衆議院の解散後初めて、麻生総理と鳩山代表が1対1の対決です。
「一番の違いは責任力だと思います。公約には実現可能な裏付けと一貫性というものが必要であります」(麻生首相)
「私たちがマニフェストでうたっている、このことによって国民の命が救われる」(民主党・鳩山由紀夫 代表)
麻生総理と鳩山代表の直接対決。1対1の対決は、6月の国会での党首討論以来およそ2か月ぶりです。討論では、まず鳩山代表が、消費税や天下りの問題で麻生総理に質問をぶつけました。
「2011年には消費税を増税されるという公約を、マニフェストの中でうたわれたと、そう解釈してよろしいのですか」(民主党・鳩山由紀夫 代表)
「経済成長率が、名目などで2%になれば、我々は遅滞なくそういったこと(増税)ができる状況になったと、我々は判断してもよろしいのではないか」(麻生首相)
「麻生総理は、演説の中で、天下り・渡りは全面禁止にするという話をされました。マニフェスト発表当日に、天下りをさせないという項目を削除したと、なぜやめられてしまったのか」(民主党・鳩山由紀夫 代表)
「極めて簡単です。すでに天下りは禁止になっているからです」(麻生首相)
また、鳩山代表は4年前の郵政選挙での公約が守られていないことの反省からスタートすべきだ、と追及しましたが、麻生総理は、外交などの実績を挙げて取り合いませんでした。
続いて麻生総理が鳩山代表に迫ります。
「財源なきバラマキということに関しては、無責任と思っておりますが、その点はいかがでしょうか」(麻生首相)
「私は全くこの財源に関しては、心配しておりません。新しい政権ができたら当然のことながら、予算は総取っ替えしなければならない、組み替えるわけでございます」(民主党・鳩山由紀夫 代表)
「社会保障関係の経費に消費税を上げずに、どう対応されるおつもりなのかをお聞かせ頂ければと思います」(麻生首相)
「消費税というものをいつまでたっても、これは上げないで済むという日本ではない、ということは十分に認識しております。私どもが政権を担わせていただく4年間の間、消費税の増税をする必要がないと。経済的にもその必要は感じないと」(民主党・鳩山由紀夫 代表)
また、鳩山代表は、衆院選で勝利した場合の政権について、「衆議院でいくら議席を占めようが、社民、国民新党との連立を前提に考えている」と明言しました。(12日23:01)