広島少年院(東広島市)で、収容少年に暴行を加えたなどとして、法務教官4人が特別公務員暴行陵虐罪で起訴された事件で、広島地検は11日、収容少年に暴行を加えたとして元広島少年院首席専門官で奈良少年院次長の向井義(ただし)容疑者(47)=奈良市=を特別公務員暴行陵虐容疑で逮捕した。
逮捕容疑は、05年9月ごろ、広島少年院の体育館で、少年(当時16歳)の首にシーツを巻き付けて首を絞めたほか、遺書を書くよう命じたり、「少年院に26歳までいさせる」と言って脅したとしている。また、洗剤をビニール袋で混ぜて有害ガスを発生させ、これを吸うよう命じたともしている。向井容疑者は洗剤の使用は認めているが、それ以外は「覚えていない」と話しているという。【星大樹】
毎日新聞 2009年8月11日 16時56分(最終更新 8月12日 0時27分)