“第２ののりピー”出すな！相澤社長“放任”やめます

検察庁に入る酒井法子容疑者を乗せたワゴン車

　酒井法子容疑者（３８）が、覚せい剤取締法違反（所持）容疑で８日に逮捕されたことを受け、所属事務所「サンミュージック」は１０日、東京・新宿区の同社で緊急集会を行い、所属タレントの管理をプライベートを含めて強化する方針を確認した。管理方法を明文化したマニュアルを作成する可能性もあるという。また、酒井容疑者の出頭、逮捕を伝えた８日夜のＴＢＳ系「情報７ｄａｙｓ　ニュースキャスター」は平均視聴率３０・４％を記録した。（関東地区、ビデオリサーチ調べ）

　看板タレントの逮捕を受け、“第２の酒井容疑者”を出さないために、事務所が動いた。

　午前１１時半から約３０分間、全社員約１００人のうち、マネジャーなど役職を問わず、出席可能な約５０人が集まった。

　冒頭では相澤正久社長（６０）が、酒井容疑者の失跡、逮捕など一連の騒動を謝罪。同事務所にはベッキー、塚本高史、カンニング竹山、小島よしおらテレビなどで活躍中のタレントが多数所属。今回の騒動に動揺したタレントから、マネジャーへ「大丈夫？」などとメールが届いているという。

　相澤社長は会見で、酒井容疑者の管理態勢について「仕事とプライベートは分けている。定期連絡はしていなかった」「３８歳なので私生活は自主性を重んじていた」と説明。タレントを信用し、家族的ムードで支えるのが同事務所の伝統だが、今回はそれが創業４１年で初の逮捕、そして解雇にもつながろうとしている。

再発防止に向け、社員を集めて臨時会議を行ったサンミュージックの相澤正久社長

　集会ではマネジャーに対し、タレントとの接し方について「仕事だけでなくプライベートでも信頼されるように」「オフの日にも居場所を把握できるように」「タレントの方から行き先を報告してくるような信頼関係を」など、プライベートに踏み込んだ管理について話があった模様。管理マニュアルを作る可能性についても、関係者は「あると思う。今回のことで、いろんな形で課題が見えてきた」と話した。

　相澤秀禎会長（７９）も同席し「これから大変だけど、きっと成長できる。２倍３倍信用されるサンミュージックになるように頑張っていこう」と社員にゲキを飛ばしたという。タレント管理の問題は、同事務所に限ったことではないだけに、今後の“改革”が芸能界全体の注目を集めそうだ。