ひとのときを、想う。  JT

SMOKERS' STYLE

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スタイルカフェ vol.16
本日のゲスト-野口美佳さん 株式会社ピーチ・ジョン代表取締役社長
1965年1月13日、宮城県仙台市生まれ。
「元気・ハッピィ・SEXY」をコンセプトに、通販カタログ『PJ』と直営店『ピーチ・ジョン・ザ・ストアー』で、ランジェリーをはじめ、アウター、アクセサリー、コスメなど幅広い商品を展開中。
インフォメーション‐音楽や映画等ゲストのお気に入り情報と詳細プロフィール

「会社員には向いてないなと思ってたんです。」
― ランジェリーの通信販売会社であるピーチ・ジョンは、現在全国に15店舗を展開中。カタログも年4回、1回につき250万部を発行している。若き女社長としてここまで会社を成長させてきた野口さんだが、そこに至るまでにはターニングポイントとなる一つの出会いがあった。
「高校を卒業して仙台から上京してきたんですけど、最初はグラフィックデザイナーになりたくて、学校に行ったりデザイン事務所でアルバイトをしたりしていたんです。色んなアルバイトをしているうちにある男性と知り合って、仕事を手伝ってみないかっていわれて。当時彼は会社を興したばっかりだったんですけど、私が最初の社員になって2人で仕事を始めることになったんです。最初から下着やっていたわけじゃなくて、始めのうちは色んな商品を扱って卸売りをやってたんですよ。商品を企画して卸売りをしながらお金を貯めて、徐々に自分で広告を出すようになって、小さなチラシとかカタログを作り始めたんです。そのうちに下着を扱うようになって、彼に『じゃあ下着だけお前がやってみたらどうだ』っていわれて下着の担当になったんですけど、そこだけがどんどん伸びてっちゃって。今度は『こうなったらそこを会社にして、お前社長やったらいいんじゃないか』っていう話になったんですよ。その彼っていうのが、今のうちの会長で、元夫なんですけども。」

― 出会いというものは本当に不思議である。
「彼とは20年くらいずーっと一緒に仕事をしてるんですけど、実は結婚-離婚を2回しているんですよ(笑)。彼は始めから通信販売の会社をやりたいと考えていたんですね。ファックスがやっと出てきたくらいで今みたいにインターネットなんてなかった時代に、通信販売はこれから伸びるっていってた人なんで、先見性があったんじゃないでしょうか。
なので、私自身は会社を作ろうっていう意識はなかったんですよ。だけどただ一つ、自分は会社員には向いてないって思っていて、自営業なりフリーランスなり、何かしら自分で仕事をしていこうって思ってたんです。昔から、集団の中にいるのがすごく苦手なんですよ。人ごみも苦手なんで、バスとか電車に乗るのもすごく嫌いなんです。今ももう10年くらい電車に乗ったことないんですよ(笑)。」

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「女性はセクシーな下着をつけることで自信がつくんです。」
― 若い女性から絶大な支持を得ているピーチ・ジョン。この名前をどこかで耳にしたことのある方も多いのではないだろうか。ところで、ピーチ・ジョンってどういう意味?

「ブランド名を何にしようかって考える時、Pのつくものがいいなって思ってたんです。それからピーチっていうのが思い浮かんで、『ピーチ・何とか』の何とかに当てはまる言葉を色々考えていたら、そばにいた会長が、『ピーチときたらジョンだろう』っていうんですよ。理由を聞いたら、『ジョンはアメリカの太郎だ。だからピーチ・ジョンで桃太郎だ』って(笑)。ほんとにくだらない親父ギャグだったんですけど、ネーミングなんてそういう方が人も真似しないしいいんだよってことで、この名前に決まったんです(笑)。」

― カリスマ的ブランドの名前の由来が、そんな親父ギャグだったなんて・・・。後で伺ったのだが、某クイズ番組の問題になったこともあるそうだ。会長さん、とっても素敵です。
さて、下着に携わって18年という野口さん。最近は見せブラというものもある位、下着にもおしゃれを求める女性が増えている。日本女性のそういった意識の変化とともに、野口さんは歩んでこられた。

「私が下着の仕事を始めたばかりの頃は、下着の知識のある人はまだまだいなくって、胸が透けちゃうと恥ずかしいし、みんなブラジャーをしてるからしなくちゃ、っていうくらいだったんです。おしゃれって言うよりも肌着に近い感覚ですね。サイズアップをするだったりってことは、一切だれも考えてなかったでしょうね。でも今は、体の形を変えたり、カラフルなデザインのものやセクシーなものを身に付けたりして自分を上げる、っていう捉え方に変わってますよね。ブラのストラップが見えてたら、『見えてますよ』って昔はいいましたけど、今は誰もいいませんからね(笑)。」

― 女性がセクシーな下着を着るのって、ズバリ何のためなんでしょうか?

「男性のためというよりは、自分自身が女性であり、セクシーであるっていう自信をつけるためのものだと思いますね。自分のキャラクター作りっていうのかな。例えば、ピンクの下着を着ているとやさしい気持ちになるし、黒いのをつけてると強い気持ちになりますからね。」
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「移動車でたばこを一服する瞬間が、一番ほっとしますね。」
― 野口さんは2003年に、ご自身初のエッセイ、「愛と勇気」という本を出版されている。

「元々本を出すつもりは全然なかったんですけど、頼まれて断れなくて(笑)。社長であり、お母さんであり、女の人であるという、私の持ってる色んな面を書いてもらいたいっていうお話だったんですけど、その子がすごくいい子だったんで、書くことになったんです。タイトルを付ける時はほんとに悩んだんですよ。社長本にしちゃうとどうしても、『成功の法則』とか『女社長の経営哲学』とか、そういうタイトルになりがちじゃないですか。候補として出たのも、『愛と勇気の成功哲学』というような。『それはどうかなぁ…』って思ったんですけど、最後にはどうしても『愛と勇気』っていう言葉が残ちゃうんですよ。それだったらもう、ズバッと『愛と勇気』にしちゃいたいってことで、このタイトルになったんです。すごく照れくさくて恥ずかしいフレーズなんですけどね。」

― 社長であり、母でもある野口さんには、4人のお子さんがいる。

「高校生が2人と小学生が一人、あと赤ちゃんです。出産が得意なんですよ(笑)子供は本当に楽しいですよ。子供がいたり仕事があったり、自分の居場所があちこちにあると、生活にメリハリがついてすごくいいんですよ。」

― 忙しくも充実した日々をおくっていらっしゃる野口さんだが、ほっと一息つく瞬間は?

「移動するために車に乗って、窓を開けて風を入れて、フーっとたばこを一服する時が一番ほっとしますね。とっても気持ちのいい瞬間です。車の後ろに座って一服しながら、その前にしてたミーティングのことを思い出したり、家族のこと考えたり、友達と電話したりするんです。運転手さんはいますが、トイレとお風呂を除けば、一人になれるのは一日でその車の中くらいですね。」
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「友達も一緒に暮らしてるんですよ。」
― 「遊ぶときは遊ぶ、仕事するときはする。仕事とプライベートはきっちり分けてます」とおっしゃる彼女だが、プライベートではお風呂が一番のラグジュアリーアイテムなんだとか。

「寝る所はどうでもいいんですけど(笑)、お風呂はとことんこだわってますね。バスタブもジャグジーにして、内装も自分の好きなようにしてます。あとテレビもつけて、DVDも観れるように7$^$7$?!#?'$s$JF~Ma:^$r;n$7$FF~$l$?$j!"%P%9%?%V$K$D$+$C$F$GK\$rFI$s$@$j!"L!2h$rFI$s$@$j$7$F$$$^$9!#$*Er$KF~$C$F!"$@$i!<$s$H$9$k;~4V$,Bg9%$-$J$s$G$9!#3日に1回は、2時間くらい入ってますね。」

― 「フレンズ」というアメリカのコメディドラマをご存知だろうか?男女数人がルームシェアして住む、というあれである。そのフレンズではないが、野口さんは現在一つ屋根の下に男女7人で暮らしてらっしゃるそうだ。

「女の子の友達カップル、ゲイの友達カップル、あと私のボーイフレンドと、私の赤ちゃんです。みんなで暮らすのはすごく楽しいですよ。ありがたいことに、ゲイの友達が毎日ご飯を作ってくれるんですよ。家に帰ると冷蔵庫にはシャンペンが入ってて、ごちそうができてるんです。みんなキレイ好きで、お掃除も手分けしてやってるんで、お手伝いさんがいらなくなりましたね。ただ、みんな同時に落ち込んだり仕事が忙しかったりすると、一気にちらかりますけど(笑)カップルが3組いるんで、部屋のあちこちでイチャイチャしてたり喧嘩してたりするんですけど、誰も気にしないんでおもしろいですよ。お陰様でそういう状況なんで、赤ちゃんが一人くらいいてもだれかが見てくれていて、安心して暮らせてます。とっても助かってますね。」
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