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2009/08/13 10:36 KST
米国は「金日成」を偽者と判断、1948年資料


【ワシントン12日聯合ニュース】第二次世界大戦後、日本植民地支配から解放された韓国を信託統治していた米国軍政は、北朝鮮の故金日成(キム・イルソン)主席を早くから「偽の金日成」と判断していたことが明らかになった。金日成の本名は金成柱(キム・ソンジュ)で、金成柱が日本植民地時代に満州での抗日武装闘争で名声を得た「金日成」であるかのように振舞っていたとするもの。

 聯合ニュースが12日、米メリーランド州の米国国立公文書記録管理院(NARA)で発見した資料から確認された。これまで韓国では、「偽金日成」問題が1950年の朝鮮戦争後に右翼により広まったという主張が繰り返されてきた。

米国で保管されてきた資料=12日、ワシントン(聯合ニュース)

 「北朝鮮の韓国人たち」と題するこの資料は、米国が大韓民国政府樹立直前の1948年8月1日に作成したとされ、当時は極秘資料に分類されていた。資料は、金成柱は1924年に父親について中国に行ったが、この父親が、抗日闘士として名を上げた本物の金日成の兄弟だったと記す。金成柱が叔父(伯父)の名をかたったと指摘したことになる。金成柱は1929〜1930年、満州と朝鮮の国境で活動していた本物の金日成の遊撃部隊に合流し、金日成が死亡(当時55〜60歳)すると、命令によるものか自発的なものかは不明だが、「有名な戦士(金日成を指す)」として振舞ったという。金成柱という人物については、明晰(めいせき)で落ち着きがあり、物事の核心をすぐに把握し業務を掌握するものと知られていたと記されている。

 資料はまた、別の説として、金成柱は訓練のためシベリアに渡った韓国人の一人で、1943年にはソ連により欧州に行ったこともあるとの話も紹介した。第二次世界大戦後に戻った金成柱は、北朝鮮の共産政権の指導者と満州の朝鮮義勇軍の指導者になったという。

 米国はこの資料に先立ち1947年9月1日付で作成した「有力な韓国政治指導者の略歴」という別の資料でも、金日成の本名は金成柱だと記述している。ただ、ここでは金日成を満州国境地帯にいた遊撃隊指導者だと書いていた。

japanese@yna.co.kr