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Crowd Computing

[米国] 【コラム】
マイクロソフトに“お仕置き”された5つのネットブック

ハイスペックすぎると低価格のOSライセンスが搭載できない

(2009年08月12日)

 ほとんどのネットブックは、シングル・コア・プロセッサ、1GBのRAM、160GBのHDD(ハードディスク・ドライブ)という仕様になっている。これはベンダーが自発的に画一化を図っているからではない。ではなぜ――。

 決して公になることはないが、OSを提供している米国Microsoftは、スペックが高すぎるネットブックに対しては低価格のOSライセンスを提供しない方針を採っている(スペックの限界はWindows情報に詳しいマレーシアのWebサイトTechARP.comを参照)。

 その結果、米国Dellが「Inspiron Mini 12」の販売終了を余儀なくされたように、現在ではフルサイズのノートPCよりもハイスペックなネットブックの生き残りは難しくなった。言い換えれば、市場で生き残るためには、ハードウェア面ではロースペックでなければならないのだ。

 Inspiron Mini 12をはじめとするいくつかのマシンは、そうした“暗黙のタブー”を破ろうとしたが、いずれも何らかの形で代償を支払っている。というわけで本稿では、Microsoftの“お仕置き”をくらった、“やんちゃネットブック”を紹介しよう。

Inspiron Mini 12(Dell)

2008年12月に価格を大幅改定し、“ネットブック価格”になった「Inspiron Mini 12」

やんちゃぶり:名前のとおり、12インチ型ディスプレイを搭載。ネットブック価格でありながらハイスペック。

お仕置き:OSはWindows XP/Vistaであれば問題はないが、「Windows 7 Starter Edition」搭載モデルは発売できない。Windows 7 Starter EditionはOEMでのみ提供され、対象となるマシンはディスプレイサイズが10.2インチまでだからだ。

 Dellは明確な説明をせずに、Inspiron Mini 12の販売中止を発表した。おそらく同社は不穏な気配を察知し、Windows 7のリリース時にOSコストがほかより高くなってしまう状態を回避しようと、同製品の販売を断念したのだろう。

(Jared Newman/PC World米国版)


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