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【格闘技】

棚橋 手痛いドローで首位陥落 新日本プロレス

2009年8月11日 紙面から

 IWGPヘビー級王者棚橋弘至(32)が、手痛いドローで首位陥落した。Aブロック公式戦で真壁刀義(36)と対戦し、30分時間切れ引き分け。勝ち点1を加え5点としたが、Aブロックは3連勝の田中将斗(36)が6点で単独トップに立った。Bブロックは中邑真輔(29)が8点で首位を独走。AB各ブロックの上位2人が進む決勝トーナメント(16日、両国国技館)へ王手をかけた。

 精根尽き果てた。棚橋は、終了のゴングが鳴ると、リング上に倒れ、しばらく立ち上がれない。恒例となった「愛してま〜す」のマイクパフォーマンスもできないほど疲れ切っていた。

 徹底的に真壁の右ひざを攻めた。ドロップキック、ドラゴンスクリュー、テキサスクローバーホールド…。あと一歩のところまで追い詰めたが、トドメを刺せない。ここまで公式戦2敗の真壁に手痛いドローだ。

 「おい真壁、チャンピオンのオレと引き分け。王者の権限で、アイツの2敗を取り消してあげてもいいよ」

 史上3人目の現役IWGP王者によるG1制覇を目指す棚橋にとって、次戦が最大のヤマ場となる。7月20日の札幌大会でIWGP王座を防衛後、乱入したTAJIRIの毒霧を浴び、もん絶。赤っ恥の借りを返すべく、TAJIRIのG1出場を訴えた。そして、ようやく実現する一戦。今までにないくらい気合が入っている。

 「オレは100年に1人の逸材。それだけ特別な存在っていうこと」。心はすでに制裁マッチだ。 (森合正範)

 

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