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【静岡】

地域医療をみんなで守ろう 緊急以外、平日の昼間受診を訴え 菊川で公開シンポ

2009年8月11日

市民や行政、600人参加

 菊川市と市立総合病院は9日、市民公開シンポジウム「これからの地域医療を考える−築こう住民・行政・医療者の輪」(中日新聞東海本社後援)を同市本所の菊川文化会館アエルで開き、市内外の行政・医療関係者や市民ら約600人が参加した。

 太田順一市長は「市立総合病院は、開設から59年が経過し地域医療の中心的役割を果たし続けている。全国各地で地域医療の崩壊といった現象が起きているが、東遠地域の医療を確立させなければいけない」とあいさつした。

 城西大の伊関友伸准教授の基調講演では、医師の過酷な勤務状況などを説明。住民ができることとして「できるだけ平日の昼間に受診し、休日や夜間は真に必要な治療だけにする。そのために病気、自分の体に関する知恵を持つ」と訴えた。

 シンポジウムでパネリストを務めた市立総合病院の村田英之院長は、昨年策定した同病院の中期計画に基づき、御前崎市立御前崎総合病院との連携や回復期リハビリ病棟の開設など地域連携の推進、病院機能の強化、経営改善に取り組んでいることを強調した。

 コーディネーターを務めた小林利彦浜松医科大付属病院副院長は「医療資源は限りあるもの。蛇口をひねれば出るが、ずっと開いていると枯れてしまう。このことをご理解ください」と締めくくった。 

(中野吉洋)

 

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