(cache) 電池式　じいさん　地元の運動会にて-★おつるの秘密日記　酒と薔薇と愛の日々★

電池式　じいさん　地元の運動会にて

寒くなってきた。
じいじの　冬のファッションスタイルは　すごい。
特に下半身重装備。
電池式　サイボーグじいさん　冬バージョン
重装備完了っ　て　かんじ。

おばあちゃんに買ってもらった　
チェック柄のパンツの上に　白いパッチ?を　
数枚はいて、その上に　ラクダ色のパッチ?を
数枚はいて　ねずみ色の　毛玉つき　ジャージを
はいて　その上に　おズボンを　はく。

まるで下半身　十二単状態っ
よく　怪談物の　お皿を数えるお菊さまのように
「いーーちまい、にーーーまい、さんまーーい」と
おつるに　数えて　自慢げに　見せてくれる。

しかも　冬は　ほとんど　風呂にはいらない。笑
前にも書いたが　天皇陛下は　風呂入らないからが
理由らしい(絶対　うそや)

で　十二単の　下半身に
いったい　どんな　細菌が　生息しているのか
おぞましい・・　お風呂はいりなさいっ
と　母は怒る。

で　十二単の重みで　よく　後姿の　
おズボンやらなんやらが　垂れ下がって
しょっちゅう　半ケツ状態になってる。

　おつるは　背後から　そっと近づいて
それを　おもむろに　ぐいっと　ずりさげて
お尻　もろだしにさせて
じいじが　「なーに　するんやーーーーっ」
って　驚くという　シチュエーションが　
冬場の楽しみ。

おかげで　うちの　ちびつるは　よく家で
まねして　相方のパジャマ　ずりさげている。
親の後姿を見て　子は　育つのね。

そういえば　昔　
じいじは　結婚当初　パンツではなく
ふんどしをしていたらしい。笑

結婚当初　母が　頼むから　やめてと
お願いして　ふつうの　パンツになった。
ふんどしを　洗濯して　干すのが
近所の人に奇異に見られるのが　いやだったらしい。
　まぁ　あの当時でも　もう大阪で
日常的に　ふんどししてたのは　じいじ　くらいやと
思う。

・・・・・と　前おきが　長くなりましたが、

　せんだっての日曜日　
地元の　自治会の　運動会に　孫娘(おつるの姪っ子)が　かけっこに出場、ジャズダンスも踊るので　
じいじも　おばあちゃんも　みんなで見にいった。

可愛いダンスを見たあと　おつるの妹　おみつの
手作り　おにぎりを　みんなで食べた。

じいじは　ちょっかいかけてくる
ごんぼうずの　4歳児の　ちび孫を　杖で　なぐって
また　泣かして
手が　すべったんやーーーと言ってた。
　
そのあと
じいじと　野球少年の中一孫が　
退屈して　座ったまま　キャッチボール。

「おお　じいじも　野球好きの孫のために
キャッチボールを　してやるなんて　なかなか
いい　じいさんしてるやん」と　
おつるは　微笑ましかった・・・・。

でも　よく見ると　
ボールでは　なく　おみつが　心こめて作った
おにぎりでキャッチボールを　しているではないかっ

おつるの近所の　上品な　可愛い　幼児の
女の子たちが　
「えっ???? おにぎりで　キャッチボールして
いいんやーーーっ」って　顔で　　
見つめる中　いつまでも続けている・・・・
いや　絶対　小さなお子様は　真似を
しないでください・・・。

「食べ物　粗末にしたら　あかんやろっ」って　おつるが　しかっても永遠に　やりつづける　二人。
さすがに　おばあちゃんが　綿菓子かって
戻ってきたら　ぴたって　やめてましたが
で手がすべったんやーー　と　おにぎり　
落として　おみつに　怒られてた。

そういえば　よく　小さい頃
お茶碗に入った　ごはんを　
天井高く　ほうりなげて　また　お茶碗で
キャッチする・・・というのを
じいじは　得意技としていて
離れたとこにいる　おつるの　お茶碗に　すぽっと　
投げ入れたりするので

うまさに　尊敬していましたが・・・・・・　
そのあと　必ず　おばあちゃんに　
じいじは　怒られてました。

よく　お茶碗の　ごはんに　箸を
二本立てて　南無阿弥陀仏ーーーーーとかも
しょっちゅうやってて　　じいじは　毎回
おばあちゃんに　怒られてました。

食べ物　粗末にするから
バチあたって　電池式になったんかもしれんな。
くわばら　くわばら。
みなさん　食べ物は　大切にしようね。

で　運動会のあと　じいじの家で　
おみつ一家と　おつる一家と　みんなで
お食事、飲み会。

おみつの夫の　かずおくんの親は　
沖縄か　奄美かなんかの　小さい島の出身で

かずおくんは
その島の　名前のついた　上等の
焼酎の　一升瓶を　じいじに　プレゼント。

じいじは　
ありがとうって　言うかわりに
「罪人が　いっぱい　流された島ちゃうかー。
　泥棒とか悪いやつだけ　住んどるのやーー」
また　知らんくせに　勝手に　そんなこと言う。
おいおい　妹のだんな　怒ってるやん。

で　みんなで　飲んでたら　　じいじが
「なんか　口の中　じゃりじゃりするんや」

なんで??って　聞いたら
「昼間　砂のついた　握り飯なんか　食わすからや」

ちゃうやん。　自分が　キャッチボールして
落としたん　もぐもぐ　食うてたやん。
おつるは　見てたんやで。

で　昼間の　おにぎりの砂　
まだ　口にはいってたんや。　

で　また　部屋の中で
みんなが　食事してる　頭上で　
中一と　キャッチボールを　しだした。

「あ　今度は　おにぎりじゃなくて　
硬球のボールや　よかった・・・・・」って

部屋の中やん。　食事中やん。まちがってるやん。

そして　話に夢中になってる　
おばあちゃんの頭に　至近距離から
硬球のボールを　ぶつけた。
ゴブンッて　へんな　音した。

おばあちゃんに　むちゃくちゃ　怒られてた。
「部屋の中で　やめなさいっ」て。
しもたっ　手が　すべったんやーと　じいじ。

しばらくして　おばあちゃんと　おみつが
しゃべってると
こっそり　またキャッチボールを　はじめた。

こんどは　おみつの頭にゴブンッ
おみつも　怒る。
しもた。　手が　すべったんや

でも　おつるは　見てた。
あきらかに　狙って　ぶつけているのを。

おつるのほうを見て
中一と　じいじは　にやにや笑っているし。

で　また　おばあちゃんにぶつけた。
再度　ゴブンッ
・・・・・・・・・。
その後どうなったかは　書くまでもない。

ま、　じいじ、野球好きやから　
今日は　いっぱい　キャッチボールできて　
よかったねーーーー。