最終更新: 2009/08/14 01:10

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党首討論 麻生首相、民主党の財源の不透明さ指摘 民主・鳩山代表「十分できる」

12日午後、麻生首相と民主・鳩山代表による党首討論が行われた。解散後初の直接対決となった今回、マニフェストをめぐり、論戦が繰り広げられた。
直前まで書類を細かくチェックする麻生首相に対し、鳩山代表は前を見据えていた。
討論会は午後4時半に始まった。
麻生首相は「一番の違いは責任力だと思います。国民の暮らしを守る自民党、日本を守る自由民主党」と述べた。
鳩山代表は「どちらがこの国の将来を本気で憂いているのか。血の通う政策というものをつくりあげていくことが、民主党が今まさにやらなければならない」と述べた。
両者がそれぞれの政策をアピールしたあと、まずは鳩山代表が麻生首相を攻撃した。
鳩山代表は、自民党が掲げる、景気回復後に消費税を含む税制の見直しを繰り返し質問した。
鳩山代表は、消費税について「再来年(2011年)の4月以降、できるだけ早い時期に消費税を増税するということを、マニフェストとしては現実問題としておっしゃったと。そのように解釈してよろしいでしょうか? 私は今、イエスかノーかでお答え願いたいと思っていまして、すなわち来年度(2010年度)の後半には景気が回復する、もう一方の公約は、景気回復をしたら、遅滞なく消費税を増税すると」と述べた。
これに対し、麻生首相は「そういったものができる状況になったと、景気回復というものを達成できるか否かに、今われわれは全力を挙げている。マニフェストの理解の程度というものは、人によって違うのかもしれませんが」と述べ、鳩山代表は景気回復後が第一という自民党のマニフェストを理解していないと反撃した。
しかし、鳩山代表は「マニフェストというものは公約であります。国民の皆さんとの契約であります。私たちはその意味で、当然できなければ政権としての責任を取ると。そのように感じるものでございます。そのぐらい、国民との契約は重いものだと思っています」と食い下がった。
鳩山代表の30分にわたる質問のあと、麻生首相は財源について質問した。
麻生首相は「財源は予算を組み替えると何兆円か出てくるという話は極めて無責任ではないかと。財源なきバラマキということに関しては、無責任と思っております」と、民主党の財源の不透明さを攻撃した。
これに対し、鳩山代表は「十分にできます。事業仕分けで、26%無駄がある。政府資金を売却する」と、事業仕分けで可能と主張した。
すると、麻生首相は「行政の無駄を排除するのは当たり前です。どうやって精査すれば、それだけのお金が絞り出せるのか、わたしどもはぜひ、その手口を教えていただければと思っております。消費税を上げずに、どう対応されるつもりなのかをお聞かせ願えればと思います」と、今度は自ら消費税の増税に言及した。
鳩山代表は「消費税というものを、いつまでたっても上げないで済むというわけではない」と述べた。
このほか、民主党からは天下りの問題、自民党からは民主党の成長戦略について論戦を戦わせた。

(08/12 18:49)


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