帰国早々12ラウンドのスパーリングを行った石田=大阪市内・金沢ジム
今月30日に大阪府立体育会館でのWBA世界Sウエルター級暫定王座決定戦を控える同級4位・石田順裕(33)=金沢=が10日、大阪市内の金沢ジムで練習を行った。8日に約1カ月の米国合宿から帰国したばかりだが、早速12ラウンドのスパーリング。「試合から1年近く遠ざかっているので、実戦感覚を大事にしたい」と、残り約3週間で100ラウンド以上のスパーを行う予定だ。
相手の同級5位マルコ・アベンダーニョ(36)=ベネズエラ=とは昨年9月に対戦し、1度ダウンを奪われたものの2-1で判定勝利を収めた。約1年ぶりのリマッチに「作戦はすごい立ててある」と自信満々。「とにかく前に出ます」と、“ブル・ファイター”になることを宣言した。
アマチュアの選手だった高1の時は、身長176センチでフライ級(51キロ以下)という驚異の体形だったが「すごいファイターやった。殴り合うのが好きやったんで」と、ガンガン前進して打ち合った。初の世界挑戦を前に、若いころの熱き闘志がよみがえった。世界のベルト獲得へ猛突進する覚悟だ。