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開院来年4月に延期 北秋田市民病院

 秋田県北秋田市は11日、建設中の総合病院「北秋田市民病院」の開院時期を、予定していた10月から来年4月に延期する方針を発表した。医師確保が難航したため、指定管理者として病院を運営する秋田県厚生農協連合会(県厚生連)との協定締結が遅れ、病院の情報システムなどの整備が10月開院に間に合わなかった。

 津谷永光市長は「非常に残念で悔しい思いだが、現実を見つめ、来年4月の開院を最良と考えたい」と話した。

 市民病院は、市が91億円をかけて県北欧の杜公園近くに建設中で、9月下旬に完成する予定。県厚生連が市内で運営する北秋中央病院など3病院の機能を集約し、医療サービスを充実させるのが目的だった。

 だが、開院時に常勤医師31人を確保する計画が19人しか集まらず、320床の入院ベッドも177床しか利用できない見通しとなり、開院から数年は赤字経営が必至となった。

 厚生連は市に赤字補てんを申し出たが、市は経営努力を求めて応じず、4月までに予定していた両者による運営基本協定の締結も見送られていた。

 市は6月、指定管理料を支払って赤字を補てんする方針に改めたが、厚生連は「基本協定の締結が新病院の情報システム発注の前提となっていたので、整備に相当の時間がかかることになった」として、開院延期を市に申し出ていた。


2009年08月12日水曜日

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