越すことが多くても、追い越されることが全くないほどフルスピードで走っていまして、 ある時、見通しの悪い下り坂のカーブを走行していたしたところ、 前を下っていたトラックに追突してかなりの怪我を負い、 前輪が壊れたことがあるほどでした。ときには、 仙台西北部のそう遠くない山中の無人地帯を走っているうちに道が消えてしまい、山中をさ迷うこと1時間、 脱出するのに心底青くなったこともあります。また、ある5月の妙に蒸し暑い晴天の日の山野の自転車走行で、 1日の走行中に計8匹の蛇に出食くわし、 そのうちの2匹は交尾中、ということもありました。ただ、生涯今まで、マムシには出会っていないのが幸いでした。 さて本題に戻りますが、宮城県の名取川水系(北から広瀬川、名取川、本砂金川、 碁石川等)の崖や川原で、珪化木(木の化石) や第3紀層の海生生物の化石や鉱物を採集し回ったこともあり、自分の庭みたいな感覚で自転車で出かけていました。 が、どういう訳か、本砂金川から南に1つ丘を越えた所にある太郎川の存在を知りませんでした。 今、インターネットを見て、この太郎川だけヤマビルがいると知って驚いています。 結局、その川に行っていなかったのです。なお、当時、まだ釜房ダムはありませんでした。 なぜ、この小さな川だけにヤマビルがいるというのだろうか? この川も名取川の支流(碁石川)のさらに支流の1つに過ぎません。不思議。 |
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宮城県柴田郡川崎町笹谷 1965年5月5日(水) ここは、ヤマビルがいるという太郎川の源流から南に 尾根を1つ越えた直線距離わずか2キロの所です。 |
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以上、ヤマビル生息地には独特の不気味さが山全体に漂っていたな、と思い起こせるのです。
まあ、こじ付けに近いかもしれませんが。
これに対して、どんなに険しい山中に行っても、生息地でない所では、全く不気味さは感じないし、感じたこともないわけです。
私自身、このことは不思議だなあ、と思っています。
幸い、茨城県に鹿や猿が全くいないためか、ヤマビルの被害もありません。 私は県内の殆どの林道をドライブしてきましたが、ヤマビル発生地での不気味さを味わったことがありませんでした。 ヤマビルのいない山は逆に自然豊かな微笑があるように見えます。 要するに、明るい。 なお、茨城県は、鹿、 カモシカ、 猿の三者とも生息しない国内唯一の県です。 サッカーJ1リーグ「鹿島アントラーズ」の本拠地ではありますが(笑)。 また、熊もいません。 イノシシとマムシはいます。 表日本のヤマビル発生地のパターンの1つに地理的な共通性があるようです。鹿や猿との関連をさて置いて。 それは、南東の風が直接当たる山塊です。 例として、丹沢山地、房総丘陵東南部、奥大井から南アルプス南部、鈴鹿山脈、 三重県大杉谷、栃木県塩谷町、群馬・新潟の県境の群馬県側、宮崎県の山間部などです。 昔ヤマビルがたくさん居たのだけれど、 今は殆ど見かけなくなった所が紹介されています。何かのヒントになるかも。 また、ヤマビルに何回も噛まれた結果、 ヤマビルにアレルギーになって重症になった例も紹介されています。 稀にヤマビルからの感染症として、 敗血症になりかけたという例もあります。 [参考] かなり以前、私は日本住血吸虫 という恐ろしい寄生虫の流行地に興味を持ったことがあり、流行地は一種の風土病でした。 私個人の流行地の共通性認識は、南東側に山または丘があって、そのフェーン現象のために、夏に高温となる所で、 北西側も山などがあって、逆に冬は気温が低下する所、です。 これは、あくまで、私個人の勝手な思いつきに過ぎませんので、読み流して下さい。 現在、国、並びに、地方自治体の懸命な努力によって、ほぼ、絶滅と判断してよいとされています。 しかし、1990年代に、千葉県袖ヶ浦市で感染症が見つかり、中間宿主である宮入貝 (片山貝)も小櫃川で発見されたことがあり、 また、利根川流域の成田市にある牧場の牛に感染が見つかったことがあり、いずれもニュースで報道されています。 今でも注意するに越した事はないようです。 現在、最も危険視されている寄生虫は エキノコックス でしょう。少なくとも、北海道の沢水を生で絶対に飲んではなりません。 [第2段] 最近、次のようなことがありました。日記から抜き出してみます。 2009年1月14日(水) 快晴、寒い、水戸の最低気温:-3.5度、最高気温:+9.1度、湿度35%
15時に庭の駐車場で知人を見送ってから家に戻って、ふと畳を見ると、長さ2センチ弱、 非常に細くて灰色の虫が尺取虫のように歩いている。 気を付けて見ると、前後に吸盤のようなものがあって、吸盤を使って尺取運動をしているようだ。 さらに近付いて腹這いになって見ようとすると、尺取運動を止めて、後ろの吸盤で畳に斜めに立ち、 前の頭らしい所をユラユラと何かを探るようにしている。本物の尺取虫のような脚がない。 えっ!ヤマビルの子供か? 気持ちが悪いので直ぐにティッシュペーパーで力いっぱい潰すと、 尻から緑の汁が出てきた。駐車場へ下りる小さな階段に生えているスイカズラの汁を吸っていたのでは、と思った。直ぐにゴミ箱にポイッ。 他に小動物の気配が全くないこんなに寒い中、生きているなんて。つぶしてしまったので分からないが、ヤマビルでなく、普通の他の虫なのか? 他の虫なら何だろう。 尺取虫やそれに似た毛虫類は今までたくさん見ているので、それらとは違うようだ。 そういえば、一昨日、昨日、珍しく2羽のムクドリがスイカズラのあたりをたむろしていた。 この鳥がヤマビルの生息地からヤマビルの子供をくっ付けて、スイカズラに落としたのかな。??? それとも、3日前までの正月から11日まで実家のある三重県にいて、 伊勢道路、サニーロード、鈴鹿山脈を横断する新名神高速道路、伊勢神宮や各地の駐車場、 大台町へ行く宮川沿いの林間の間道を通ったときや、西名阪道の御在所サービスエリヤ等のどこかで車か衣服について茨城の自宅まで運んできたのかな。 ????? 車からスイカズラまで2メートル、車から玄関まで私が通るときに必ずスイカズラが体に触れてしまいます。 ともかく、僕がその階段を上ったときに、その小さなヤマビル様のものがスイカズラから私の衣類に乗り移ってきて、畳の上に落ちたことは確かのようだ。 以前見たように、北海道の雪の上でもユラユラしていたのだから、ヤマビルは寒さに強いのではないか。 以上、私の見まちがいか、勘違いかもしれませんが、皆様、どう思われますか? きちんと確かめるなり、カメラに収めるなりしてもよかったかな、とも思いましたが、 気持ちの悪いものは有無を言わさずに直ちにつぶす主義なので、悔いはありません。 その後、半年経った現在までヤマビル様の虫を見ていませんので、あの処分した1匹だけのようです。 後日、あるサイトの下の方にある「細い半透明のヒルも存在する」の段に 「・・・一見木綿針のような細い半透明のヒルにあちこちやられ、・・・」と書かれていているのが見付かり、 何かそれと似ているようです。 ちなみに、我が家は人口15万人の「茨城県ひたちなか市」の中心から遠くない住宅団地の中にあります。 思うに、ヤマビルも繁殖地から 全国各地に鳥によって、 その種となるものがばら撒かれている のではないだろうか、と。 また、繁殖は動物の血液に頼るとして、普段は草や木の葉の汁を吸ったり、 腐葉土からも栄養を取っているのではないだろうか、と。??? [第3段] 私の勝手な思い過ごしなのですが、1年半後経っても忘れずに気になっていましたので、 記しておきます。 2007年10月7日(日) 快晴 大渋滞の関越道下り線を抜けて、交通量の少ない上信越道に入りました。 昼近く、周りには他の車もなく快適に松井田妙義インターチェンジの少し手前を走行中、ゆるい右カーブの切り通しの高い所に1本の大木が前方に見えます。 その枝が高速道路の路面の上までかかっているようです。その大木を見ながら、 冗談半分に「あの木からヤマビルが落ちてくるかもね。」なんてのん気に考えながら時速100キロで運転し、 その木の下にさしかかりました。すると、 突然、車のボディに、それもルーフ(屋根)からトランクにかけて、パラパラパラパラパラ と6、7個の何か小さなものが当たる音がしたのです。んっ?! 雨粒ではありません。どちらかというと鈍い音です。 木の実かな。ひょっとして、本当にヤマビルがこちらを狙って落ちてきたのかも、とも思ったのですよ。 何百回、いや千回以上、高速道路を走っていますが、そんな奇妙なぶつかり音は初めてでした。 横川サービスエリアで点検しましたが、当然のことながら、異常はありませんでした。 インターネットでヤマビルのことを隅から隅まで見てきましたが、未だに次の疑問が残ったままです。 [未だに残る疑問点] 1. なぜ、いるはずがない北海道でヤマビルに出会ったのか。 2. 鳥に付いて来たのならば何処から運ばれたのか。 3. 吸血のため、動物にどのような方法で取り付くのだろうか。単純に足元から這い上がるだけでなく、 地面からジャンプして人の足に取り付く、というサイトも少なくありません。 また、木の枝から人に飛び降りて取り付く、というサイトもかなりあります。(恐ろしいことに、命中率はかなり正確らしいのです) 4. 人は取り付かれたことに、なぜ、全く気付かないのか。 5. ヤマビルのいる所といない所が分かれているのはなぜか。また、ヤマビルのいる所は全国的にあちこちに散在していているのはなぜか。 それらの地域は飛び火して、ヤマビルがいるようになったのか。それとも、昔からその場所のどこかで潜んでいたのだろうか。 飛び火したとすれば、運び屋は何か。 6. ヤマビルのいる所はものすごい数がいて、ある意味、魔の山、魔の谷、魔の森と言えるまでになっているそうです。 そんなに多くのヤマビルが特定の地域で増える真の理由は何なのか。ヤマビルがその地域でそんなに吸血できる機会が多いのだろうか。 7. 西表島、石垣島、屋久島、淡路島、佐渡島、金華山島の、 陸から離れた、しかも、名の知られた島になぜいるのだろうか。 8. 各地のダム湖近くに多いのはなぜか。いる場所にたまたまダムが出来たからに過ぎないのか。 9. 四国にはいなさそうだとされていますが、なぜ四国にはいないのか。 10. 兵庫県には広くヤマビル被害があるそうですが、気候が似ている隣の岡山県にはいないのはなぜか。 (私はこの地域に一寸ある用事で 馴染みがあるので私の考えを述べますが、 千種川という大河が、 ヤマビルがいる所といない所を分けているように思えます。) 11. ヤマビルの強力な吸盤は、蛸のそれと同じ原理で吸い付くのか。 歯が食い込むという話もありますが。 これらを考えているうちに、あちこちの林道走行や山歩きが怖くなって出来なくなりました。 |