[PR]
ニュース:事件 RSS feed
【千葉団地殺人】逃走先で「恋人のよう」 逮捕監禁は立件見送り
千葉市花見川区の団地で洋服店店員、豊田愛子さん(61)が殺害され、次女の智美さん(22)が連れ去られた事件。千葉地検は13日、殺人と銃刀法違反の罪で仲田敬行容疑者(28)を起訴したが、逮捕監禁罪での立件は見送った。逃走先の沖縄で水族館やビーチを2人で散策するなど、「恋人のような振る舞いが認定を難しくした」(捜査幹部)ようだ。
逮捕監禁罪は「人に暴行などの直接的な強制作用を加え、場所的移動の自由を奪うこと」などが構成要件となっている。仲田被告は智美さんを無理やり車で連れ去った。さらに車内で逃げられないように拘束していたことも新たに判明し、県警幹部は「要件を満たしていることは明らか」と本音を漏らす。
しかし、千葉地検は同罪での立件を見送った。これまでの千葉北署捜査本部の調べによると、智美さんは6日間にわたり、仲田被告に連れ回されたが、身体的な拘束は栃木県で車を乗り捨てるまでの短い時間。羽田空港から沖縄に移動して以降は、拘束されていなかった。
加えて、沖縄での行動も立件に影響を与えたとみられる。2人で水族館やビーチを散策している姿が目撃されているほか、智美さんはマッサージも体験していたとされる。捜査幹部は「こうした行動が『無理やり連れ去られた』とされる認定に影響した」とみている。
智美さんは県警の事情聴取に対し「母親の殺害を目の当たりにし、混乱していた」と説明。一方の仲田被告は智美さんを無理やり連れ去ったことを認めているものの「監禁されていたとは思っていなかったはず」と供述しているという。
千葉地検は、6日間に渡る2人の行動の詳細や智美さんの心理状況が解明されない限り、逮捕監禁での立件は困難と判断したとみられる。
関連ニュース
[PR]
[PR]