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日航ジャンボ機墜落24年 「二度と事故は…」広がる意識 群馬

2009.8.13 02:29

 520人が犠牲になった日航ジャンボ機墜落事故から、12日で24年。この日の「御巣鷹の尾根」慰霊登山には事故関係者や遺族のほか、他の事故などで家族を失った人たちも参加し、「事故再発防止」に向け気持ちを一つにしていた。

 平成18年6月、シンドラー社製のエレベーター事故で息子の高校2年、大輔さん=当時(16)=を亡くした市川正子さん(57)は、日航機事故の遺族会「8・12連絡会」との交流から、今年初めて慰霊登山に参加。「事故の形態は違うが、どちらも未然に防ぐことはできたはず。原因の解明に向け、働きかけていきたい」と、決意を新たにしていた。

 平成3年の信楽高原鉄道衝突事故で姉を亡くした臼井慈華子さん(39)は「亡くなった人々の命を『安全』という名に代えて生かすのが、私たちの使命。遺族同士で助け合い活動していきたい」と話した。

 「事故の記憶」を持たない若い世代も次々に尾根を目指した。ドラマや小説を通して事故に関心を持ったという太田市の美容室勤務、田沼奈津子さん(26)は「今の自分と同じ年齢で被害に遭った人もいる。事故を他人事とせず、知る努力をしていかなければいけない」と語った。

 客室添乗員の犠牲者、白拍子由美子さん=当時(25)=の親戚(しんせき)の大学生、郷戸大広さん(22)=横浜市金沢区=はこの日が誕生日。「親たちは高齢になり、負担が増している。『風化防止』の役割を自分たちの世代が受け継いでいかなければならない」と誓っていた。

 一方、日航の西松遥社長も同日午後に登山。西松社長は「遺族の方々と協力しながら、さらなる安全性確保に向け努力していきたい」と話した。

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