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名古屋城:「木造に建て直す」河村市長

空襲で焼失する前の名古屋城天守閣。河村市長は木造で当時の姿の再現を目指す=1935年撮影
空襲で焼失する前の名古屋城天守閣。河村市長は木造で当時の姿の再現を目指す=1935年撮影

 名古屋市の河村たかし市長は10日の定例記者会見で、名古屋城天守閣を現在のコンクリート製から木造に建て直すことを本格的に検討すると発表した。計画を考えるプロジェクトチームを24日に発足させ、2010年度予算案に調査費を盛り込む考え。

 名古屋城は1945年の空襲で天守閣や本丸御殿などが焼失したが、これらの詳細な図面や写真は戦災を免れた。天守閣は59年に再建された。

 河村市長は「多くの市民から、名古屋には自慢するものがないと言われ、非常にさびしい思いをしている。市民の精神的基柱をつくり、1000年先でも自慢できるものを残す」と述べた。

 市名古屋城整備室は「消防法や建築基準法に適合するかや、現在の石垣の強度が十分か調査しないといけない」と説明している。

 ◇本丸御殿事業は継続へ

 また、再検討を表明していた本丸御殿再建事業は継続する方針を明らかにした。

 事業は2017年完了を目指して進められている。河村市長は市長選で事業見直しを訴えていた。会見では「(6月14日の)公開討論会では、誇りになるものがほしい、という気持ちは参加者みんなが持っていた」として事業を継続する意向を表明した。

 ただ、事業規模については「いくら何でも高過ぎるという声があるのも事実だ」として、削減できないか引き続き精査する考えを示した。【丸山進、岡崎大輔】

毎日新聞 2009年8月10日 11時54分(最終更新 8月10日 14時19分)

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