南宇和郡愛南町が運営する国保一本松病院=同町一本松=の米山孝院長(55)が、来年3月末で定年を前に辞職することが11日までに分かった。現時点では代わりの医師確保の見通しは立っておらず、患者らへの影響が懸念されている。
米山院長の辞職について清水雅文町長は「辞めないよう説得したが辞意が固く、残念」としている。
同日開かれた臨時町議会で、西口孝氏(共産)が代わりの医師確保のめどについて質問。清水町長は「医療関係の知り合いなどへお願いしているが、まだはっきりと返事をもらってない。見通しは立っていない」と述べた。
米山院長は辞職理由について「健康上の理由」と病院を通じてコメントした。
同病院は1954年、旧南宇和郡一本松村直営診療所として開設。現在は米山院長を含む常勤医師2人と非常勤医師2人のほか、看護師や臨時職員など計66人が勤務。