【 ここから本文 】
UMPC/ネットブック
ソーシャルブックマークに登録 :
印刷用ページの表示
[米国]
【コラム】
マイクロソフトに“お仕置き”された5つのネットブック
ハイスペックすぎると低価格のOSライセンスが搭載できない
(2009年08月12日)
Wind U115(MSI)
Microsoftからは睨まれたがユーザーからは熱い視線を送られている「Wind U115」 |
やんちゃぶり:Wind U115は8GBのフラッシュ・ドライブと160GBのHDDをいっしょに搭載している。TechARPの制限事項リストにはハイブリッド・ドライブに関する明確な記載はなく、ネットブックは一定容量のどちらかのドライブを必要とするとだけ書かれている。しかし、Microsoftがハイブリッド・ドライブを禁止しているということは、関係者の間では広く知られた“うわさ”だ。
お仕置き:具体的なお仕置きは明らかになっていないが、同マシンは販売当初から行き詰まっていた。英国のMSI代表はNetbook Choiceサイトで、「在庫を売り切ったあとは、Microsoftからの要請により同製品の製造をストップする」とコメントしている。
Archos 10 with Ubuntu(Archos)
やんちゃぶり:500GBのHDDと2GBのRAMを搭載。Microsofttが低価格OSライセンス料金を適用するHDD容量(160GB)を軽くクリア。
お仕置き:Archos 10 with Ubuntuはフランス国内でのみひっそりとリリースされ、今も業界の片隅に追いやられている。同モデルが米国や欧州のその他の地域で販売されているラインにいつ統合されるのか、あるいはそもそも統合されるのかは、まったく未知数。
Everun Note(Raon)
やんちゃぶり:ネットブックとして初めてデュアル・コア・プロセッサを採用し、「ネットブックはシングル・コア・チップを搭載すべし」と言明したMicrosoftの顔に泥を塗った。
お仕置き:当然ながら低価格のOSライセンスは適用されない。Everun Noteの基本構成モデルは599ドルなので、そのうえにOSのライセンス価格が上乗せされると、かなり割高になってしまう。
Inspiron mini 9(Dell)
やんちゃぶり:2GBのRAMを搭載。
お仕置き:ほかのマシンと同様、低価格のOSライセンスは適用されない。Windows XPを採用しているモデルは、在庫がなくなり次第販売終了となる。
おことわり:本コラムは米国での動向を基に書かれたもので、日本での動向とは必ずしも一致しません。(Computerworld日本版編集部)
(Jared Newman/PC World米国版)
国内ベンダー大健闘! カラー・バリエーションが充実した新モデルを一挙紹介
構成パーツごとの特徴・傾向を徹底考察
[米国]マイクロソフト、LinuxをクライアントOS市場での“競合OS”と認める
ネットブック普及によるWindowsの衰退に危機感、Red HatやCanonicalを「競合企業」と表現
[米国]【コラム】「Chrome OS」はアップルにとって敵か、味方か、路傍の石か
〜Chrome OS搭載ネットブックの普及を警戒すべき陣営は〜
ネットブックとの価格差は縮まる傾向に