飯塚の後頭部にランニング・ニーをぶち込む、中邑(左)=横浜文化体育館
「新日本・G1クライマックス」(10日、横浜文化体育館)
中邑がBブロックで無傷の4連勝。単独首位で決勝トーナメント進出に王手をかけた。
飯塚との同門対決は、入場と同時に奇襲を受け大場外戦を展開。4分過ぎにようやくリングに上がると、鉄の凶爪を右ハイキックで迎撃し、新必殺技「ボマイェ」(スワヒリ語で『お前を殺す』=ランニングニー)で沈めた。試合後はイスをけり飛ばし報道陣を威嚇。「何もねえ。何もねえよ。飯塚殺すか」と声を荒らげ引き揚げた。
今年4月にヒールに転向。「安定を求めたんじゃない。新日本はぬるすぎる。ストロングスタイルがなくなった」と自己変革を求めた。新技名に旧師・猪木のテーマ曲「イノキボンバイエ」の語源を使用。中邑が話す「なくしちゃいけないもの」を暗示した。
総合格闘技、キックボクシングのジムにも通う。「筋トレだけのレスラーに負けるわけがない」。中邑が悲願のG1初優勝で“最強”を証明する。