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言語レイプ

世間ではのりぴーのりぴーと騒がしい昨今ですが、日韓チャットでもその話題が出ておりました。もっとも私はあまり興味も関心もありません。芸能人やその周辺の人々の麻薬や大麻、覚醒剤汚染なんて、今更珍しいものでもありませんから。

日韓チャットで、のりぴーの覚醒剤使用を信じたくない人が話題を変えるために出したのが、「インドネシアの少数民族、ハングルを公式文字に採用」というネタでした。

このニュースを見たときの私の第一印象は、「可哀想に」でした。

文字が無い民族が、他国の文字を利用する例は、さほどに珍しいものではありません。通常は国際的認知度や普及率の高いローマ字を用いることが多いようですが、近接する地域で行なわれている文字を用いる例もあるようです。

しかしインドネシアは、朝鮮半島に近接しているとは言い難く、更に国際的認知度も普及率も低いハングルを用いれば、世界のどこかにその言語を研究しようと思う学者がいたとしても、その学者はまずハングルを学習する必要に迫られることになります。

そこまでしてその少数民族の言語を研究しようと思う学者が多いとも思えませんし、ではハングルを使用する朝鮮人が率先してその言語を研究するかと言えば、自国語でさえろくすっぽ研究しない彼らが、そんな超マイナー言語を研究するとは全く思えません。

もちろん、ハングルがその少数民族の言語を表記するのに優れているのであれば、どのように採択させたとしても、問題はないと思います。

しかし、朝鮮語に対してでさえいくつかの問題点(音の清濁や、甚だしくは発音そのものが、文字の書かれた位置によって変化したり、長音や子音連続音が表記出来ない等)を有するハングルが、他民族の言語、しかも文字がないということは、おそらくはあまり深く研究されていない言語を表記するのに優れていると判断するのは、あまりにも無理があります。

要するに「ウリハングルが他言語の文字として用いられている♪」とホルホルしたいだけの韓国人の欲望に、その少数民族の言語がレイプされているとしか私には見えず、まことに同情を禁じ得ません。

おそらくは韓国人の布教方法にも似たやり方で採択させたのだろうなと思います。

気の毒に、この少数民族の人々は公用語であるインドネシア語の表記に用いられているローマ字(ラテン文字)に加えて、母語を表記するためにはハングルも覚えねばなりません。

インドネシア南東スラウェシ州バウバウ市へは、スラウェシ州の州都ケンダリからスーパージェットといわれる高速船で約5時間かかるそうで、これは僻地と言っても良い地域だと思います。

その僻地の、人口わずか6万人ほどの少数民族の母語読解のためだけに、約2億2千万人のインドネシア人(インドネシア人全体の識字率については、今回は考えておりません)がハングルを学習するようになるとは到底思えず、その少数民族の言語がハングルで表記されることによって、必然的にほとんどのインドネシア人からは、その少数民族の言語を読み書きする機会を奪うことになるわけです。

韓国人がハングルで表記されたその少数民族の言語を積極的に学び、広く普及させるとでも言うなら話は別ですが、彼らの目的は「ハングルの普及」であって、少数民族の言語の保護でも普及でもありません。

結局、その少数民族の言語がハングルで表記されるようになったと言っても、レコーダーに音声で録音するよりはいくらか保存しやすいという程度のメリットぐらいしか思いつかないのです。

もうひとつ、この記事において個人的に疑問に思ったことがあります。それは「公式文字」なる単語についてです。

「公用文字」や「公用語」という単語は見聞きしたことがあるのですが、「公式文字」という単語を見たのは初めてでした。この「公式文字」という語彙に、何となく「消防署の方から来ました」的ニュアンスを感じるのは、私だけでしょうか。

ところで「海外でハングルが公式文字として採択されるのはこれが初めてで、ハングル世界化プロジェクトが実を結んだといえる。」と記事にあるので、嫌日流で【文字がない国々に国連が提供する文字はハングル(アフリカのいくつかの国々ではハングルを用いている)】と誇らしげに書かれていたのは、やっぱり大嘘だったということで良いみたいですね。



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