溺れかけた朝青龍「7時のニュースに出たくない」と生還
あっ、危うし朝青龍!?
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大相撲の横綱・朝青龍(28=高砂部屋)が、溺(おぼ)れる寸前で命拾いした。10日、北海道旭川市で行われた夏巡業に参加した横綱は、リハビリのため会場近くを流れる美瑛川に出向いたが、予想外の急流で危うく押し流されそうになった。一歩間違えば「大惨事」につながるアクシデントに、さすがの横綱も苦笑いを浮かべるしかなかった。
石狩川水系にまで及んでいる美瑛川の川幅は約20メートル、水温は17度。白いふんどし姿でゆっくりと川の中に入った朝青龍は「モンゴルの少年時代に戻ったみたいだった」と川のせせらぎと澄んだ空気を満喫した。しかし、優勝23回を誇る角界の屋台骨も大自然の前では無力だった。調子に乗って川の中央部に移動すると、激しさを増した急流に153キロの体が揺らいだ。80センチだった水深は一気に1・5メートルへ。川底には大きな石が混在し、大きくバランスも崩した。
何とか踏みとどまって命拾いした横綱は「泳ぐどころか、危ないから流されそうになったよ」と目を白黒させた。「横綱もおぼれることがあるんですね」の問いには「オレだって心臓は1個しかない。横綱だって人間。何でもできると思うなよ」と声を荒らげたが、その表情は真剣そのものだった。
突然の思いつきが招いた恐怖体験だった。旭川市の大雪アリーナで行われた夏巡業での朝稽古を早々と切り上げた朝青龍は、屋外の芝生で仰向けになった。31度を超える炎天下で急に妙案がひらめいたのか、関係者に車を運転させて、市内を流れる美瑛川へと向かった。9日の札幌巡業の稽古中に右肩痛を再発した横綱は「(川の水で)肩のリハビリをしたかった。川にお祈りもしたよ」と説明したが、まさかの展開までは想定できなかった。
肩のリハビリが一転し、おぼれる寸前の大ピンチ。それでも水浴び後に土俵入りを終えた朝青龍は、大関・日馬富士を誘って再び美瑛川へ足を運んだ。さすがに同じ轍(てつ)は踏まないとばかり、今度は陸に近い浅瀬で水遊び。大関と井上陽水の「少年時代」を口ずさみ「(午後)7時のニュースには出たくないからね。今、違う問題が話題になっているのに」と、ブラックジョークを口にする余裕を見せた。
夏巡業といえば、2年前はサッカー騒動で謹慎処分。昨年は札幌巡業の朝稽古を無断欠勤し、巡業部に呼び出されるなど、何かと話題に事欠かない。終わってみれば笑い話で済んだものの、朝青龍の夏は常に「危険」を伴っている。
【大相撲優勝額】
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