y.yositake
2009-08-12 07:00:00

むかしむかしpart2

テーマ:若かりし頃/起業時代

<前回:「むかしむかし」


「ゴルバチョフ書記長(当時)来日」翌年の1992年、
当時の郵政省に第二種通信事業者の届出を行い
僕は正式に携帯レンタル事業を開始しました。


資金は自分で貯めたわずかなお金と両親からの借金だったので
極力会社設立費用は抑えました。

スタッフはアルバイト1人、
部屋は借りず
かつてベンチャー修行のために働かせてもらった会社の一角に
机を置かせてもらうという間借り状態でのスタート(^_^;)


これだけ月々のコストを抑えようとしても
最初資金は着々と減っていきましたが、
その後少しづつ申込が入るようになりました。


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初期の大きなトピックは阪神・淡路大震災。
1995年が明けてすぐのことで、
その日の朝はそのニュースと共に
「携帯をレンタルしたい」という電話がひっきりなし。


その頃はまだあまり在庫を持っていなかったので
在庫分はすぐに終了・・・。
でもレンタル希望の電話はまだかかってくる・・・。


端末代金も月々の基本料金もまだまだ高い時代、
かなり悩みましたが
思い切って希望に全て応えようと決めました!


あとは腹をくくって
携帯を必死で仕入れて、とにかく出荷するの繰り返し。


・・・何とか需要に応え
ほっとしたのもつかの間、
1~2ヶ月後にはその大量在庫が
一気に返却されてきてしまった・・・。


「どうしよう・・・これだけの在庫・・・つぶれる・・・」(>_<)


でもこのことで、逆に
「これだけの在庫を何とかしなければ」と
様々なイベントや団体に携帯レンタルを必死で売り込み、
リピーターとなっていただくきっかけとなったのでした。


その後、オリンピック等の大規模イベントで
着実に市場は広がっていきました。
そんな中
「国内にマーケットがあるなら海外にもあるはず」との思いから
海外に行く日本人向けのレンタルを本格的にスタートさせたのが
前回のブログに載せたあの写真のビルにいた時で、
90年代終盤のこと。

~ いちがやベンチャー日記 ~-元本社


西武新宿駅の駅ビルで携帯ショップを運営しながら
このビルの1室を事務所として
海外出張者向けの海外用携帯レンタルサービスを
スタートさせたのでした。


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そういえば当時、
携帯ショップでの携帯アクセサリー販売が高じて
1度自社ブランドの携帯用キャリングケースを製作したことがあります。


夏仕様のタイプで
「今年売れ残ったら、また来年売ろう」と考えてたのですが
当時の携帯はデザインや機能が日進月歩。
一気に小型化が進んだ結果
翌年にはサイズが合わなくなってしまい
売り物になりませんでした(x_x;)
トホホ。。。


思い返すと
この頃はよく転んでケガしてた。
転んだ話は
このキャリングケースの話以外にもまだいくつもあります。


ベンチャーとして
文字通りのチャレンジと学習の毎日だったな。
毎日がチャレンジの連続で
失敗の反省と成功の喜びの繰り返し。

そのサイクルが異常に早かったように思う。


反省しているうちに
新しい成功につながる話がきたり、
成功にうかれているうちに
失敗しちゃったり・・・。


この「チャレンジ」が
テレコムスクエアの大きな存在意義の一つ。
今においても
大切なDNAとして伝えたいし、
実践しながら残していきたいものであります。

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