(cache) ++ バッファローHD-H250U2 発熱が気になる 分解++
2007.1.9初版
バッファローHD-H250U2 発熱が気になる 分解
メルコのホームページでこのシリーズは「放熱を促進する3層構造の新素材「ヒートシンクボディ」を使用したファンレス筐体・・・」と書かれていてどうやら筐体全体で放熱しているようだ。本体には空気が下から上へ抜ける空気穴がなく、ほぼ密閉構造になっている。この3層構造とやらで放熱しているようであるが実物を分解してみても意味がいまひとつ理解できない。熱伝導がいい?真っ黒の塗料が内部に塗ってはあるが、果たしてどの程度の放熱をしているのやら・・・?これがひとつの層らしい。
所詮、熱せられた空気が外へでてゆかないので内部で熱がこもってしまい外部の室温とのバランスで上がり内部のハードディスクが何度まで上昇するのか検討もつかない。こういうわけで夏場にハードディスクにストレスを掛けることが心配される。
コーベホーネツ(神戸製鋼が作った機能性表面処理鋼板)でボディができていて、アルミ板より熱放射率がアップしているらしいが、しかし熱くなった空気の外部への流出がないのでどうしても内部温度が上がってしまうのは避けようがない。 冬場は室温も低いので乗り切れると思うがが夏場では内部のハードディスクの温度上昇が心配になる。
もともとこれは外部ディスクのバックアップが目的で購入したものなので、常時電源が入っている必要はなく、いつもは電源を切っておき極力ハードディスクにストレスを掛けない使い方をすることになる。もし連続して使うなら筒状になっているカバーをはずして裸で、さらにファンで強制空冷して使うことになる。特にメルコに限ったことではないが一般的な民生品のハードディスクは55度Cまでしかどこのハードディスクメーカも保障してなくて、ガンガンに冷やせば冷やすほど寿命が延びることもこれまでのデータでわかっている。
その一例で250GBの
データ
が載っているが、 35度Cぐらいに温度上昇を抑えておけたらざっと40万時間(MTTF)も寿命を伸ばせることがわかる。
【 回転の振動がうるさい 】
WesternDigital 社製の WD2500BB が内臓されているが、ハードディスクのモータとディスクの回転の振動音が机に伝わりかなりうるさい。ほかの日立製とかMaxtor のと比べても明らかに振動が大きい。ディスクの製造精度が甘く、回転のバランスなどには関心がないのだろう。
キッチン滑り止めネットを下に敷いているがそれでも筐体から発するゴーという振動音はどうしようもない。
放熱と振動、どちらも厄介なものであり、いずれも寿命を縮める要素である。
【 内臓のハードディスクの見分け方 】
ちなみにハードディスクは WesternDigital 社製の WD2500BB が入っていた。
このHD-HU2シリーズの内臓ハードディスクメーカは次のように3つあり、外箱にシールが貼ってあり区別できる。
パッケージ天面のJANコードのそばに白い丸のシールと並べて、
赤い四角のシール・・・
WesternDigital
黄色の丸いシール・・・
Seagate
白色の丸いシール・・・
Samsung
確かに赤い四角のシールと丸い白色のシールが並べて貼ってありセオリーどおりだった。
** しかし、すべてを確認しているわけではないので例外があるかもしれない。
【 重要な知らせ 】
※
外付けハードディスク「HD-HCU2シリーズ」について大切なお知らせとお願い
<-・・・USB2 モードにならないトラブルはここを参照
【 分解の様子 】
下図のように後ろの白いプラスチックパネルにとまっているビスを外す。説明をわかりやすくするためにあらかじめブリキの筒状のケースは取ってあるが、実際はこの状態ではケースがかぶったままである。
左図のようにプラスチックのパネルの下部で爪が本体の切れ込みにかんでいるので、あまり無理をしないで赤線矢印の方向に押してやると右の図のように爪が外れる。実際はブリキのケースがかぶっているので赤線枠で囲ってある部分は見えないが説明のためにケースは外してある。
前面のプラスチックパネルをつかみながらブリキの筒状のケースを赤線の矢印にそってゆっくりスライドするように引っ張ると抜けてくる。ちょっときついので、本体にそって平行に引っ張らないとケースが本体にあたってなかなか抜けてこない。
ブリキ製の筒状のカバーをスライドさせて完全に抜けたところ
筒状のカバーだけをはずした
WesternDigital 社製の WD2500BB
電源基盤は
UNIFIVE TECHNOLOGY CO.,LTD.(TAIWAN) 製 94-V0
USB to ATA ブリッジ LSIチップはワークビット製:優0631EP027
参考
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