北朝鮮と中国の国境・丹東に、アメリカ政府が制裁対象に加えた銀行の拠点
8月13日12時57分配信 フジテレビ
アメリカ政府が11日、新たに制裁対象に加えた北朝鮮の銀行は、北朝鮮と中国の国境の町・丹東に、海外との金融取引の拠点を置いていることがFNNの取材で明らかになった。アメリカ政府が新たに制裁対象に指定した北朝鮮系の銀行は、丹東にあるビルの一室に拠点があるという。
アメリカ政府が11日、資産凍結と企業との取引を禁止した北朝鮮系の銀行「コリア・クワンソン・バンキング・コープ」は、遼寧省の丹東に拠点を置いている。
入り口には、看板などは一切ないが、関係者によると、日中はスタッフ7〜8人が常駐し、北朝鮮との金融取引業務を行っている。
銀行の丹東事務所代表は「(米財務省が制裁対象に指定したが?)そういう問題は、わが国の大使館に聞いてくれ」と話した。
北朝鮮は、貿易の7割を中国に依存しているが、数多くの業者が、この銀行を通じてビジネスをしているという。
北朝鮮の貿易業者は「ドル決済は、通常アメリカの銀行を通じて処理するので、この制裁はビジネスの妨げになる」と語った。
韓国のある国会議員は、この銀行が金正日(キム・ジョンイル)総書記の秘密資金を管理していると指摘していて、今回の制裁は、一定の効果が見込まれると分析している。
最終更新:8月13日20時13分