整理回収機構の債権差し押さえを妨害したとして、指定暴力団稲川会幹部が強制執行妨害容疑などで逮捕された事件で、警視庁組織犯罪対策4課は13日、すでに逮捕している稲川会理事長補佐で稲川会系組長、内堀和雄容疑者(56)の妻ら3人を同容疑で逮捕したと発表した。
新たに逮捕したのは、内堀容疑者の妻で韓国籍の内堀京子(本名・辛京子)(54)▽長男で無職、内堀有樹(27)=いずれも川崎市川崎区▽自称コンサルタント業、土橋正彦(65)=東京都中央区=の3容疑者。
逮捕容疑は、04年9月に約1億円で取得した川崎区の土地(約445平方メートル)について、整理回収機構からの差し押さえを免れるため、名義を有樹容疑者とするうその登記をし、強制執行を妨害したとしている。京子容疑者は整理回収機構に一時約2億円の債務があり、内堀容疑者が連帯保証人になっていたという。
毎日新聞 2009年8月13日 11時52分