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戦力構想外…今岡、今オフトレード要員

 今季残りシーズンの戦力構想から外れた今岡
 今季残りシーズンの戦力構想から外れた今岡

 阪神・今岡誠内野手(34)が、今季残りシーズンの戦力構想から外れたことが10日、分かった。チームが世代交代を迫られる状況下、来季構想入りも極めて厳しく、球団はシーズン終了までに今岡本人と面会し、今後の進退について話し合う。現役でプレー続行するには、今季年俸1億8400万円からの大幅減俸は避けられないが、今岡が希望すれば他球団へのトレード移籍を模索していくことになる。

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 天才打者と呼ばれ、03年には首位打者、05年は打点王タイトルを獲得し、2度の猛虎優勝に貢献した男が、野球人生の大きな転機を迎える。

 現在2軍調整が長期化している今岡が、今季残りシーズンの1軍構想から外れたことが明らかになった。

 06年以降は故障もあり全盛期の姿は影を潜め、復活へ向けて苦しんできた。勝負をかけ臨んだ今季は、開幕から右の代打を中心に起用されたが、23試合に出場し、打率・133、0本塁打と結果を残すことができず、6月初旬に2軍降格となった。

 以降、調整は今岡本人に任され、断続的に2軍試合に出場しながら、最近は鳴尾浜球場で打ち込みを中心に汗を流して再起を図っている。

 だが関係者によると、球団が現場と協議した上で、強力に世代交代を推し進め、若手を積極起用する方針を固めたことで、今岡の再昇格は極めて難しいのが実情だという。さらに、現状では来季構想入りも見込めないことから、球団は今季終了までに今岡と今後の進退について話し合う場を設ける考えだ。

 ただし、来季以降も阪神でプレー続行するためには、現年俸1億8400万円から、野球協約上の減額制限を超えた大幅減俸となるのは必至。今岡との会談では、こうした事情説明もあるとみられる。

 だが、球団側は長年の功労者である今岡に対しては、今後の進路について最大限協力していく方針だ。阪神では活躍の場が少ないとはいえ「他球団なら、まだまだ活躍できる場があるはず」というのが球団関係者の一致した意見だ。

 こうしたことから、今岡が希望するなら、他球団移籍、特にDHのあるパ・リーグへの移籍の道を模索することになりそうだ。

 もっとも、他球団に移る場合も、現年俸を据え置いての移籍は難しいとみられ、今岡が相当の減俸を受け入れることが条件となる。すべては、球団との話し合いの中で、今岡本人に決断をゆだねることになる。

 タテジマ一筋に歩んできた背番号7が置かれた状況は厳しい。プロ人生最大の岐路で、果たしてどんな結論を下すのか。

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