野洲で選手権Ｖの天才ドリブラー・楠神が川崎入団！

川崎の練習に参加する同大４年のＭＦ楠神順平（左）（右から関塚監督、ＤＦ薗田）

　大学屈指の好選手として注目を集めていた同大ＭＦ楠神（くすかみ）順平（２１）の川崎入団が内定したことが１０日、明らかになった。楠神は０６年の全国高校サッカー選手権で野洲高を初優勝に導いた天才ドリブラーで、来季大卒新人の目玉。関係者によると、このほど競合していた神戸に断りを入れたという。今季は川崎の特別指定選手になっており、関塚隆監督（４８）も即戦力として期待をかけている。

　天才ドリブラーが川崎入団を決意した。楠神は「１番最初に声をかけてもらって、評価してもらったので決めました。頑張りたいです」と話し、獲得に乗り出していた神戸には、１０日までに断りを入れた。

　来季の大卒新人選手の目玉として注目を集めている楠神は、テクニックとスピードを併せ持った攻撃的なＭＦ。Ｊリーグ関係者からは、野洲高の１年後輩で日本代表にも初選出されたＣ大阪ＭＦ乾貴士（２１）と遜色（そんしょく）ないセンスの持ち主と高い評価を受けており、京都なども獲得に興味を示した。高校時代には千葉、横浜Ｍの練習に参加するなど注目されてきた。

　今季は特別指定選手として川崎の練習に参加しており、関塚監督もその才能を絶賛する。「自分でも行けるし、パスも出せる非凡な選手。ポジション取りもうまい。攻撃的なポジションで考えている。あとはプロの体になってくれれば」と即戦力として期待している。

　指揮官はメンバーの累積警告などを計算し、出場停止者が出れば今月中にもメンバー入りさせることを示唆した。「彼の頑張り次第だけどね」と関塚監督。楠神も「チームに貢献して、出来ればいいプレーをしたい。もし出場すれば責任もあるし、頑張りたい」と気合を入れた。川崎の来季の新卒入団選手として、拓大４年のＦＷ小林悠（２１）が内定している。

　◆楠神　順平（くすかみ・じゅんぺい）１９８７年８月２７日、滋賀県生まれ。２１歳。野洲高３年時、全国高校サッカー選手権で初優勝し、優秀選手にも選ばれた。同大に進学し、現在は経済学部４年生。今季、川崎の特別指定選手。１７０センチ、６１キロ。血液型Ａ。