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“迷惑観音”にお手上げ? 兵庫・淡路島 (1/2ページ)
淡路島から大阪湾を見下ろすように立つ“巨大観音さん”が老朽化のため、倒壊の危険性まで指摘されている。現在は管理者もなく放置されたまま。地元の兵庫県淡路市は現地調査を行ったが、所有者や施設のカギの所在も把握できていないため、調査といっても遠方から観音像の状況を目視するだけで、お手上げの状態だ。かつては淡路島のランドマークだった観音さん。今はすっかり迷惑な施設になっている。
施設の名称は「世界平和大観音像」。コンクリート製で、高さは台座部分を含めて100メートル。市などによると、淡路島出身で大阪市内の不動産会社経営の男性が昭和57年、観光施設として建設した。元従業員によると、内部を有料(閉鎖時は800円)で公開。開業当初は1日2000人が訪れたこともあったという。
しかし、この男性は63年に死亡し、施設は妻に相続された。妻も平成18年2月に死亡し、直後に施設は閉鎖したが、この不動産会社の指示で、現地勤務のパート従業員が管理していたという。
以後は相続者がなく、米証券会社リーマン・ブラザーズ系の金融機関が債権を保有。土地や観音像などが18〜19年、神戸地裁で競売にかけられたが入札参加者がなかった。この金融機関は昨年9月の世界金融危機で会社更生法を申請。別の会社に債権が移ったとみられている。
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