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根津甚八プロフィール
俳優。75年「娘たちの四季(フジテレビ)」でエランドール賞を受賞。同年「濡れた賽の目」で映画デビュー。80年黒沢明監督の「影武者」に出演。82年「さらば愛しき大地」でキネマ旬報主演男優賞、日本アカデミー賞主演男優賞受賞。85年に再び黒澤明監督の「乱」に出演し世界的評価を得る。近年は舞台を中心に精力的に活動している。
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ペイントにはまるⅡ

皆さん、いかがお過ごしですか? 根津甚八です。

先週、妻が近所で頂いたクチナシの花を玄関の器に生けたもの、ちょっと絵になっていたので撮ってみました。

クチナシ
(クリックで拡大)


現在の玄関正面の壁。


以前玄関の正面の壁に施した赤は、かなりのインパクトあったようで、我が家を訪れて気づいた人は皆一応に「お~っ」と声をあげていました。でも、玄関のドアを開けて真っ正面にあるのに、まるで気づかない人も意外に多くいました。いや、気づいていても口にしなかったのかもしれませんね。
俺は、この赤は多いに悦に入っていて、玄関に立つと、ついつい眺め入ってしまうほどでした。

しかし、ペイントによるリフォームはここでは終わらなかったのです。

こうして色のある空間に包まれる魅力にハマり、次に気になりだしたのが、リビングルームです。
無意識に子供部屋や玄関とどうしても比較してしまっているらしく、白っぽいリビングルームがだんだん殺風景に感じてきたのです。

リトグラフ
(クリックで拡大)


やはり、この白は味気ない。


とうとうリビングルームの壁、それも一番広くてビッシリと9枚のリトグラフが飾ってある一面を塗ることにしたのです。

ヨーロッパの画廊などで絵画の飾ってある壁に赤が多いのを見て、玄関の「BLAZER」よりさらに赤味の強い「RECTORY RED」を塗ることに決定。

居間赤壁
(クリックで拡大)


小さな画廊みたい。


リビングに赤を持って来た関係で、玄関には赤系を避けイェロー系の「BABOUCHE」を施すことにした。
この時も“カラーワークス”のスタッフに来てもらい、半日で作業を終えました。

リビングルームの壁の一面を塗り終えてみると、ソファ、キャビネット、絨毯とのコンビネーションも良く、何よりも9枚のリトグラフが以前よりグンと映えて見え、まるでギャラリーみたいで、大満足であった。

ところが、またしばらくして、今度は居間の壁と天井の白っぽさに、何か間が抜けているように感じを抱きだした。
引っ越してから10年、天井の壁紙の上にはみ出した糊が、あちこちでコーヒー色に変色してしまっていて汚らしいのだ。これに気づいたらもう気になってしょうがない。

思い切ってリビングの天井と残りの壁をペイントリフォームで一新することに。

主役の赤い壁に合わせて、まずは色の選定。
F&Bのカラーチャートと一週間にらめっこして、3種類チョイスして、 A4判の色板を“カラーワークス”に作ってもらい、それらを天井やら壁の陽当たりの異なるところに張って比較検討し、あれこれ迷った上(実は、この段階が結構楽しいのだ。色が決まってしまえば70%終わったようなものですからね。)、天井のトップは「OFF WHITE」、壁と折り上げ天井部は「RIGHT STONE」に決めた。

そんな頃、例のS井さんから携帯電話

「あのさ、真面目で仕事が出来そうなペイント職人をスカウトしたんだよ。俺も勉強がてら手伝いに行くから、彼にやらせてみなよ」

と、半ば押し切られるようにペインターも決定。

作業日は好天に恵まれ、作業開始。今回は、リビングの天井と壁全面だから、大きな家具を移動したり、広い床などにペイントがかからように「養生」したりの作業に多少時間がかかった。

さて、昼食を挟んで、いよいよローラーでペイントにかかろうかと思ったら、助っ人で来てるはずのS井さん、なななんと、ど真ん中のソファで昼寝をこいてるではないか。

昼寝
(クリックで拡大)


何処でも眠れる男。


作業
(クリックで拡大)


でも20分後にはちゃんと塗っていた。


見ていたら俺にも出来そうな気がしてきて、一回目を塗らせてもらってみた。




ポタポタ垂れることもないし、塗りムラも出来ず、素人でもぜ~んぜ~ん平気でした。ちょっと子供に戻ったみたいな気分で楽しい楽しい!!!

職人さんの仕上げの二度塗りが乾き、家具を元に戻し、全作業を終えたのは夕方の5時。
匂いもないので、そのまま全員で楽しく夕食を済ませて解散!

居間After
(クリックで別ウィンドウ表示)


写真では単なるベージュに写ってしまうなあ。


写真には非常に映し込みにくい、非常に微妙な色調な色なので皆さんにこの色の魅力を映像で伝えられないのが残念です。

その日の天候のよって、また時間帯によって光量によって、折り上げ天井の凹凸にから、張り、そして北側の壁へと、明るく落ち着きのあるベージュからかすかに薄緑の絹がかかったようなトーンから、抹茶の粉末をかけたような色へと様々な表情を見せてくれます。
夜はまた、昼間とは別の表情をみせてくれる。

まるでまっさらな漆喰を施したような落ち着いた仕上がりに、大満足でありました。

ちなみに“COLORWORKS”のHPに私のお薦めのペイントが「Jinpachiセレクト」として紹介されています。

今回も芝居や映画とは、離れてしまいました。

次回に、ご期待を!

では、またお会いしましょう。
投稿者 根津甚八 18:14 | コメント(44)| トラックバック(0)

ペイントにハマる

皆さん、いかがお過ごしですか? 根津甚八です。

ツツジの花弁がちらほら萎み始めたなと思ったら、そこら中でもう紫陽花が咲き始めています。
梅雨入りも近いですね。

紫陽花
(クリックで拡大)


近所で見かけた鮮やかな紫陽花。


早いものでもう6月。一年の半分が過ぎようとしています。
今回は、四谷シモンのネタからちょいと離れて、我が家でのマイブーム、ペイントの魅力にハマった経緯を御披露しようと思います。

そもそもペイントとの出会いは、今から8年前に現在のマンションを購入したことがきっかけでした。

引っ越す前に、床暖房、キッチンとダイニングの間の壁をくり抜いてカウンター設置、さらに全ての部屋の壁紙の張り替え等のリニューアルを施した。
そして新しい家での生活が始まったわけだけれど、一点だけ気になっていたことがあった。それは、当時3才の息子の部屋の壁の色である。

仕事の合間に妻と相談し合ってバタバタとあれこれ決めたものだから、子供部屋の壁紙も、リビングルームと同じ薄いベージュにしてあった。しかし窓も小さく西向きの子供部屋は、無機質で冷たい印象のする空間になってしまっていた。
マンションだから窓を広げて光を取り込む事は不可能。
この頃、白い壁の部屋で育った子供は「キレ易い」という新聞記事を読んだことも引き金にもなり、部屋に色を加えればいいのではということになった。
しかし、部屋に色をといっても、実際何処から手をつけていいのかさっぱり分からない。

こういう時、いつも頼りになる友人がいる。
彼は元バイク屋で今は木工専門家。DIYの月刊誌「ドゥーパ」にもよく登場する、俺の釣友であり親友のS井さんだ。

家にチョットした物が必要になることがある。しかし、家具屋には置いていないサイズでオーダーしないと手に入らない。こういう時、まずS井さんに携帯電話を入れる。しばらくすると特注品の物が仕上がってくる。とにかく仕事がメチャメチャ早い!
今迄に作ってもらった物は、駐車除けの柵、腹話術用の足置き台、ベッドサイドチェスト、サラウンドスピーカー用スタンド、等々。さらに今、パソコンデスクに合わせたサイドチェストをオーダー中。

S井さんの特異なキャラクターは、拙著「一万回のキャスティング」に嫌という程書いたのでここではとばすことにする。

とにかく「困った時のS井さん」に、子供部屋の問題を相談したら、彼も使っている輸入ペイントを扱っている“カラーワークス”というところを紹介をしてくれた。
早速、そこのスタッフに子供部屋を見てもらい、具体的なアドバイスを受けた。
カラーワークス”で扱ってるペイントは壁紙の上に直接塗れる水性ペイントで、その色の種類の多さと色調の良さに吃驚したが、有害な揮発性化学物質が含まれておらず、アレルギーを持ってる子供にも安全であるということにも驚かされた。

メインカラーはミントグリーンと決めていたので、キャビネット、ドア、クローゼットの扉などのカラーコーディネイトを提案してもらい、全ての色を決定。

子供部屋前
(クリックで別ウィンドウ表示)


ペイント前の状態

今こうして見ると、ホントに味気ない。

子供チェスト
(クリックで別ウィンドウ表示)


アドリブで塗ってもらったチェスト。

中には本がギッシリつまっている。


病院の一室のようだった子供部屋は、ミントグリーンをメインカラーにブルーとクリーム色の男の子っぽいカラフルな明るい部屋に一変したのである。

子供部屋後&かいと
(クリックで別ウィンドウ表示)


左端で当時3才の息子が不思議そうに壁を見つめてる。


これに気を良くした私と妻は、「玄関を入った正面の壁にも、色が欲しいね」ということで、“カラーワークス”に色の選択などの相談に乗ってもらい、ファロー&ボールの「BLAZER」を一面に塗ってもらった。
これが、家を尋ねてくるお客さんたちに大好評!

玄関前(白)
(クリックで拡大)


写真ではクリーム色だが、実際は生成りの白壁だった。

玄関後(赤)
(クリックで拡大)


訪れる人は、皆絶賛してくれた!


こうして色に包まれる魅力にハマっていき、とうとうリビングルームの壁、それも一番広くてビッシリと9枚のリトグラフが飾ってある一面を塗ることにした。

しかし、ペイントによるリフォームはここでは終わらなかった。

続きは、また次回とさせていただきます。

では、またお会いしましょう。
投稿者 根津甚八 14:53 | コメント(15)| トラックバック(0)
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