「昨年夏ごろに、夫にすすめられ数回吸った」とすでに覚せい剤の使用を認める供述をしている酒井法子容疑者。同じ容疑で逮捕された高相容疑者が、最近の酒井容疑者について「たまに会うたびにやせていて、話す様子もおかしかった。異常にハイテンションだった。自分と同じ症状で、妻も（覚せい剤を）やっていると思った」と供述していることが分かった。
捜査関係者によれば、２人は別居状態だったが、高相容疑者が酒井容疑者の東京・港区の自宅マンションを訪れたり、外で会ったりしていたという。酒井容疑者の自宅の家宅捜索では、吸引用とみられるストロー４２本が押収されていたことも明らかになっているが、警視庁では酒井容疑者が単独でも使用していたかの調べを進めている。
さらに、高相容疑者は、自分の持っていた覚せい剤について「路上で外国人から買った」と供述していることも判明。組織犯罪対策５課は、高相容疑者の覚せい剤が酒井容疑者に渡った可能性もあるとみて、入手先を詳しく調べている。
また、酒井容疑者は４日に捜索願が出ていることを知り、知人に連絡をし、渋谷署と赤坂署の様子を“偵察”させていた。その結果、報道陣があふれかえっていることを知り「パニック状態になり、どうすればいいか分からなくなった」という。
酒井容疑者はこの日、午前８時５９分に警視庁湾岸署から東京地検に移送された。台風９号の影響で土砂降りの雨が降る中、ワゴン車に乗った酒井容疑者は、オレンジ色の上着を着用。こわばった表情でうつむいていた。午後３時半ごろ、再び湾岸署に戻った。