Silverlight をインストールするには、ここをクリックします*
Japan変更|すべてのMicrosoft のサイト
Microsoft TechNet
サイトの検索


マイクロソフト セキュリティ アドバイザリ(973811)

認証に対する保護の強化

公開日: 2009年8月12日 | 最終更新日: 2009年8月12日
要訳

お知らせ内容

セキュリティ機能の強化のための更新プログラムの提供

更新プログラム

マイクロソフト サポート技術情報 973811

被害報告

対象外

回避策

あり

対応方法

必要に応じて、推奨するアクションを検討し、構成してください。

マイクロソフトは新しい機能である 「認証に対する保護の強化」 が Windows プラットフォームで利用可能となったことをお知らせします。この機能は、Windows 統合認証 (IWA) を使用して、ネットワーク接続を認証する際の資格情報の保護および処理を強化します。

この更新プログラムは、資格情報の転送等の特定の攻撃から直接保護するわけではありません。しかし、「認証に対する保護の強化」をアプリケーションで明示的に利用する事ができます。このアドバイザリは、開発者およびシステム管理者に、この新たな機能と、資格情報を保護する方法について要点をお伝えするものです。

問題を緩和する要素:

Internet Explorer はインターネット ゾーンにホストされたサーバーに資格情報を自動的に送信することはありません。このため、このゾーンの攻撃者が資格情報を転送する可能性が低減されます。

セッションの署名および暗号化(例: 認証レベルが Privacyおよび Integrityのリモート プロシージャ コール(RPC)、または署名を付きのサーバー メッセージ ブロック(SMB))を使用しているアプリケーションは、この資格情報の転送の影響を受けません。

概説

概要

アドバイザリの目的: 本アドバイザリは、「認証に対する保護の強化」を提供するセキュリティ以外の更新プログラムをリリースしたことをお知らせするために公開しました。

アドバイザリの状況: このアドバイザリを公開しました。

推奨する対応策: 必要に応じて、推奨するアクションを検討し、構成してください。

参照情報番号

マイクロソフト サポート技術情報

マイクロソフト サポート技術情報 973811

本アドバイザリは、次のプラットフォーム向けに新しい機能をリリースした事をお伝えします。

影響を受けるソフトウェア

Windows XP Service Pack 2 および Windows XP Service Pack 3
Windows XP for x64-based Systems Service Pack 2 および Windows XP for x64-based Systems Service Pack 3

Windows Server 2003 Service Pack 2
Windows Server 2003 for x64-based Systems Service Pack 2
Windows Server 2003 for Itanium-based Systems および Windows Server 2003 for Itanium-based Systems Service Pack 2

Windows Vista、Windows Vista Service Pack 1 および Windows Vista Service Pack 2
Windows Vista for x64-based Systems、Windows Vista for x64-based Systems Service Pack 1 および Windows Vista for x64-based Systems Service Pack 2

Windows Server 2008 for 32-bit Systems および Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2
Windows Server 2008 for x64-based Systems および Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2
Windows Server 2008 for Itanium-based Systems および Windows Server 2008 for Itanium-based Systems Service Pack 2

影響を受けないソフトウェア

Windows 7 for 32-bit Systems
Windows 7 for x64-based Systems

Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems
Windows Server 2008 R2 for Itanium-based Systems

よく寄せられる質問

このアドバイザリの目的は何ですか?
マイクロソフトは資格情報の転送から保護するために、Windows SSPIを更新して「認証に対する保護の強化」を実装するために、本アドバイザリを公開しました。

これは、マイクロソフトがセキュリティ更新プログラムを公開する必要のあるセキュリティ上の脆弱性ですか?
いいえ。これは、マイクロソフトがセキュリティ更新プログラムを提供する必要のあるセキュリティ上の脆弱性ではありません。この更新プログラムは、オプションとして選択できるオプションの構成です。この機能はすべてのお客様にとって適切であるとは限りません。 この機能はお客様が適用するかどうかを選択することができるオプションの構成です。この機能はすべてのお客様にとって適切であるとは限りません。この機能およびこの機能の適切な構成方法に関する詳細情報は、サポート技術情報 973811 をご覧ください。本機能は Windows 7 および Windows Server 2008 R2 に搭載済みです。

Windows 認証に対する保護の強化とはなんですか?
サポート技術情報 968389に含まれるこの更新プログラムは、Windows SSPI 上の認証処理を行う方法を変更し、Windows 統合認証を使用しているアプリケーションで認証の転送が容易に行えない様にします。

「認証に対する保護の強化」が有効な場合、サーバーのサービス プリンシパル名 (SPN)に接続する場合、Transport Layer Security (TLS)を通じてIWA認証をクライアントとサーバーの両方に要求します。更新プログラムは、新しい機能をアプリケーションから明示的に使用できる様にします。

将来的にセキュリティ以外の更新プログラムで、IWA 認証を使用する各システム コンポーネントを変更して保護メカニズムを使用できるようにします。お客様は、サポート技術情報 968389 の更新プログラムの適用および、「認証に対する保護の強化」を有効にしたクライアントやサーバー アプリケーションを機能させるためにも更新プログラムをインストールする必要があります。インストール後、レジストリ キーを使用して「認証に対する保護の強化」がクライアントで管理できます。サーバーでは、構成はアプリケーション特有のものになります

本機能を実装するためにマイクロソフトはどのような措置を取っていますか?
この更新を有効にするには、Windows 統合認証 (IWA) を使用している特定のサーバーおよびクライアントのアプリケーションをこの新たな保護テクノロジを使用するように、明示的に変更する必要があります。2009 年 8 月 12 日、マイクロソフトは次の更新プログラムを公開しました。

サポート技術情報 968389 は、Windows Security Support Provider Interface (SSPI) に「認証に対する保護の強化」を実装します。 この更新プログラムにより、アプリケーションが認証に対する保護の強化を選択できます。

マイクロソフト セキュリティ情報 MS09-042 は、Telnet クライアントおよびサーバーが「認証に対する保護の強化」を明示的に使用する多層防御ためのセキュリティ以外の変更点を含んでいます。

マイクロソフトは、将来的にマイクロソフトのサーバーおよびクライアント アプリケーションをこれらの保護メカ二ズムを有効にする更新プログラムを公開して、対応範囲を広げていく予定です。本セキュリティ アドバイザリは、該当の更新プログラムを公開した場合、新しい情報を追加して更新します。

開発者はどのようにアプリケーションにこの保護テクノロジを埋め込むことができますか?
開発者は、次の MSDN の記事で「認証に対する保護の強化」の使用方法に関する詳細情報を確認できます: Integrated Windows Authentication with Extended Protection (英語情報)

どの様に保護機能を有効にしますか?

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\LSA\SuppressExtendedProtection キーを 0 に設定して保護テクノロジを有効にします。インストール後の既定では、このキーは 1 に設定され、保護が無効に設定されています。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Lsa\LmCompatibilityLevel のキーを 3 に設定します。これは Windows XP および Windows Server 2003 では既定でありません。これは既存のキーで、NTLMv2 認証を有効にします。「認証に対する保護の強化」は、NTLMv1 ではなく NTLM v2 のアプリケーション プロトコルにのみ適用されます。

NTLM v2 の認証プロトコルおよびこのキーの実行に関する詳細情報は、サポート技術情報 239869 をご覧ください。

サーバー上では、サービス毎に「認証に対する保護の強化」を有効にする必要があります。次の概要では、現在利用可能な一般的なプロトコルで「認証に対する保護の強化」を有効にする方法を示しています。

Telnet(サポート技術情報 960859)

Telnet については、DWORD レジストリ キー HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\TelnetServer\1.0\ExtendedProtection を作成し、サーバーで「認証に対する保護の強化」を有効にできます。このキーの既定値は従来のものです。キーを、次の値のひとつに設定します。

レガシ: DWORD 値を 0 に設定すると、サーバー上の「認証に対する保護の強化」が無効になります。そして、どの接続(更新され、正しく構成されたクライアントであっても)も資格情報に依存した攻撃から防御されなくなります。

拡張された保護を許可する場合: DWORD 値を 1 に設定すると、サーバーが資格情報に依存した攻撃に対して拡張された認証メカニズムを使用するように構成されたこれらのクライアント コンピュータ−を保護します。未更新および正しく構成されていないクライアントは保護されません。

拡張された保護が必要な場合: DWORD 値を 2 に設定すると、このサーバーではクライアントによる認証に対する保護の強化のサポートが必要になります。さもなければ認証が拒否されます。認証に対する保護の強化が有効にされていないクライアントは、サーバーの認証に失敗します。Windows認証の保護の強化は、NTLMv2およびKerberos認証プロトコルをに対してのみ有効であり、NTLMv1には適用されません。

このレジストリ キーを作成するための詳細な方法については、サポート技術情報 960859 をご覧ください。サーバーでは、アプリケーション毎に有効にする必要があります。

認証に対する保護の強化を適用する際に、何を注意する必要がありますか?
お客様は、サポート技術情報 960859 に含まれている更新プログラム、クライアントおよびサーバー コンピューターに各アプリケーションの更新プログラムをインストールして、両方のコンピューターに保護メカニズムを使用して認証が転送される攻撃から防御する必要があります。

認証に対する保護の強化がクライアント側で有効にされている場合、IWA を使用しているすべてのアプリケーションで有効にされます。しかし、サーバーでは、アプリケーション毎に有効にする必要があります。

なぜこれはセキュリティ情報で公開されるセキュリティ更新プログラムではないのですか?
この更新プログラムは、全てのお客様にとって適切であるとは限らない新しい機能を実装します。特定のシナリオにおいてお客様が展開する事を選択した場合にみ新しいセキュリティ機能が提供されます。

これは、セキュリティ以外の更新プログラムに関するセキュリティ アドバイザリですが、矛盾していませんか?
セキュリティ アドバイザリは、セキュリティ情報が必要ないものの、お客様のセキュリティ全体に影響を与える可能性があるセキュリティの変更を解決します。セキュリティ アドバイザリは、脆弱性として分類されておらずセキュリティ情報の公開を必要としない問題、またはセキュリティ情報がリリースされていない問題について、マイクロソフトがお客様に提供するセキュリティ関連の情報です。今回のケースでは、特定のセキュリティ上の脆弱性に対処する事はありませんが、お客様環境全体のセキュリティに寄与する更新プログラムを公開した事をお伝えしています。

この更新プログラムはどのように提供されますか?
このセキュリティ更新プログラムはマイクロソフト ダウンロード センターからダウンロードすることができます。「概要」のセクションの「影響を受けるソフトウェア」の表に特定の影響を受けるソフトウェア用の更新プログラムのダウンロード サイトへの直接のリンクを記載しています。この更新プログラムおよび動作への変更に関する詳細情報は、サポート技術情報 968389 をご覧ください。

この更新プログラムは自動更新により提供されますか?
はい。これらの更新プログラムは自動更新のメカニズムを通じて提供されます。

Windows のどのバージョンがこのアドバイザリに関連しますか
「影響を受けるソフトウェアの」の一覧にある全プラットフォームの機能がアドバイザリに該当します。本機能は Windows 7 および Windows Server 2008 R2 に搭載済みです。

推奨するアクション

このアドバイザリに関連するマイクロソフト サポート技術情報を検討する

この ATL の問題に関する詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 973811 をご覧ください。

セキュリティ情報 MS09-042 に関連の更新プログラムを適用します

影響を受けるシステムをご使用のお客様は、サポート技術情報 968389 から更新プログラムをダウンロード可能です。この更新プログラムは、資格情報のリレーを防ぐため、Telnet サービスが認証の応答を検証する方法を変更します。

コンピューターを保護する

マイクロソフトは引き続き、「コンピューターを守る」のガイダンスに従い、ファイアウォールを有効にし、すべてのソフトウェアの更新を適用し、ウイルス対策ソフトウェアをインストールすることを推奨しています。これらのステップについては、Protect Your PC Web サイトをご覧ください。

インターネットにおける安全性に関する詳細情報は、マイクロソフトのセキュリティ ホーム ページをご覧ください。

Windows を最新に保つ

すべての Windows ユーザーは、最新のマイクロソフトのセキュリティ更新プログラムを適用してください。これは、ユーザーのコンピューターが可能な限り保護されることを手助けするものです。すべての Windows ユーザーは、最新のマイクロソフトのセキュリティ更新プログラムを適用してください。これは、ユーザーのコンピューターが可能な限り保護されることを手助けするものです。自動更新を有効にしている場合は、更新プログラムのリリース時に配信されますが、インストールしたことを確認する必要があります。

回避策

資格情報の反映または資格情報の転送に対してシステムを保護するために役立つ回避策がいくつかあります。マイクロソフトは次の回避策のテストを行いました。これらの回避策は根本的な脆弱性を修正しませんが、既知の攻撃手法を阻止するために役立ちます。回避策により機能性が低下する場合、次のセクションで説明しています。

SMB 署名を有効にする

SMB 署名を有効にすると、攻撃者がログオンしたユーザーのコンテキストでサーバーにアクセスするのを防ぐことができます。これにより、資格情報を SMB サービスへ転送されるのを防ぐのに役立ちます。マイクロソフトは、グループ ポリシーを使用して SMB 署名を設定することを推奨します。

グループ ポリシーを使用して Microsoft Windows 2000、Windows XP および Windows Server 2003 の SMB 署名を有効または無効にするための詳細な手順については、サポート技術情報 887429 をご覧ください。サポート技術情報 887429 の Windows XP および Windows Server 2003 向けの手順は、Windows Vista および Windows Server 2008 にも適用されます。

回避策の影響: SMBのパケット署名を使用すると、ファイル サービスの SMBv1 の機能が低下する場合があります。このようにポリシー設定されているコンピューターは、クライアント側のパケット署名を有効にしていないコンピューターと通信できません。SMB 署名および影響の可能性に関する詳細は、Microsoft ネットワーク サーバー : 常に通信にデジタル署名を行うをご覧ください。

リソース:

US マイクロソフト セキュリティ アドバイザリ(973811)
http://www.microsoft.com/technet/security/advisory/973811.mspx

フィードバックをご提供いただく際は、マイクロソフト サポート オンラインのフォームへ入力をお願いします。

セキュリティ関連、およびセキュリティ更新プログラムに関するご質問や、ご不明な点などありましたら、マイクロソフト セキュリティ情報センターまでご連絡ください。マイクロソフト セキュリティ情報センター利用可能なサポート オプションに関する詳細はマイクロソフト サポート オンラインをご覧ください。

その他、製品に関するご質問は、マイクロソフト プロダクト サポートまでご連絡ください。マイクロソフト プロダクト サポートへの連絡方法はこちらをご覧ください

Microsoft TechNet セキュリティ センターでは、製品に関するセキュリティ情報を提供しています。

免責:

この文書に含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation及びその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation及びその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用及び使用結果につき、正確性、真実性等、いかなる表明・保証も行いません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社 及びこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含む全ての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。(Microsoft Corporation、その関連会社 またはこれらの者の供給者がかかる損害の発生可能性を了知している場合を含みます。)結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。

更新履歴:

2009/08/12: このアドバイザリを公開しました。


 

Microsoft