民主党の前原誠司副代表は9日のテレビ朝日番組で海上自衛隊のインド洋での給油活動について、来年1月の期限切れ後は延長しないと明言した。前原氏は「(米主導の)テロ掃討作戦は行き詰まっている。アフガニスタンの復興や民生支援に軸足を移すべき時にきている」と強調。給油活動の代わりにアフガン本土でのインフラ整備支援などを提案する方針を示した。
集団的自衛権に関する憲法解釈の変更を提言した政府の「安全保障と防衛力に関する懇談会」の報告書を巡っては、「政権を取ったら前提にしない。改めて人選をして報告書を出してもらう」と語った。日米両政府間に核持ち込みに関する密約があるとされる問題については「民主党政権ができれば徹底的に解明する。非核三原則は堅持していく」と指摘した。
11月半ばで調整しているオバマ米大統領の来日時に被爆地の広島訪問を求める考えも示した。(09日 22:42)