亀田大毅“ただ働き!?”足元見られ王者破格要求
弟・大毅(右)の全面バックアップを約束する興毅 |
◆ 総額経費1億円 ◆
世界再挑戦する亀田大毅(20)が、ファイトマネーなしの危機に直面していることが10日、判明した。亀田ジムは東京都内で会見し、大毅が10月6日に大阪市中央体育館でWBA世界フライ級王者デンカオセーン・カオウィチット(32)に挑戦することを正式発表。王者の高額なファイトマネーがネックとなり、興行主の亀田ジムが赤字見通しのため最悪、大毅は“ただ働き”となる可能性が出てきた。
◆ 重苦しい会見 ◆
希望に満ちた決意表明の場が一転、重苦しい空気に包まれた。報道陣に囲まれる大毅を横目に、興行主でもある亀田ジムの五十嵐紀行会長(34)が、厳しい台所事情を打ち明けた。「王者のファイトマネーと会場費などを合わせ、1億円に届くぐらいの出費になってしまった。ファイトマネーを払えなかったら大毅ゴメンですね」。王者デンカオセーン陣営から要求された、相場とされる約1000万円を大きく超える数千万円に及ぶファイトマネーの支払いが大きな障害になった。
五十嵐会長は「こうなったら新たなスポンサーを獲得して赤字を補うしかない」と客席を満員に埋めるため入場券の販売はもちろん、新たなスポンサー探しにも全力を注ぐ考えを示した。だが、世間は世界的な不況にあえいでいる状況。難航が予想され、長男・興毅も「オレがネクタイ締めて営業に出るか。目標は約2000万円くらい」と心配するほどだった。
2年前のWBC世界フライ級王者・内藤大助(宮田)戦で、大毅の受け取ったファイトマネーは推定1億円だった。順風満帆から一転してファイトマネー0円の危機にも、大毅は「あれから2年か。ここまでこれたのはサポートしてくれる人がおったから」と周囲への感謝を口にした。
内藤戦の反則行為で1年間の出場停止処分を科され「先が見えへんかった」と苦しかった時期を振り返り「あとはオレが結果を残すだけ」と汚名返上を誓った。
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[ 2009年8月11日付 ]
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